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ドローン空撮[技術解説] - ハンディカムCX430V導入

ハンディカムCX430V導入
CX430V三脚取り付け穴

発売日翌日に最新の軽量型ハンディカム購入

2013年1月24日にハンディーカムCX430Vが発売されました。
これを発売日翌日にテスト購入し、最初の簡易フライトテストは完了させています。

簡易フライトテストの結果は当然のごとく良好。
独特のフレアの発生は確認出来た物の、この判断は保留。
先ずは正規ジンバル制作を優先させました。

←いきなり、分解写真で申し訳ありません。
普通の状態で記録を残さずに、分解に入ってしまってました。
ハンディーカムをマルチコプター空撮に用いようとすると、最初にこの部分が最初に問題になります。
前後の重心位置とほど遠い場所に空いた三脚取り付けネジ。
ここを移動させる事が最初の作業です。

参考購入価格:¥84,800

CX430V三脚取り付け穴移動

三脚取り付け穴移動

①:本来の取り付け位置
②:移動予定位置

今回の改造により13mmの後退が可能になります。
専用のジンバルを制作する際に、この13mm後退は効いています。
画質・機体重量の両面で効果大。
作業時間も30分程度。ここを見逃す事は出来ません。

作業時間を延ばせば、これ以上の重心位置変更も可能なのですが・・・
基板形状などを考慮し、この位置で妥協となりました。

軽量化

取り付け穴は、「袋」の構造ですが削り込みでオープンに。
落とせる重量は1g以下ですがこの様な積み重ねでフライト総重量は下げられています。

なお、ソニー製品は考え抜かれたコンパクト・軽量化の設計が見事。
この様な細かい部品の形状も、理由があってこの形状になっています。
こちらで手間暇をかければ、さらなる軽量化も可能なのですが・・・
現実的な範囲を逸脱してしいます。
こちらとしても、現実的なコスト(時間)の範囲で、どこまで落とせるかが勝負です。

CX430Vグリップ撤去

グリップとUSBコネクタ撤去

空撮ではグリップは不要。
ジンバルをコンパクト(軽く)する為にも、グリップは撤去の必要があります。
ここは外部から簡単には完全に外せない構造。
カバーを外して、樹脂のカシメを外してと・・・

データはカードから吸い出す為、USBコネクタも不要。
基板からコネクタも外します。
重量低減は15.7g
375gのハンディカムの4%以上の重量が軽量化出来る事を意味します。
ここは効果の大きな軽量ポイント。
樹脂カシメを切ることから、元の状態に完全に戻すことは出来ません。
マネをする方も少ないとは思いますが気を付けてください。

HDMI端子

HDMIコネクタが最大の難関か?

このコネクタは基板に直付けです。
容易には位置が修正出来ません。
購入前から、ここの改修がCX430Vを使いこなす為の重要なポイントと考えていました。
※画像転送がハンディカム採用の最大の理由。

さすがに、基板レベルの移植は抵抗があると・・・
液晶パネルの半開き運用は避けたいところですが根本的な解決は見つかっていません。

空間手プレ補正のコンデジ搭載は可能なのか?

空間手ブレ補正ユニット後端

「軽量マルチコプターにベストなカメラは?」でも述べていますが空間手ブレ補正をコンデジには搭載不可能と考えています。
その理由は、「ユニットの精度を保ちつつ、奥行き方向の短縮が物理的に不可能だから」
赤い矢印の位置がユニット後端。
レンズ先端から、この位置までのスペース確保が現実的な強度を保ったままでコンデジでは実現出来ません。
つまり、光の特性から、このサイズが物理的な限界。
さすがのソニーも・・・物理の限界は超える事が出来ません。
同様な理由から、ミラーレスなどへの搭載も不可能。

空間手触れ補正があるから、ハンディカムタイプの存在意味がある。
数年先にビデオカメラ形状として生き残れる唯一のカメラになると考えています。

なお、まめカムへの空間手ブレ補正搭載は可能。
アクションカムも同様に可能。
AS15は空間手ブレ補正を将来的に搭載することを想定した形状と読みました。

今後の予定

分解中CX430V

軽量化はあと少し実施。
最終的にはオリジナルから20g程度の軽量化を目標値とします。
その後に、専用ジンバルの制作。
90°チルトを可能とする軽量ジンバルを制作します。

専用ジンバル制作後に、本格的な実写テスト。
重量バランスも含めて実務投入可能となった段階でスペア機の購入と、同様な改造を実施予定。
今回の様なカメラ内部の軽量化は購入直後に実施しないと意味がありません。
後からではジンバルのバランスなどに影響が入ります。
重量バランスはジンバル設計の最重要ポイント。
もちろん、HDMIケーブル・フィルタ・フードなどまで想定してバランスは設定します。
ジンバルの開発・制作・テストも時間が必要。
早期の実務導入には早めのカメラ入手と内部改造が必要。
発売直後は高いとわかっていても、販売日直後に購入。
そして分解。

0 [Zero]のいつも通りです。

公開日:2013/01/27
最終更新日:2013/01/28
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