ブロクもどきで本格的に取り上げるのは初めてになります。
私が5台(1台は部品取り)購入しているボルボ240について触れてみます。
←2003年頃、ヤフオクにて購入。
5台目の購入になった'93年式 ボルボ240クラッシクエステートです。
最終型が1993年です。
生産完了から15年が経過していますが未だに走り続けている個体が多いことからも、この時代のボルボの耐久性が証明されていると思います。
今の時代の車からは感じることが少ない、自動車メーカーの良心を感じることができる車です。
生産から3年が終了した1996年に購入したボルボ240です。
これは普通に購入可能な240系としてはもっともプレミアが付いた組み合わせです。
最終型の限定車。エステートボディに緑色。
3年落ちのアプルーブドカーとして購入。
その当時は240の流行は来ていなかったために適価にての購入です。
購入時の走行距離は4万km。
2年後には12万kmを超えていました。
その後、友人に譲りました。
嫁ぎ先で大きめの事故を経験。
修繕がいい加減であったために買い取り屋に手放すという流れとなっています。
この車を購入していなかったら、今の私は無いといっても言い車です。
1996年(20代半ば)に、ボルボ940の最終型を新車にて購入しようと出向きました。(FFボルボに興味を示さないところが私らしい)
その際にディーラーに240最終が展示していたために急遽、こちらに切り替えました。
その時の逸話・・・
購入の候補は、「ボルボ940」と、「初代トゥインゴ」と、「ランドクルーザー70系」です。
列べると、全く違った車に見えますが・・・
私の中ではこの3台で悩んでいました。
今振り返っても、後に名車と呼ばれる車から選択しようとしています。
既にプレミア相場が始まっていた93年式を手放して、1979年式に乗り換えました。
周囲(一般の方)からは「え~ 前の方('93年式)の方が良かったのに~」と言われた車です。
メーター上は走行10万km。
実際は・・・メーターが複数回巻き戻されているので、30万kmを超えていると推測します。
購入1年目は本当に調子の悪い車でした。
オイルは内と外に、ダダ漏れ。
機械式インジェクターの状態も悪くアイドリングは不安定。
最終的には走行10万km以下の個体からエンジンとミッションを移植(自宅にて)
エアコンとパワステも外し「男仕様」とされました。
私が2年間で8万km程度走ったと記憶しています。
その頃、諸事情から近所の従兄弟に引き取られました。
2008年現在も、しっかりと走っています。
延べ走行距離は推測で50万kmオーバー(私のところに来てから既に25万kmオーバー)
メーターが巻き戻されていたことが残念でなりません。
旧車趣味から考える1978年式以降のボルボについて
ボルボは'78年から錆対策が強化されています。
それ以前の年式も、世界トップクラスと言える物なのですが、'78年式以降は普通の方が普通に乗れるレベルになりました。
ゴルフⅡ(80年代半ば)は錆により個体数が激減していますがボルボは減らない理由がここにあります。
79年式は徹底的なメンテで、「絶好調」と言える状態になっていました。
この車で、当分は問題なしのハズだったのですが・・・
85年式に代えることになりました。(理由については伏せます)
確かに85年式は、「憧れの年式だった」のです。
この個体を一生物としても良かったのですが・・・
程度が悪すぎました。
所有していた'79年式では1時間程度で終了するブレーキのOHなども数倍の時間を必要とする車両でした。
これは前オーナーがスキーに頻繁に行ったために、その影響が随所に残っていたからです。
なお、今でも好きな年式はコレです。
気兼ねなく付き合えて、高年式の様に普通の車になっていない。
今後も、購入する可能性がもっとも高いのはこの年式です。
これが最後に購入した240です。
'93年式 ボルボ240クラッシクエステート
つまり・・・最初に購入した車と、全く同一です。
色まで一緒です。
この年式の再度の購入は家族構成の変化が主な理由です。
結婚して、子供ができたことから、「快適な」93年式に乗り換えました。
購入時点のメーターは10万km。
程度はとても良い物でした。
しかし・・・購入後にメーター巻き戻し号であることが発覚(実際は20万kmオーバー)。
購入店と擦った揉んだしましたがその程度の良さから乗り続ける事を決断したという経緯があります。
その後、子供が沢山になってきたことから・・・ムルティプラに乗り換えることになります。
子供が2人なら、まちがいなく、この個体に乗り続ける事になりました。
←まったく関係ない画像です。
'79年式に積み込むために、部品取り車からエンジンとミッションを運んでいます。
ミッションとエンジンは連結したまま、荷室に入っています。
ここからが本題です。
240は友人や親戚の為に20台くらいを購入しています。
その多くは現役で走り続けています。
身近な方に奨められたのは以下のような理由からです。
理由としてはいろいろです。
友人は80~93年まで、いろいろとチョイスしました。
一番多かったのが88~91年くらい。
価格と内容のバランスがこの位の年式が良かったからです。
これだけの240と付き合うと、ディーラーのメカニックさん以上に詳しくなります。
例えば・・・
今の季節(冬の始まり)に、エンジン始動直後にアイドリングが安定しないなら・・・「コールドスタットアップバルブの清掃が必要」などです。
(Kジェトロなどは除く)
2000年くらいまでは積極的におすすめできた240ですが2009年も目の前に来ている今は違います。
その年式と、歴代の様々なオーナーにより240の状態を、一般の方が見極めるのには大変な事になってきました。
今でも、手練れた240なら・・・E90(現行のBMW3シリーズ)よりも楽しめます。
車両の値落ちは事実上無いような物。
メンテ費用も激安と呼べるレベルです。
あらゆる場所の耐久性が異常に高いことから・・・
化石燃料がなくなるその日まで走り続けると予測します。
車を語るときに「良心」という言葉を使うのは私は240のみです。
メルセデスT1Nにも同様の香りを感じる時もあるのですが240とは深さが違います。
現行のアウディなどにの、「エンジニアの計算尽の世界」というのも良いのですがひたすら、「永遠に走ってくれ~」という願いが入っている240は凄いとしか言えません。
一般的に、国産車は耐久性があるとされていますが240の40万kmオーバークラスの個体と付き合うと・・・
国産は耐久性がないという感想しか出てきません。
私は240に乗る前は初代レガシーに乗っていました。
「ドアが摩耗して開かない」「鍵が摩耗してエンジンがかからない」などという、究極の耐久テストを日々行うことになりました。
その結果が・・・
ボルボ240は神懸かり的な耐久性があるという結論です。
確か・・・90年代の初頭に、アメリカにてもっとも壊れない車として240が選出されていた記憶があります。
設計者の良心を感じる車。
ボルボ240は記憶に留めるべき名車です。