「某自動車サイトのQ&Aと同じ質問にブログもどきが答えます」の第四十七弾。
自動車の耐久性を語るなら、私は最適な人材かも?
今の車より昔の車(まじめに作られた'80年代)のほうが長持ちします。
あなたは、スマホを10年使いますか?
「今のクルマの方が寿命が長いぞ~」と突っこんでくる方!
安心して下さい。
実体験を元に納得出来る証拠を示していきます。
Q:かつては、クルマの買い替え時期、クルマの寿命として「10年10万km」などといわれたものですが、クオリティーが向上したであろう今のクルマにそれは該当するのでしょうか? 乗り方にもよるでしょうが、どれくらいもつものでしょうか? もたせるためのポイントがあれば、合わせて教えてください。
引用元 : 今どきのクルマの寿命はどれくらい? - webCG」
https://www.webcg.net/articles/-/49303
回答例(webCG)
A:「乗り方」と「保管の仕方」、あとは「整備」によりますね。今のクルマは、それができればいくらでももつ、という感じです。
引用元 : 今どきのクルマの寿命はどれくらい? - webCG」
https://www.webcg.net/articles/-/49303
多田さんの回答が日本人が求める模範解答だと思います。
普通の車で10万km以上を想定するなら当たり前にやっていることですね。
以下、私の回答。
一昔前のアナログが多い車なら、部品供給が滞らなければ一生物。
現在の車の一部(特に高級車)は、実はスマホと同等程度の寿命しかない。
長く付き合いたいなら、一昔前の車を選択するしか無い。
2026年現在は、その昔の当たり前をやっても車の実寿命は短くなっています。
理由は、自動車のスマホ化にありま
す。
現在の車は、多田さんの言うところの「いくらでももつ」は困難。
例えば・・・エアコンの故障原因が液晶画面にあることが普通にあるから。
そして、その液晶画面は製造から一定期間が経つと入手出来なくなる。
汎用2DINのナビなら、その時の最新式と入れ替えれば良かった。
現在の欧州車のナビは、数十年後の地図更新などはあり得ない。
Apple CarPlayも・・・サポート終了は普通にあること。
そして、最新スマホとCarPlayが繋がらなくなった瞬間が、その車の一つの寿命と成り得る。
なお、欧州では、「新品販売修了から○年部品を保管」という義務を伸ばす方向に動いています。
ただし、この中でパソコンは除かれています。
理由は、半導体は時代が変わると、もう一度作成することが困難であることから。
つまり、自動車の電子パーツ系は、ここに該当します。
私は、10年程前には、'72年式の車を営業車としていました。
山梨と都内の往復。
多い年には、年間1万km。
しかも、スーツを着て。(つまり、路上整備は想定していない。)
←10年前に休眠に入る前のVOLVO P1800E '72
そのタイミングで責任のあるポジションに付くことになったことから一時的に降りる事を決めた車です。
※安全性に関しては、しっかりと旧車レベル
まず、軽くVOLVO P1800に触れます。
有名なところでは、走行距離のギネス世界記録を持っていること。
その距離は、525万kmとの事です。
私の個体の購入は、2007年の事。
まだ、メーター巻き戻しが普通の時代ですので・・・
20万~30万kmは走っている可能性もあります。
また、VOLVO 240は、5台購入。
周囲には、50万kmを超えている個体もあります。
※VOLVO240系のオフ会を30年以上継続中
240は多い年には4万kmを走っていました。
その内容に特徴があり・・・
荷物満載で、下道のみで達成しています。
なお、VOVLO 240の購入の切っ掛けは、「国産車=初代レガシー の耐久性に懲りたから」
レガシーは、キーがすり切れるとか、ドアが開かなくなるなど、究極レベルの耐久試験を日常的にしていました。
そして、興味深いのは、これが5年10万km程度で発生していたこと。
そして、VOLVO 240に乗り換えたところ・・・この様な事は、バッタリと無くなりました。
はい。鍵の素材ひとつとっても、240は別物だったのです。
車の耐久性を語る上では、この時の経験は外せません。
私がどっぷりと240に浸かっていたのは、'90年代中頃から2005年頃まで。
その時期に、もっとも機械的に正しいと判定した車です。
そして、2026年の現在になりますが・・・
都内を普通に走っている'80年代としては、240がぶっちぎりの一位でしょう。
VW Golf2とか、Glof3とかは全滅と言って良い状態です。
フレームのサビとか、ラジエターとか各種ホースとかの寿命がVWとは別物です。
そして、先月、10年15万kmで手放したVOLVO XC90。
この車は2016年式ですが、以下の様な2026年の車の当たり前を備えている車です。
・ハンドル支援付きACC
・オートブレーキホールド
・液晶メーター
・Apple Car Play
・ソフトウェアアップデート対応
何度も書いていますが、この頃のVOLVOは故障しすぎです。
明らかにパーツの耐久性に疑問が出てくるレベルです。
恐らくですが・・・
Apple CarPlayの採用は、車がソフトウェアや電子機器を中心とした製品へ移行していく流れを象徴していたように思います。
普通の方はスマホを10年使いませんよね?
ある程度疲れたら、程度の良い中古にでも買い換えますよね?
つまり、現在の自動車は「50年使い続ける道具」ではなく、「一定期間で買い換えを前提とする消費財」になっています。
もう、240の様に永遠に走る事を想定する必要は無くなったと言うことです。
この様な考え方は自動車メーカーを潰すということは、VOLVO自身が証明してしまいました。
webCGでは以下に関しても語られています。
・エンジンとボディー
・今どきのクルマは防錆(ぼうせい)処理がしっかりしているので安心 ←本当に?
要は、エンジンにとっては止まったり動いたりを繰り返すのが一番キツいんです。例えばプラグインハイブリッド車など、普段はエンジンを動かしていないのに、パワーが必要な状況になるといきなり始動し全開で回される! という使われ方は、非常にダメージが大きくなります。
引用元 : 今どきのクルマの寿命はどれくらい? - webCG」
https://www.webcg.net/articles/-/49303
使い方のアドバイスをされても・・・
ここを車に合わせるのは無理な話です。
今回の質問は、現在の車も「10年10万km」を走れるか?です。
ここに関しては、プラグインハイブリッドも走りきれます。
実は、「10年10万km」という言葉は昔から嫌いです。
これ、基本的にオイル交換のみで乗りっぱなしの方が用いる言葉です。
一定水準の車の知識と実践のある方なら、部品が供給される限りは乗り続ける事が出来る事は知っています。
Audi A6で、10年20万kmを経験しています。
この個体の走行距離の半分は高速道路。
多田さんの言うところの理想的な使い方ですね。
エンジンは当然として、本当に壊れない車でした。
ネット上では、壊れる車の代表格とされているAudiですが、この時代のA6は十分な信頼性がありました。
この当時のAudiが、ある意味スゴイのが、安いのと高いとの差別があからさまという点です。
細かなパーツのひとつひとつが、A6とA3では別物でした。
これから、XC90に乗り換える事になるのですが、今でももう少し乗っておくべきだったと後悔しています。
その一方で、走行距離と関係無くエンジンが壊れる代表格が、BMW MINIの第2世代のターボエンジン装着車です。
興味がある方は調べて見ると良いですが、このプリンスエンジンという代物は、現在の販売されている車に搭載されているエンジンでトップクラスの故障率を誇ります。
整備に詳しい方に、「このクルマのタイミングチェーンは消耗品です」と伝えて返ってくる反応を楽しみます。
主原因は直噴にあります。※検証の一環としてポート噴射NAも購入しています。
どのくらいヤバイかと言うと、折角の新型エンジンをBMWは、一代限りで無かった事にしました。
そして、その揺り戻しで、次の世代であるB系エンジンは、とても信頼性のあるエンジンです。
1.2Lの3気筒から、3.0Lの6気筒まで、一通り試しています(B38 B48 B58 S58の全てを購入)
ここまでモジューラーエンジンを研究しましたが、問題があったのは最初期のMINI ONE搭載 1.2L B38A12Aのみです。
なお、トヨタが素晴らしいのは、純粋な直噴の耐久性の無さを補うためにポート噴射も併用するところ。ポート噴射併用により多少の燃費悪化と製造コストは上がりますが、メンテ頻度と維持は常識の範囲に収まります。
普通のエンジン(上記のプリンスエンジンなどを除く)なら常識的なメンテナンスのみで日本人が必要とする寿命は全う出来ます。
それ以上(例えば100万km)を狙うなら・・・
とにかく低性能であることが大切です。
直噴より、ポート噴射。
ターボより、NA。
アルミブロックより、鋳鉄ブロック。
高燃費も捨てる。
ストレス(パワー)を押さえて、メンテナンス時の手間を減らす方向です。
エンジンの寿命が短いのは、まさに逆の事をしているエンジンという事になります。
現在納車待ちのランドクルーザー250VX(ガソリン)に搭載されているエンジンがまさしくコレです。
BMWの4気筒ではあり得ないレベルの振動をアイドリング時に発生されています。
少し注意は必要で、ランクル250の2.7Lガソリン(2TR-FE)は、BMWのような高性能を狙ったエンジンではなく、長期使用・整備性を優先した設計です。
多くの日本人にはあり得ないほど燃費の興味は薄いエンジンです。
でも、ガソリンを最後の日まで燃やしたいという気持ちがあるなら・・・
真っ先に候補にすべきエンジンです。
ランクル250を私は、車高が高いAWDのワゴンという使い方をします。
このページ紹介している車で近い物は、AudiA6 ARQですね。
デフロックやLSD付きならボルボ240の同じ様な用途。
国内での常識の範囲の運用なので、このエンジンは必要ないのですが・・・
これしか買えない(販売してない)のですから妥協します。
日本人の車選びの軸の一つが燃費です。
これ、50万km超えなども想定したトータルコストの観点からは支出が多い選択である事も多い。
本題からは外れるので掘り下げませんが、私はメンテンナス性は重要なエンジン性能のひとつと考えています。
なお、緩い設計のエンジンなら重整備を繰り返せば人間の寿命以上に車は長持ちします。
240のタイミングベルトなんて、DIYすれば、現行型のMINIのオイル交換代よりも安いんですよ。
一方のボディーについては、最大の敵は「塩気」と「湿気」です。日本は道の質がいいので、よほど変わった使い方・乗り方をしない限り、路面からの入力でクルマが劣化するなどということはありません。気にすべきは、やはり塩。具体的には海の近くや、融雪剤がまかれた冬季の道ということになりますが、そうした道を走行した後は(サスペンションのロワアームなど下まわりも含め)しっかり洗車すると効果的かと思います。
引用元 : 今どきのクルマの寿命はどれくらい? - webCG」
https://www.webcg.net/articles/-/49303
ここも、日本人の考える寿命の範囲なら何もしなくても大丈夫。
多少錆びても、走りに影響は出ません。
でも、30年とか、50万kmを考えると・・・
現在の国産車では性能が足りないと思います。
根拠は以下にて。
国産車の防錆性能を語る上で外せない私が所有していたトヨタハイエース。
あくまで個人的な見解ですが、私が購入している車群の中では防錆性能は低めな車でした。
以下で詳しく解説しますが、'80年代のVOLVO 240に大きく劣ります。
最大の問題は、適切に防錆処理がされていないこと。
これもネットを調べるとわかるのですが多くの日本人が思っているよりもトヨタ車の製造品質は低い。
興味がある方は、東北道エリアでレンタカーでも借りて下回りを見て下さい。
私は、普通の方よりも下回りのメンテンナスはする方ですが、ハイエースの劣化速度はとても速かったです。
偶然ですが、'79年式のVOLVO 240と、TOYOTA LANDCRUSER40系を所有していました。
そして、この2台の整備のほとんどを自分でDIYしていました。
240は、エンジン・ミッションの換装。
44は、レストア(錆対策とオールペン)
どちらも機械の信頼性とメンテナンス性では高い点を付けることになります。
実用性能も・・・あります。
5人家族なら・・・240は当然ですがファミリーカーになり、40も、、、頑張れば楽しい日々か送れると思います。
この2台の最大の違いは、錆びに対する姿勢の根本の違いです。
まず、44は、'70年代の国産車の標準的な性能しかありません。
つまり、普通の手入れでは、10年間を錆び無しで過ごすことは出来ません。
一方の240は、日本の普通の方の乗り方で大きな錆び穴無しで40年を過ごす事が可能です。
確かに、環境やメンテナンスでボディーの状態は変わるのですが、そもそもの車の出来がその後に大きな影響があるという一例です。
今どきのクルマは防錆(ぼうせい)処理がしっかりしているので安心
これは、多田さんの言葉ですが、「今どきのクルマ」という部分は同意しかねます。
'80年代でも、真面目なメーカーは大丈夫と考えて下さい。
そして、現在でも不真面目(コストや社風から動けない)メーカーなら、'80年代のVOLVO 240に劣ります。
書いていて感じましたが、今回のテーマは私が回答する意味がある内容でした。
10年10万kmという言葉があります。
しかし、これは車の限界ではありません。
多くの場合、ユーザー側が買い替えを判断する目安として使われてきただけです。
実際には、適切な整備を行えば20万km、30万km、それ以上でも問題なく実用に耐えます。
私自身、VOLVO 240、P1800、Audi A6、XC90など、時代も設計思想も異なる車を使い倒しつつ所有してきました。
その経験から言えることは、車の寿命を決めるのは単純な走行距離ではありません。
重要なのは、
・長期を見据えた設計となっているのか?
・部品供給は続くのか?
・整備してまで乗り続ける価値があるのか?
この3点です。
'80年代のVOLVO 240が現在でも普通に走っている一方で、比較的新しい車が電子部品の寿命によって廃車となっていきます。
多くの今でも生まれている新車は、'80年代のVOLVO 240よりも速く寿命を迎えます。
これは「昔の車の方が優れている」という単純な話ではありません。
昔の車の一部は、長期間使う道具として設計されていたという話です。
現在の車は、ユーザーの希望は二の次で様々な走る以外の拡張がされています。
その結果、機械としての寿命より先に、電子部品やソフトウェアの寿命が問題になる時代になっています。
スマートフォンを10年以上使わないのと同じです。
今の車は、50年間使い続けることを前提とした道具ではなく、一定期間で進化していく消費財へ変化しています。
ただし、これは「今の車は短命」という意味ではありません。
通常の使用で10年10万kmを走る能力は十分あります。
しかし、50万km、30年という領域を目指すなら、選ぶべき車は変わります。
燃費性能や最新装備だけではなく、
・シンプルな構造
・整備性
・部品供給の可能性
を見る必要があります。
究極的には、高性能よりも耐久性を優先した車が長く使えます。
だからこそ、ランクル250に搭載される2TR-FEのような「古いが壊れにくい」方向のエンジンには意味があります。
自動車メーカーは、常に最新技術を投入します。
それ自体は正しい方向です。
しかし、ユーザーが求める「長く使える道具」という価値は、決して過去のものではありません。
最新技術と耐久性。
この両立こそが、これからの自動車に求められる条件だと私は考えます。
◆番外編
オリンピックで“空飛ぶクルマ”が空を飛ぶ! 大阪・関西万博は大丈夫?
◆第2期
今どきのクルマの寿命はどれくらい?
「レースの技術」は本当に市販車に生かされているか?
ミニバン開発にはどんな難しさがあるのか?
センターコンソールって必要ですか?
トヨタの“強さ”の決め手とは?
どうして「ホンダN-BOX」は売れるのか?
「いいクルマ」って何ですか?
プジョーの“猫足”はどのようにできている?
「してほしくないチューニング」はありますか?
ホーンの音がさまざまなのはどうしてか?
マニュアルトランスミッションは消えて当然?
クルマのリコールが増えているのはなぜなのか?
コストの制約がなかったらどんなクルマを開発したいか?
マツダのラージプラットフォーム戦略は成功するか?
欧州車と日本車との性能差について
スバルの水平対向エンジンの燃費性能について
特別仕様車って本当に得ですか?
オートマチックトランスミッションは、トルコン式とデュアルクラッチ式のどっちがいい?
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カーボンパーツの将来性について
トヨタの豊田章男会長は本当に運転がうまいのか?
車両開発において「ドアの閉まり音」は意識されるか?
マツダ以外の日本メーカーは、なぜディーゼル車を積極的につくらないのか?
「プラットフォーム」とはなんですか?
クルマの車名はどう決める? : 【副題 自動車と商標権】
センターディスプレイは必要か?
SUVブームはなぜ起こったか?
シフトパドルは供回り式と固定式のどっちがいい?
車内のスイッチ・ボタン類が減っているのはなぜ?
クルマの専用タイヤはなぜ必要か?
車両の“マイナーチェンジ”について
自動車メーカーとパーツサプライヤーの関係について
ADASのあるクルマづくりの長所と短所について
ミニバンに大型サンルーフが設定されないのはなぜ?
エンジン搭載車はいつ消える?
EVでもクルマの個性は出せるのか?
ディーゼルのスポーツカーが出てこないのはどうしてか?
クルマのアタリ・ハズレって実際にありますか?
◆第1期
LEDウインカーの採用車種が少ないのはなぜ?
リトラクタブルヘッドライトはなぜなくなった?
サスペンションのブッシュ類の交換時期は??
ピラーアンテナが少なくなった理由は?
プラグインハイブリッド車では使わないガソリンは劣化する?
タコメーターの後付けは可能?
なぜ輸入車のウインカーレバーは左にある?
テールランプの結露を防ぐ方法は?
ホイールをボルトで固定するメリットは?