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ドローン空撮[技術解説] - 降雪時のマルチコプター空撮サンプルとは?

降雪時のラジコン空撮

このテスト時の状況

FORUM JIB BATTLE 2012は2月25・26日に開催されました。
0 [Zero]ではこの両日をマルチコプターで空撮。
25日は、「湿雪」から、「乾雪」の条件下で撮影。
25日は宿泊施設に戻ってから機材メンテナンスを実施。
このサンプルは26日の本番前に、機体調整を行った際に残されていた動画です。
なお、テスト後に問題点が見つかった事から機体には修正が入っています。
本番では問題が解決された状態でフライトしています。

公開予定無しの撮影なので、機体チェックが主目的。
「それなり」な降雪量であることから、この公開に踏切りました。

マルチコプター調整中 撮影されたのは石打丸山スキー場(中央口付近)
撮影日時は2012年2月26日 8:04
気象庁直近の観測ポイントは湯沢。

◆湯沢観測データ
7時台 風速1.7m/s(平均) 降雪2cm (一時間データ)
8時台 風速1.4m/s(平均) 降雪1cm (一時間データ)
瞬間最大2.9m/s (10分データ)

スキー場では一般的な降雪条件。
当然ですが吹雪ではありません。

この日は最終的に観測ポイントにて瞬間最大11m/sを超える強風となります。
観測所のデータですので、スキー場中腹の峰となる会場では遙かに過酷な条件となっています。
(後日、詳しく解説)

注目して頂きたいのが降雪が二日間の競技中連続していると言う事。
「1フライトのみ」ではありません。
他社で降雪可能とする場合は連続フライト数にも着目して下さい。
0 [Zero]は二日間で4分×50フライト。

25日の競技の前半は湿雪。
この湿雪はある意味「低温」「降雨」よりも厳しい条件。

湿雪 > 降雨 >> 乾雪 > 低温

スキー場でのマルチコプター撮影例 フライト前日の気圧配置と天気予報から、1日目となる25日が防水関係の最大のポイントと睨みました。
・機体と送信機は降雨と同等の防水対策
・パイロットの視界確保の為に、三種の偏光サングラス
・パイロットの指先保護の為に、温度毎の装備とスペアの用意
・GoPro HERO2の用意(完全防水カメラ)
・5kgクラス採用予定の予備機体の用意

この様な緻密な準備はバルーン空撮での豊富な経験から。
0 [Zero]ではバルーンでも降雪条件の実績が多数あります。
機体以外にも、パイロットの防寒対策までノウハウは広がっています。

開発者兼パイロットは初期('80年代末期)のモーグル経験者。
スノーイベントを撮影可能で、モーグル経験者は少ない事でしょう。

公開日:2012/02/29
最終更新日:2012/12/06
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