シンサレート400g/㎡を吸音・断熱目的で各所に仕込んでいます。
流通している多くのシンサレートは、200g/㎡。
今回の採用は、倍の厚みの400g/㎡。
いつもの通り結論から。
はじめて購入しましたが、コレは良いですね。
さすがに日本メーカーの繊維物は安心出来ます。
参考購入価格:¥4,000×10m=¥40,000
何度も購入することを避ける観点から、幅1,520mmのシンサレートを10m購入しました。
幅は、丁度ワゴンGLには都合の良いサイズ。
10mあれば、床も含めて全ての場所に施工出来るだろうという目論見です。
なお、楽天などには400g/㎡の売り物は無かったことから、今回はヤフオクからの購入です。
公式サイトで確認できる限りは、シンサレートの一般売りは無いようです。
ネットから普通に購入出来ますので由とします。
◆シンサレートの特徴
・軽量:ウレタンやフエルトと比較して、約1/2?1/6の重量で同等の吸音・断熱性能を発揮します。
・ポリプロピレンが主成分であるため吸水性は非常に低く、1年を通じて安定した性能を発揮します。
そのため、フェンダー部など準外装用途にも適しています。
※公式サイトより抜粋
早い話が~
「軽く、ある程度の水分も対応可能」
まさに、自動車の吸音・断熱材には最適。
実際に施工してみても・・・
切断=ハサミで可能
接着=両面テープで可能
失敗した~と、紹介したフェルソニ(1cm)と比較すると、シンサレート400g/㎡は、計算上は3倍程度の断熱性能を有します。
単体では制震性能は持ちませんが、吸音・断熱という観点からは、フェルソニ(EPDM)は比較対象となりません。
施工性も高く、満足度は高いとお知らせします。
あくまで、「断熱」「吸音」という観点からシンサレートを評価しています。
他の材料にて、「制震」などは併用する必要があることを意識して使用してください。
シンサレートは、準外装用途に公式対応しています。
つまり・・・結露水分大歓迎?という素晴らしい吸音断熱材です。
エアコン起因の天井鋼板結露が発生するハイエース・ワゴン系の天井対策には最適な材料です。
←施工方法は、「置き」としました。
多少の結露なら天井が垂れることは無いでしょう。
そもそも・・・ノックスドールX9(液体断熱材)は、結露対策です。
さらに、幅1,520mmは、天井に鋼板に貼ると・・・多少短い。
いろいろと条件が重なったので、「置き」としました。
なお、天井鋼板に未対策の場合は、この方法は推奨しません。
仮に・・・鋼板全体にEPDMなどを貼り詰めたなら、吸音目的とて「置き」はありでしょう。
なお、前席は、「吊り」と、「置き」の併用。
つまり、二重で施工しています。
びっしりと貼られた、積水化学レアルシルト・アブソーブと共に、活躍を期待します。
やはり、400g/㎡で正解でした。
この様な場所にも、重ねる必要が無い事は大きな魅力です。
仮に、200g/㎡を重ねたとすると・・・ずり落ち対策に困ることになります。
対策分の手間も確実に増えますね。
400g/㎡なら、該当寸法にカットした後に詰め込み。
最上部に両面テープで留めて完了です。
サクサク作業が進んで気持ちいい限りです。
仕事は雑です。
ある程度の隙間など無視して、作業は進めます。
この様な場所に用いても、結構収縮してくれることから調整が楽ちんです。
この内装材も、このままで収まりました。
この時点での残りは、2.8m
以下が未施工の部分。
・前席足もと
・エンジン直上
・後席
・運転席ドア
・助手席ドア
・Aピラー・Bピラー
前席の天井を二重化したために計算が狂っています。
本来なら、10mで足りるハズなのですが・・・
←リアの内装が無い状態で、試走中。
ざっくりですが、後ろの100kgが無い状態です。
これで走ると・・・足回りが完全に崩壊していました。
当たり前ですが、「ぴょこぴょこ」と商用ハイエースのような動きをします。
これは耐えられません。
後ろの過重の重要性(強すぎるリアスタビの弊害)を再認識させられます。
現在組まれていアブソーバーは、明らかに固い物。
強めのリアスタビが、その傾向に拍車を掛けます。
この傾向を弱めるには、「リアの過重を増やせば良い」になります。
しかし・・・
長距離移動のほとんどは、2名運用です。
ラジコン空撮の機材は軽い物が多く、どうしても後ろ過重は少なめになってしまいます。
また、ノックスドール3100(20L)は、前席周囲を中心に施工されています。
過重を後ろに持って行きたいのに、前が増えてしまっているという状況です。
そこで思い出したのが、シャオンスターと大建455Hです。
特に、大建(建材メーカー)の遮音シート455Hの低音域の減衰率が感動物でした。
この建材系の遮音シートの最大の欠点は、「とても重たいこと」
厚さ2.8mm×455mm×6m/巻
これが、11.5kgもあります。
後席に3巻使用したとすると・・・実に30kgの重量増!
確かに高性能なのですが、自動車の使用には普通は躊躇します。
ここで、機材車ハイエース。
この機材車は、その使用方法と組まれた足回りから、「後席の過重を欲しています」
今までは想定していませんでしたが、遮音シートを採用すると・・・燃費面のマイナス以外は、良いことばかりです。
もともと、純正の排気音が気になっていました。
すでに、エンジンルーム直上は、並以上の対策を施していることから音圧も下がることでしょう。
結果として、排気音が気になることは確定です。
故に、シンサレートを床に敷こうと考えていたのですが・・・
ココは、遮音シート455Hをリッチに使えば良いのでは?という結論に至りました。
既に、455mm×6m/巻を5巻き(57.5kg)発注済み。(送料込みで2万円以下。フェルソニのバカやろ~)
数日後には、届きます。
これで、残りのシンサレートは、腰上に集中的に用いる事が可能になりました。
性能過重比が良好なシンサレートを腰上に。
床には、低音低減重視で重量のある遮音シート455H。
結果としては、理にかなった組み合わせになりました。
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