このページはハイエースユーザーよりも、ブログもどきユーザーを対象として書かれています。
輸入車率が高く(まともに走る車を欲する)、ある程度の技術的な知識を有する方が対象となります。
多くのハイエースユーザーには不快な表現が多いかと思います。
そこはネット上の自由な意見の一つとしてご理解をお願いします。
1週間ほど前に、ハイエースが納車されました。
2013年式 トヨタ ハイエース・ワゴンGL(4WD)
部品取りも含めて、25台目の車両購入。
・20年ぶりのトヨタ車
・初めてのトヨタ新車購入
ブログもどき的には対局にある車両の購入に踏み切っています。
それは仕事の必要性から。
メルセデス・ベンツT1Nを持っています。
昨年まではレインボースター312D(中身は212D)も持っていました。
つまり、荷室容量の必要性からではなく、「ハイエースというブランド」を欲しての購入。
まずは購入グレードを解説するページからスタートします。
購入したグレードはもっとも普通のミニバンに近いグレード。
全長は5m以下の3ナンバー。
ガソリンエンジン搭載のトルコンAT。
このグレードの購入者の多くは休日のレジャー使用を想定しています。
3ナンバーのハイエースを見掛けるのは休日。
平日に見掛けるのは4ナンバーと棲み分けられています。
輸入車などに乗っていると、どちらも同じに見えますが乗っているユーザーは異なる層です。
今後もハイエースのページが増える事になります。
ブログもどきでは会社の使用目的に応じたハイエースの適正化を必要に進めます。
ページからは、「楽しそう~」と感じるかも知れませんが・・・
ブログもどきではハイエースの購入を推奨しません。
ここが全てのスタートとなります。
理由はただ一つ。
ハイエースはキャブオーバー車であるから。
「ボンネットの先に座っている」
これがイメージとしては最も近しい形態です。
①:運転席
②:セカンドシート
③:バルクヘッド(隔壁)
直列四気筒縦搭載。
通常の車両と考えると、セカンドシートの位置でも「前過ぎる位置」なのです。
ハッキリ言いまして、安全性の観点からは非常に問題な車です。
「トヨタが日本の基準に則って販売してるのだから、問題無し!」と反論する方もいるでしょう。
その意見は却下します。
現時点で、EU圏で販売されている「ハイエース」は、「シトロエン・ジャンピー」です。
つまり、日本で販売されているハイエースは日本を含む安全認識の低い国向けの仕様です。
通常のユーザーとは違う観点で、ハイエースを使い切る努力を行いますが・・・
本心からは楽しんでいない事を記しておきます。
また、乗りだし300万円の予算が確保出来て、技術がある方なら・・・
T1Nなどをベースとした方が遙かに幸せになります。
得に趣味用途なら、私ならT1Nにします。
ハイエースは現在の衝突安全基準をクリアしているのは事実です。
これは多くのユーザーはプラスと捉えることでしょう。
しかし、隠れた問題もあります。
ハイエースの短いクラッシングスペースで基準をクリアしています。
短いスペースで衝撃を吸収すると言う事は・・・ハイエースは、「固い」と言えます。
これは一見良いようなのですが短い距離で同じ衝撃を吸収すると言う事は・・・
ぶつかる相手や乗員にはより強い衝撃が入る事を意味します。
セカンドシート以降の乗員と、事故の相手に取ってはハイエースは怖い存在です。
今回購入した、ハイエース・ワゴンGLを一言でまとめると、もっともミニバンに近いハイエース。となります。
アルファードやエルグランドでは少し小さいと感じるユーザーには都合の良いサイズと感じられます。
詳しくは後記しますが先ずはハイエース全体を俯瞰します。
ハイエースは以下のナンバー設定があります。
4ナンバー:一番多く見掛けるハイエース。純粋な商用車。
1ナンバー:もの凄く大きい商用ハイエース。救急車のベース車。
3ナンバー:全幅1880mmの乗用グレード
2ナンバー:送迎バス
各用途毎に、詳細なグレードが設定されているのですがナンバーから読み取れる主な使用用途は上記の通りです。
4ナンバー・1ナンバーは商用用途。
3ナンバーはレンタカーと送迎向けと考えれば良いでしょう。
ハイエースを読み解く上で必要なのはハイエースは商用である。という点です。
乗用グレードには専用部品(後席シート)などが用意されているのですが商用の観点から必要な乗用パーツとして設計されています。
つまり、3ナンバーが付いている商用車という理解が必要です。
この、「商用車」という部分にネガな印象を持つ方もいるでしょう。
まずは、「商用車」のネガな部分・・・
・後ろ脚はリーフリジット
・音振対策全般が貧弱
・ハイテクの非採用
次に「商用車」のポジな部分・・・
・耐久性がある
・整備性が高い
・モデルサイクルが長い
商用車のネガな部分はそのまま耐久性の高さという項目に反映されることになります。
ユーザーが適切に手を入れて、快適性を向上させたなら・・・
実は優秀なミニバンと成り得ます。
ハイエースの乗用グレードは狙ってミニバン要素を落としている。
ここが重要なポイントです。
また、狙って落としているところの多くは自己責任によりある程度回復出来ます。
その回復後のハイエースは・・・
個人的には素のアルファードよりも、ミニバンとしては優秀になる(安全性は無視)と考えています。
ミニバンの本質はスペースです。
安全・乗り心地などの、乗用車の本質的な部分ではセダンが勝ります。
つまり・・・
ミニバンは広くてナンボ。です。
ほ~ら・・・
ハイエースはミニバンという評価軸では正しいのです。
アルファードだって・・・重心の高さという物理的な縛りから、快適性と安全性は低くしている訳ですから・・・
なお、ここまでの表現で、「付いてこれない」なら、この先は読み進めるべきではありません。
取り扱うのはハイエースですが一切の精神論は切り捨てて行きます。
「商用タイヤ」と思って頂いて構いません。
乗用よりも過重が高い商用車向けに強化されています。
ワゴンGLは3ナンバーであることから、LTタイヤの必要性はありません。
ならば、何故LTタイヤが装着されているのか?と考えると・・・・
誤装着起因の事故を無くす為と、睨みました。
ハイエースの多くは1ナンバー・4ナンバーの商用車。
そして、ハイエースの購入先の法人は用途毎に複数のハイエースを購入することは常。
各ハイエース毎にタイヤの入替などがあった際に、乗用タイヤが商用グレードに装着されるなどと言う事が普通にあり得る。
これを防ぐ観点からの、乗用グレードにLTタイヤの装着と睨みました。
つまり、システムレベルで、タイヤの誤装着事故を防ぐというコンセプトです。
この点に関しては正しいと思います。
私の様にユーザー側の判断で乗用タイヤが装着されるなら・・・
後々で、トヨタに責が問われることはありません。
しかし・・・新車時に商用と乗用で、タイヤが混在していたなら・・・
訴えられると、トヨタ的にはマズイ事でしょう。
何ともトヨタ的な落ちでした。
なお、今後制作する試乗記で解説しますがこのタイヤが乗用車としてのワゴンGLの性能を大幅に落としています。
ワゴン設定の柔らかめの足と、商用車設定の堅めのタイヤ。
ある意味、このタイヤ在りしで純正セッティングは出されていると言えます。
ノーマル足回りのままで、乗用タイヤを採用すると20世紀のクラウン状態になる事は予想出来ます。
今のところはノーマルダンパーにスタビ装着が現実的なところかと思います。
悪路走破性は多少犠牲にして、高速安定性の確保と乗用タイヤ交換対策(アブソーバー装着で、固くなる)です。
これは最後列(4列目)のシートです。
これでもかと、車の最後部にシートは後退させられています。
ちなみに、シート背面は、「垂直」と呼んで良いレベル。
5分程度の送迎でも、座らされると苦痛と感じるレベルのシートです。
ハイエース・ワゴンGLを読み解くのに、ここがポイント。
ここの設計思考を理解すれば、トヨタがこのグレードに課した呪いが読み取れてきます。
「呪い」という単語で表現するのが妥当と思える非合理なトヨタ的な考えがここには入っています。
最後列のシートの足もとはこんな感じ。
足も組めるほどのスペースがそこには有ります。
2列目・3列目・4列目の足もとスペースは全てバラバラ。
快適性を当分に分けるという考えはそこにはありません。
仮に、「温泉旅館送迎スペシャル」がこの車の目的としても・・・
4列目に集中的にスペースを与えるという設計意味は読み取れません。
◆最後列(4列目)シート
・物理的に最高端にシートは取付
・荷室のスペースは皆無
・背もたれは垂直で不快
・足もとは十分すぎるスペースが存在する
なお、シートの背もたれは運転席以外はフルフラットにする事が出来ません。
各シートには内部にストッパが足かせのように付いています。
言い分としては旅館の送迎などの用途の際に、利用者からクレームを防ぐ為。
シートが倒せないなら、前の人のシートが倒れすぎてケンカになるということが無いだろうと・・・・
この様な設計とも受け取れます。
ここからがブログもどきの本題です。
ここも含めて、ハイエース・ワゴンGLは意識的に快適性が落とされています。
ここをどう読むか?
ブログ的には、「ハイエースがミニバンに置換しては困る」と読み取れました。
つまり、アルファードを購入すべきユーザーがハイエースに向かうのは都合が悪いと取れました。
もちろん、安全性の低い車両が一般ユーザーに広く普及するのは問題と・・・
この様にトヨタは感じないでしょう。
やはり、「儲けが少なくなる」のを防いでいるとと取れました。
例えば・・・
・足回りをコイルリジット化
・乗用タイヤの装着
・エンジンルームの適切な遮音対策
・後席シートの最適化
この様な事を実施すると、ノアからアルファードの各ユーザーの一定数はハイエースに移行してしまいます。
ノアからならともかく、アルファードからのダウングレードは問題です。
何よりも、モデルチェンジサイクルが長くなることと、根本部分の耐久性があがることから買い換えサイクルが長くなってしまいます。
この様な事をトヨタが許すわけがありません。
試乗記は追って書きますが・・・
ハイエースは間違い無くトヨタの車です。
乗っても、観察してもトヨタの車。
ユーザー側に適切な選定眼があるなら、成立できない車です。
この車が売れてしまうからこそ・・・トヨタはこの車を売り続ける事になります。
輸入車メーカーを含め、この車に正面から対抗出来る車が国内に入ることを希望します。
※トヨタエンブレムのジャンピーに凄く興味があります・・・
200系ハイエースのデビューにより、T1Nを含めた輸入商用車の正規輸入の道は絶たれたと言って良いでしょう。
今までは、「国産車にはこのサイズが無いから輸入車」という需要がありました。
具体的には高規格救急車です。
ここの需要が完全にハイエースとなってしまったことから、T1Nの輸入は途絶えたと言えます。
キャブオーバーは国内の需要に適した選択と言えなくもありません。
一般道主体の用途なら・・・軽自動車と同等に、私も認めます。
しかし・・・
私の様な高速主体の、商用車使いには・・・厳しい選択肢です。
厳しくても、今はハイエースで頑張るしか無い。
本業では撮影チームの複数化を長期視野で進めています。
複数チーム化の暁には・・・
私が所属する、長距離・高難易度などの空撮業務にはT5(その頃はT6)かジャンピーを機材車として用いたいところです。
納車一週間ですが既に次の車に気持ちは向かっています。
それでも・・・ハイエースの適正化には手を抜きません。
出来る範囲で、長距離対応対策は実施します。
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