平成26年豪雪：その１１　「上野原から成田へ行きたい！」

←2014/02/16 5:03

今は・・・(下の地図参照)
×の位置の通行止め解除は困難と予測。
中央道の開通も、大雪後3日は必要と予測。(この一週前の大雪の実績から)
上野原ICが開くまでは、日帰り温泉でも探して骨休めをしようと考えて、取りあえずは①の四方津駅付近にて仮眠を取っていました。

大雪が降り止んでから24時間が経過。
前日が晴れていたことから、路面の雪も少しは溶けました。
部分的に除雪も入っています。
昨日は、移動車両は限られていましたが・・・
そろそろ、普通の方も出歩き始めます。
関わりたくないので、今日からは「動かない」という気持ちです。
道幅が狭い所、普通の車が入ってくると・・・恐らく、ケンカになります。
今回の大雪は普通の方が一生に一度経験するかの非常事態。
様々な価値観が日常とは大きく異なっています。
人としての本質が試されているとも言えます。
移動するなら、夜明け前に済ませるべきなのですが、数日間の疲労も溜まってます。
仮眠から目覚めたら日帰り温泉です。

あらら・・・

←2014/02/16 早朝

前の晩は、相模原～上野原にて機材車も私も大活躍。
何度となくラッセルに挑んだ為に、車両はこんな状態に。
このキズは・・・あの場所での、地元の方のムチャな行為で発生したのですが・・・ここでは、その事には触れません。

なお、大穴が空いているのはラッセルの影響。
素地バンパーに交換の際に、バンパーの構造は理解しています。
純正のフォグランプは、数本のビスとタイラップで止まっていました。
ラッセルの衝撃でフォグランプは簡単に落ちます。
ハイエースと言えば、ゴト車の定番ですが耐久性などはこんなモンです。
よき時代のランクルなどと比べると、寂しくなります。
「21世紀のゴト車は、ゴリゴリは使わないよ！」
そ～ですね。時代ですよね。

Gさんと再会【昨晩、セブンイレブンにて遭遇】

時間の記録は無いのですが、2014/02/16　9時頃と推測。

仮眠から目覚めると、東京方向からGさん一行がやってきました。
Gさんは、昨晩Hさん・Iさんを託された方。
昨晩のドラマのスタートをつくった方です。【Gさん登場】

これには少し驚きました。
言葉は悪いかも知れませんが、Gさんは普通の方。
国道20号の除雪が進んでいることから、4WD+一定の経験値を積んだ方が、四方津(上野原)まで進んでくることが可能になりました。
これからは、路上に普通の方が溢れることを意味します。
昨晩は10分で移動出来た距離を1時間などという想定も必要になります。
※お見合いで半日動けないすら想定

ここで、新たに Oさんが登場。
この方はワンボックスに乗っているのですが・・・話を聞いてみると白タク状態。
緊急事態ですので、大概のことは認めますが、車両内に残っている方の、「お客様」状態が腑に落ちませんでした。
この時点では、私が東京から最西端まで移動した人間です。
もっとも多くの目視確認済み情報を私が持っていたことになります。
少数なのですが、山梨側から東京に向かう方へ周囲の情報も提供。
役所等は機能していないので、私の情報は必要な方には役だったかと思います。
情報交換をしばらくしていると、新たにPさん登場。

重要なので、この時点の私の心情を確認。
・数日の睡眠不足により過労気味
・雪道遊びには飽きた
・一日も早く自宅に戻りたい
・今朝からは、路上でトラブルが予想される
早い話が・・・
「もう、動きたくない」です。
この時点では、「近場の日帰り温泉を探して、中央道の開通までは自身を充電する」
この様に考えていました。

Ｐさんの話に戻ります。
どうやらPさんは、駅(四方津)にて鉄道運転再開の情報収集に来た様子。
昨晩は、電力会社の方や鉄道復旧に携わる方ともお話しする機会があったことから、その方面の情報もお伝えしました。
総合すると・・・しばらくは鉄道の復旧も無いという推測に至ります。
このPさんですが、都内に入りたいという目的意識が極めて高い方でした。
見たところ、真面目な日本人の鏡というべき風体の方。
仕事も出来そうで責任感も強そうなので・・・「そこまでして会社に出たいのか？」と少し感じていました。
しかし・・・この日は日曜日。
明日の出社の段取りとしても、早すぎないか？とも感じます。
もしかして・・・医師とか・・・どちらにしても替えの効かない仕事をしているのでしょう。
ここで、話が数分進んでくると、私が何回か相模原と上野原を往復している事に気がついたようです。
この日は大雪が降り止んで2日目。
初日と限定すると、私がもっとも行動していた人間です。
ここで、意外な話を持ちかけられます。
Pさん：「東京まで行って頂けませんか？」
上記したとおり、私は、「この日以降は、動く気が無い」のです。
人命に関わるとかではないと・・・勘弁して欲しいというのが本音です。
理由をお聞きすると・・・確かに、東京(成田)に行かなければマズイですねという理由でした。
ココでは書けないですが、納得出来る理由でした。
私も、都内に向かう事を承諾し、交渉開始。
Pさんは、「御礼はしますから」というのが終始一貫した態度です。(タイプは、私に近い？)
私の方も、「御礼は入りませんから」というのが基本。
昨日も含めて、どなたからも何も頂いていません。(差し入れ程度は受け取っています)
どちらにしても、Pさんを鉄道が動いているエリアまで搬送することを快諾。
色々な意味ですんなりとはいかないと思いますが、東京方面に戻る事になりました。

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