マルチコプター空撮テスト:No006
機体:1号機(非改造)
実用フライト時間:6分(10℃想定)
カメラ:SONY cyber-shot DSC-HX9V
画角:26mm相当(広角端)
ブレ補正:カメラ内蔵手ぶれ補正機能
撮影高度:0~20m
風速:0~1m/s
「ラジコン空撮は、ダイナミックな動画が最大の魅力である」と言い続けています。
その実現には、パイロットの育成も大切な要素です。
ここでは、テスト中に撮影された動画から1本ご紹介します。
離陸から上空フライト。
そして着陸まで。
「良いところ」を繋いだ編集済みのムービーではありません。
一切の誤魔化しが無い練習中の動画です。
今回テストした機体は、市販品を無改造で使っています。
アマチュが用いている機体と、全く一緒と言って良い状態です。
従来の常識から考えると十分キレイですが、「それは、カメラの選定が適切」だから。
このカメラも市販品ですので、同じ物を用いれば同等の撮影が可能です。
つまり、アマチュアでも、ある程度の投資と少しのセンスで、こんな動画が撮れる時代になってしまいました。
1号機を市販品の未改造としたのは、このレベルを確認するのが一つの目的でした。
0 [Zero]は、産業用ラジコンヘリの安全ポリシーの低さに落胆しバルーン空撮に参入したという歴史があります。
詳しくは、特許出願までの道程
多くのバルーン空撮会社は、「ラジコンヘリが飛ばせないからバルーン」という流れでバルーン空撮に参入しています。
技術も安全ポリシーも、0 [Zero]とは、桁の一つ下の基準です。
それ故にバルーン空撮会社の多くは、バルーンの浮遊事故を経験しています。(そして廃業)
強風に煽られたバルーンの係留ロープが切断し、飛んでいくという事故が最大にして定番のバルーン空撮の事故です。
0 [Zero]では、開発当初から浮遊事故対策が強化ポイントと睨みました。
この対策として・・・
バルーンのダウンサイジング=係留ロープにかかる力を弱く。
その結果、車載式バルーンの開発に成功。
ここで、圧倒的な安全率を確保した上で、対風ヒューズの開発を行っています。
デジタル一眼レフを搭載するという条件では、世界で一番安全なバルーンが完成したと自負しています。
本題に戻ります。
開発が再開されたラジコン空撮業務。
開発当初から、以下の2つのパターンで開発がスタートしています。
・人物撮影に特化したマルチコプター
・安全率が一桁高い新開発機(特許出願済み)
0 [Zero]は、バルーンもラジコンも、「安全第一」で機材開発と業務に望みます。
マルチコプターを含む、ラジコン空撮機材の開発の前提。
空を飛ぶ物は、落ちる前提で設計する。
これが0 [Zero]の安全ポリシーです。
どんなに優秀な人材がコストと時間を掛けてメンテナンスを実施しても、墜落の可能性はゼロになりません。
模型(産業用含む)とは桁違いのコストをかけても、航空機の墜落事故がなくならないこと証明しています。
具体的な開発予定にも入ってますが人物の近接撮影用機材の開発は急務です。
軽量なカメラとマルチコプターを組み合わせると、新しい映像表現の幅が広がります。
この際に問題になるのが「事故の被害」
事故の可能性がゼロにならない。
故に、事故の規模を小さくする事に着眼しています。
重量300g以下のカメラを搭載し、可能な限り軽量で衝撃吸収性が高いマルチコプター。
特に、「衝撃吸収性」に着目しているところが国内のラジコン空撮会社に無い視点です。
これは、2011年10月に特許を申請した内容を元に開発される機体です。
2011年7月にラジコン空撮の機材開発が再開されました。
しかし、具体的な機体購入まで数ヶ月かかったのは、この下準備があったからです。
空を飛ぶ物は、落ちる前提で設計する。
この前提に対する0 [Zero]の究極の答えです。
マルチコプターを含め従来ラジコンでは、安全ポリシーから空撮が不可能とされた条件下で撮影を可能にします。
また、このコンセプト機を量販すると、誰でも空撮を安全且つ気軽に行う事が可能になります。
特許の関係から、この機体の具体的な解説や画像の公開は、数年先になると思われます。
弊社サイト内では、文字情報のみのご報告となりますが何とぞご理解の程をよろしくお願いします。
2011年12月現在の開発進捗度:15%
・特許出願済み
・テスト1号機の設計中
・製造協力会社の模索中
・自社開発・自社製造の模索中
・あらゆる方面の協力者を模索中
142) 【特願D】宅配ドローンヘリポート
141) 宅配ドローン着陸姿勢と特願A
140) 宅配ドローン理想重心機と特願A
139) ドローンのデザインとは?
138) バッテリー初期不良の原因特定
137) DJI純正バッテリーの自己放電確認テスト
136) 5機目のDJI PHANTOM2
135) DJIは信用出来るのか?
134) 2016年のDJIクオリティの確認
133) 宅配ドローン実証機制作 その3 特許と許可申請
132) 宅配ドローン実証機制作 その2
131) 宅配ドローン実証機制作 その1
130) 航空法改正
129) 【特願A】実フライトテストNo1
128) 「ドローンから落下させる」機構制作とテスト
127) ドローンの飛行時間について
126) ゲインとは?
125) 首相官邸屋上のドローン落下事故に関して
124) リポバッテリーの検査方法
123) GoProのNDフィルタに関して
122) ホワイトハウス無人機墜落に関する推測
121) 特許出願機の実体化
120) 墜落原因の報告義務について
119) 危険な業者の判断方法
118) 注文者責任のとらえ方の変化に関して
117) マルチコプターが旅客機を墜落させる
116) マルチコプター全面禁止というシナリオ
115) マルチコプター墜落原因の解析について
114) GPSハッキング
113) 管理責任者の表示
112) フライト総重量の明示
111) 湘南国際マラソン墜落事故を考える
110) 雨とリチウムポリマーバッテリー
109) DJI lightbridge テスト開始
108) DJI Phantomd純正プロペラの評価
107) T-MOTOR Antigravity MN2214の評価 その2
106) SUNNYSKY Xシリーズの評価 その2
105) 大型機とFPVの解禁
104) 「螺旋下ろし」で安全な機体回収
103) 固定ピッチのメリットとデメリット おすすめ
102) 3Dプリンタ打ち出し部品を信じるな!
101) 3Dプリンタとマルチコプター
100) 技術解説100ページの区切
99) マルチコプターとPL法
98) スチール撮影用マルチコプター入門
97) リポバッテリー内部検査の理由
96) T-MOTOR Antigravity MN2214の評価
95) SUNNYSKY Xシリーズの評価
94) フルスクラッチマルチコプターのススメ
93) SONY SEL1018は、マルチコプター空撮に使えるか?
92) Amazon Prime Air
91) α7とα7R
90) 動画撮影前提のマルチコプターフライトテクニック
89) 航空法第二条
88) リポバッテリー充電ステーション設計中
87) マルチコプタージャマーについて
86) 空撮屋必修の書籍 :「一般気象学」 おすすめ
85) 電波障害の再検証
84) 空撮会社のノートパソコン
83) マルチコプター空撮機材車
82) 選別落ちリチウムポリマーバッテリーの例
81) プロペラバランスを極める
80) 機材車増車
79) 受注制限に関して
78) ブラシレスジンバル【1.0kgクラス】 業務投入開始
77) ブラシレスジンバル・最初の2週間
76) 1.0kgクラスのジンバル交換
75) 「GoPro HERO3 + ブラシレスジンバル」初フライト
74) ブラシレスジンバル組み付け中
73) パソコンの高性能化により、機体を軽量化?
72) モーターを使い切るノウハウの公開 おすすめ
71) 黎明期から成長期に入ったマルチコプター空撮
70) 夏場の駐車車内の温度上昇対策
69) 「社員パイロット」の責任範囲
68) 「幽かな彼女」ワーク解説
67) マンション眺望撮影専用機体の開発開始
66) コンパクトデジカメの可能性
65) 「フライト重量」は重要な技術スペック
64) 1.0kgクラス・最初の1ヶ月
63) AR.Drone 【屋内ハル】の流用
62) 1.0kgクラス4モーター フレーム再設計
61) 1.0kgクラス4モーター開発経過
60) 屋内限定業務用クアッドコプター開発開始
59) ハンディーカムCX430V導入
58) DJI Wookong-MのGPSアンテナ
57) DJIの品質は大丈夫なのか?
56) フタバ14SGは空撮送信機の定番と成り得るか?
55) サイバーショットDSC-WX200発表
54) リチウムポリマーバッテリーの短絡テスト おすすめ
53) 「科捜研の女」2時間スペシャル撮影例
52) 軽量マルチコプターにベストなカメラは?
51) GTOスペシャルのワーク解説
50) リチウムポリマーバッテリー考察
49) 変電所付近での電波障害
48) ノーファインダー撮影が基本
47) DJI Wookong-Mの暴走原因の特定完了
46) 墜落テスト[2.0kgクラス 6モーター 2012年12月編]
45) DJI Wookong-Mの最新ファームに関して
44) AR.Drone 2.0はブロの撮影に使えるか?
43) プロペラ接触危険率 おすすめ
42) 2.0kgクラス高機動タイプ [Ver2] 開発中
41) 2012年夏のマルチコプター墜落の解説 【このページにて原因の特定説明】
40) 「受注見合わせ」と、「フライト制限」に関して
39) 重量級テスト機体の処分
38) マルチコプターに関する特許出願の内容
37) オクトコプター初フライト
36) 「人物接写空撮」とは?
35) 「2.0kgクラス 6モーター」第一期大規模改修完了
34) 「引きのカット」のカメラ角度について
33) 軽量マルチコプターだから出来ること
32) 0 [Zero]の機体が軽く精度が高い理由
31) マグネシウム合金が理想的なマルチコプターフレーム材
30) 6モーターは危険?安全?
29) 8モーターが安全な理由
28) 4モーターが危険な理由
27) DSLR搭載機開発の一時凍結
26) 初のマルチコプター空撮業務の解説
25) マルチコプターの事故と注文者責任 おすすめ
24) 降雪時のマルチコプター空撮サンプルとは?
23) エクストリーム空撮
22) プロペラバランス
21) リチウムポリマーバッテリー
20) マルチコプターの防振対策
19) JR XG8 本採用
18) モーターテスト用ベンチ制作
17) GoPro HE HERO2 専用ジンバルの試作例
16) 機体設計の方向性
15) ラピド工房
14) DJI Wookong-Mは最新ファームによりトラブル解決
13) αゲルとジンバル
12) 空撮ムービー撮影にフルサイズ一眼は必要なのか?
11) バルーン空撮屋の都合
10) DJI WooKong MとJR・DMSS2.4GHzとの相性?
9) DJI WooKong Mの初期不良確定
8) 犯人はコントローラー?受信機?
7) DJI WooKong Mのトリムズレ
6) 上空フライトテスト
5) 離陸から撮影までの所要時間
4) 実務を想定した弱風条件の動画撮影
3) 1号機にカメラ搭載
2) 最初の一週間
1) マルチコプターの導入