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ドローン空撮[技術解説] - DJI Wookong-Mは最新ファームによりトラブル解決

DJI Wookong-M

二週間悩まされていたトリムズレが解決しました。
最新のファームウェアにアップし解決。
恐らく、直前のバージョンにバグでもあったのでしょう。

◆問題発生から解決まで
12月7日: 納品
12月10日: ファームウェアは最新版(V4.22)にバージョンアップ
12月16日: トリムズレ現象の確認と解析開始
12月19日: ショップに現象の報告と解析用のWookong-Mの発注
12月22日: ショップ経由にて代理店から回答(期待とは遠い内容)
12月23日~: ショップ経由にて代理店へ「DMSS提供にて検証のお願い」を入れるが回答無し
※独自に検証する環境を整える準備開始。

12月27日: 管理ソフトから、ファームの最新の存在を確認(公式サイトには該当パッチ無し)
12月28日: 最新ファーム入手(V4.26)=正常動作を確認

DJI検証中

代理店が機能しない(DMSS相性の検証をしない。質問に返答しない)ので、独自に現象の固定を行う段取りを進めていました。
12月発売予定のXG11(送信機)をテスト購入しようと、各所を探しましたが発売延期になったとのことで断念。
XG8に切り替えても、店舗在庫はごく少数。
テスト用の6chと4ch受信機も、各店に在庫は無し。
ようやく手配したテスト機材も、ヤマト運輸の不手際で予定日(12/27)に不着。
12/28に、送信機2台。受信機4台体制で検証開始だったのですが・・・

問題は、解決してしまいました。

DJI検証中

←2011年12月27日 21:19
ソフトを立ち上げると、「最新のファームがありますよ~」とうれしいお知らせ。
さっそく、Webサイトにアクセスしましたが・・・
まだ、ネットにはプログラムが置いてありませんでした。
その後、23時くらいまではアクセスしたのですが公開された様子は無し。
次の日に持ち越しとなりました。
なお、ファムウェア(V4.26)は4.23と4.24と4.25を飛び越して4.26。
結構な問題があったのがここからも伺えます。

V4.22は早急にアップする必要あり。

必要なので構わないのですが・・・
Wookong-M=約10万円
送信機・受信機多数=約5万円

Wookong-MとDMSSとの相性検証に、これだけの費用を投入しています。
プロならば当然と言えるのですがアマチュアなら災難です。
ユーザーはこれだけの手間をかけているのに、代理店からは、「DMSSを購入しての検証はできません」との正式回答。
ならば、「こちらでDMSSは用意します」と投げても回答無し。

期待はしていませんでしたが少し悲しい・・・

今回の事から学んだこと

・DJIだからと過信しないこと
・ファームウェアなどのアップ直後には実務を行わない
・ファームウェアのアップ後に十分なテストが必要
・検証用に様々な送受信機が必要
・旧世代のファームウェアは保管する事
・国内代理店に頼らないこと
・ファームウェア検証の機体なども必要か?

マルチコプターは発展途上。
様々な問題が発生するのは予定の範囲。
DJIが基本的に信頼出来る(頻繁なアップデート)事が確認出来たのは大きな収穫です。

代理店に期待したこと

今回のトラプルは、ファームアップにより解決しています。
V4.22特有のバグなのかは、DJI運用の経験が少ないので推測出来ません。
代理店などは取扱量が多いことから、様々なトラプルが送られているハズ。
初期の段階で、「ファームアップで解決の可能性が低い」と読んだのは代理店から具体的な指摘が無かったことから。
十分な経験を積んでくると、メーカー(DJI)のクセが見えてくる。
それを元に、可能性の一つしてFirmware(ファームウェア)などを指摘してくる・・・
これが技術者です。

自作PCなどの世界では、定番とも言える流れ。
信頼してしまった私が甘いと言う事でしょう。
これからは、自作PCの世界と同じ様なイメージでマルチコプター材に接します。

さて、今回の事でDJIという会社は良い印象を持ちました。
「技術主導で風通しの良い開発環境」
この様に感じています。
短期間に細かなファームウェアの改善。
根本的な解決に至らなかったと思われるファームは非公開。
今後も、問題を起こしても解決出来ると思って良いでしょう。

0 [Zero]の開発者(代表)は大昔にFA(産業用ロボット)の開発現場で働いていました。
初期のC言語でロボットを制御(その当時の最先端)
この時の現場での経験が今に役立っています。
特に、開発現場の空気と言うか・・・
正しい会社と、それ以外の違いを、「臭い」で感じ取る事が出来るようになっています。

ファームが飛んでいるのは、「パッチを当てて、外部で検証をしていたから」
外部で問題が消えないからこそ、何度もファームを書き換えています。
つまり・・・
今回の問題は、開発環境で再現出来ない事柄に対してパッチを開発。

昔の経験から、ここは読み取れます。

まさかと思いますが・・・
日本から、「DMSSで動作不良」という報告が開発に回ったとも思えないのですが・・・

販売店ナイス!

ショップ(ラピド工房)には解決した旨をメールにて報告していました。
それに関する回答が先ほど届いていたのですが・・・

今回の現象は非DMSS環境でも発生していたようです。
申し少し具体的には、「フタバでも発生」との事。

どうやら根は深いところにあったようですね。

そして、もう一つ。
代理店も幾つかあるようですが・・・
キチンと機能していた代理店もあったようです。
ここでは、「良いこと」も「悪いこと」も書いているので、具体的には書きませんが・・・

DJIを取り扱っている代理店さんも、いろいろと覚えてください。
※購入価格が高くなっても、そういう所から購入したい

今回の問題が大きくなっているので、もう一度おさらい。
・V4.22のファームは早急にバージョンアップ
・V4.22は送信機のメーカーを問わず、飛行は控えてください。

ラピド工房(外部リンク)は頼りになります。
0 [Zero]が推奨します。

公開日:2011/12/28
最終更新日:2014/12/15
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