機材テストとして、AR.Drone の最新世代となるAR.Drone 2.0を購入し最初のフライトを行ってきました。
結果としては予想通り良好な物。
初代とは別物と呼べるフライト性能に進化しています。
これならキチンと手を入れれば、業務採用も出来るという判断が出来ました。
AR.Drone 2.0のもっとも大きな進化は気圧高度計の装着。
これにより、初代が不可能であったハイアングルからの空撮を可能としています。(一般の方の、一番大きなメリット)
ただし、Wi-Fiの到達距離に注意。
遠くの高い場所でホバリング。
その場で、高度を下げるなどという動きをすると・・・
高度低下中に、Wi-Fiが切れるなどというパターンが想定できます。
高度を高い位置から下ろすときには自分の真上でコントロールがAR.Drone2.0独特のフライトポリシーと言えそうです。
0 [Zero]では以下の研究を今後実施する予定です。
・各種バランス取り(プロペラなと)
・バッテリーの軽量化と汎用化
・別カメラの搭載(HDR-AS15)
・別カメラにスタビライザー搭載
・機体の軽量化
ベースはトイですがこの基本性能は侮れません。
0 [Zero]は確実にAR.Drone (0 [Zero]改造機)で業務を行う日が来ると考えています。
簡単ですがAR.Drone 2.0を深く使う為のアドバイスをまとめてみました。
Q:動画に細かな揺れが入る
A:プロペラ・プロペラシャフト交換で直ります
YouTubeなどで公開されている動画を見ると、大きなローリングシャッター現象が発生している事が多いのがわかりました。
(画面がゆらゆらと動く)
この原因は墜落などによってゆがんでしまった、プロペラやプロペラシャフトに原因があります。
これらを新品にすると、揺れの多くは解消できます。
ゆがんだシャフトでもフライトは可能ですが綺麗に動画を撮る為には交換が必要です。
Q:バッテリーの保管方法は?
A:50%程度の残量で保管がベストです
AR.Drone 2.0ではリチウムポリマーバッテリーが用いられています。
これはプロ用の機体と同一の高性能なバッテリーです。
このバッテリーの保管は満容量の50%程度がベスト。
しばらく飛ばさない(一週間程度)の場合は残量メーターを見ながらバッテリー容量を減らすとバッテリーの寿命が延びます。
満充電で、夏場の車内に放置などがもっともやってはいけないことと覚えてください。
なお、50%をシビアに管理する必要はありません。
30~80%程度なら安全圏と思って良いでしょう。
なお、容量5%以下などの、「カラ」の状態での保管も禁止です。
つまり、「まだ飛べるけど」くらいの消耗具合でフライトをやめれば丁度良くなります。
なお、本格的なリチウム電池の充電器には保管専用の充放電機能が付いていますが・・・
AR.Droneの純正充電器にはこの様な機能がありません。
満充電から、半分程度になるように数分フライトしてから保管がベストの方法です。
Q:バッテリーは純正以外でも良いの?
A:悩んだら、純正を使いましょう
ネットには、「バッテリーを市販品に交換」などの情報も出ています。
十分なスキルがある方ならば、その改造は問題ありません。
しかし・・・
「経験が少ない方が手を出すべき世界では無い」と考えてください。
中途半端な勉強で、手を出すと痛い目(火事)をみます。
純正バッテリーも極端に高い物では無いので純正品を買いましょう。
なお、0 [Zero]ではリチウムポリマーバッテリーの車内保管には耐火金庫を用いています。
Q:公園で飛ばしても良いの?
A:基本的には自己責任です。
個人的には飛ばしても良いと思いますが・・・
基本的には自己責任で判断してください。
公園の場合は管理者がいます。その方が認めない限りは・・・基本的にはNGです。(普通は問い合わせても許可は出ません)
公園・道路・私有地など、様々な場所での法的な見解はあるのですが・・・
ここでは非公開とさせていただきます。
Q:AR.Droneで事故はあり得るの?
A:事故は想定すべきです
AR.Droneは極めて安全性は高いと評価します。
しかし・・・
事故が完全に無いと言い切れる物ではありません。
特に2.0では高性能になった為に事故になるとの想定ができます。
自分のコントロール出来る範囲以上に飛ばして、そこから墜落。(バッテリー切れ)
これが定番と思える事故のパターンです。
落下先が鉄道や高速道路などになってしまうと・・・
事故が怖い場合は高度関係の設定をデフォルトから触らないことです。
仮に触るとしても・・・10回程度のフライトをキッチリとこなしてから、徐々に高い位置を解禁してください。
購入後まもなく、高さに関するリミットを外すのは確実に事故の原因となります。
142) 【特願D】宅配ドローンヘリポート
141) 宅配ドローン着陸姿勢と特願A
140) 宅配ドローン理想重心機と特願A
139) ドローンのデザインとは?
138) バッテリー初期不良の原因特定
137) DJI純正バッテリーの自己放電確認テスト
136) 5機目のDJI PHANTOM2
135) DJIは信用出来るのか?
134) 2016年のDJIクオリティの確認
133) 宅配ドローン実証機制作 その3 特許と許可申請
132) 宅配ドローン実証機制作 その2
131) 宅配ドローン実証機制作 その1
130) 航空法改正
129) 【特願A】実フライトテストNo1
128) 「ドローンから落下させる」機構制作とテスト
127) ドローンの飛行時間について
126) ゲインとは?
125) 首相官邸屋上のドローン落下事故に関して
124) リポバッテリーの検査方法
123) GoProのNDフィルタに関して
122) ホワイトハウス無人機墜落に関する推測
121) 特許出願機の実体化
120) 墜落原因の報告義務について
119) 危険な業者の判断方法
118) 注文者責任のとらえ方の変化に関して
117) マルチコプターが旅客機を墜落させる
116) マルチコプター全面禁止というシナリオ
115) マルチコプター墜落原因の解析について
114) GPSハッキング
113) 管理責任者の表示
112) フライト総重量の明示
111) 湘南国際マラソン墜落事故を考える
110) 雨とリチウムポリマーバッテリー
109) DJI lightbridge テスト開始
108) DJI Phantomd純正プロペラの評価
107) T-MOTOR Antigravity MN2214の評価 その2
106) SUNNYSKY Xシリーズの評価 その2
105) 大型機とFPVの解禁
104) 「螺旋下ろし」で安全な機体回収
103) 固定ピッチのメリットとデメリット おすすめ
102) 3Dプリンタ打ち出し部品を信じるな!
101) 3Dプリンタとマルチコプター
100) 技術解説100ページの区切
99) マルチコプターとPL法
98) スチール撮影用マルチコプター入門
97) リポバッテリー内部検査の理由
96) T-MOTOR Antigravity MN2214の評価
95) SUNNYSKY Xシリーズの評価
94) フルスクラッチマルチコプターのススメ
93) SONY SEL1018は、マルチコプター空撮に使えるか?
92) Amazon Prime Air
91) α7とα7R
90) 動画撮影前提のマルチコプターフライトテクニック
89) 航空法第二条
88) リポバッテリー充電ステーション設計中
87) マルチコプタージャマーについて
86) 空撮屋必修の書籍 :「一般気象学」 おすすめ
85) 電波障害の再検証
84) 空撮会社のノートパソコン
83) マルチコプター空撮機材車
82) 選別落ちリチウムポリマーバッテリーの例
81) プロペラバランスを極める
80) 機材車増車
79) 受注制限に関して
78) ブラシレスジンバル【1.0kgクラス】 業務投入開始
77) ブラシレスジンバル・最初の2週間
76) 1.0kgクラスのジンバル交換
75) 「GoPro HERO3 + ブラシレスジンバル」初フライト
74) ブラシレスジンバル組み付け中
73) パソコンの高性能化により、機体を軽量化?
72) モーターを使い切るノウハウの公開 おすすめ
71) 黎明期から成長期に入ったマルチコプター空撮
70) 夏場の駐車車内の温度上昇対策
69) 「社員パイロット」の責任範囲
68) 「幽かな彼女」ワーク解説
67) マンション眺望撮影専用機体の開発開始
66) コンパクトデジカメの可能性
65) 「フライト重量」は重要な技術スペック
64) 1.0kgクラス・最初の1ヶ月
63) AR.Drone 【屋内ハル】の流用
62) 1.0kgクラス4モーター フレーム再設計
61) 1.0kgクラス4モーター開発経過
60) 屋内限定業務用クアッドコプター開発開始
59) ハンディーカムCX430V導入
58) DJI Wookong-MのGPSアンテナ
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56) フタバ14SGは空撮送信機の定番と成り得るか?
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54) リチウムポリマーバッテリーの短絡テスト おすすめ
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49) 変電所付近での電波障害
48) ノーファインダー撮影が基本
47) DJI Wookong-Mの暴走原因の特定完了
46) 墜落テスト[2.0kgクラス 6モーター 2012年12月編]
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44) AR.Drone 2.0はブロの撮影に使えるか?
43) プロペラ接触危険率 おすすめ
42) 2.0kgクラス高機動タイプ [Ver2] 開発中
41) 2012年夏のマルチコプター墜落の解説 【このページにて原因の特定説明】
40) 「受注見合わせ」と、「フライト制限」に関して
39) 重量級テスト機体の処分
38) マルチコプターに関する特許出願の内容
37) オクトコプター初フライト
36) 「人物接写空撮」とは?
35) 「2.0kgクラス 6モーター」第一期大規模改修完了
34) 「引きのカット」のカメラ角度について
33) 軽量マルチコプターだから出来ること
32) 0 [Zero]の機体が軽く精度が高い理由
31) マグネシウム合金が理想的なマルチコプターフレーム材
30) 6モーターは危険?安全?
29) 8モーターが安全な理由
28) 4モーターが危険な理由
27) DSLR搭載機開発の一時凍結
26) 初のマルチコプター空撮業務の解説
25) マルチコプターの事故と注文者責任 おすすめ
24) 降雪時のマルチコプター空撮サンプルとは?
23) エクストリーム空撮
22) プロペラバランス
21) リチウムポリマーバッテリー
20) マルチコプターの防振対策
19) JR XG8 本採用
18) モーターテスト用ベンチ制作
17) GoPro HE HERO2 専用ジンバルの試作例
16) 機体設計の方向性
15) ラピド工房
14) DJI Wookong-Mは最新ファームによりトラブル解決
13) αゲルとジンバル
12) 空撮ムービー撮影にフルサイズ一眼は必要なのか?
11) バルーン空撮屋の都合
10) DJI WooKong MとJR・DMSS2.4GHzとの相性?
9) DJI WooKong Mの初期不良確定
8) 犯人はコントローラー?受信機?
7) DJI WooKong Mのトリムズレ
6) 上空フライトテスト
5) 離陸から撮影までの所要時間
4) 実務を想定した弱風条件の動画撮影
3) 1号機にカメラ搭載
2) 最初の一週間
1) マルチコプターの導入