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バルーン空撮[技術解説] - α7RⅡ狂想曲:その7 ThinkPad P50到着

ThinkPad P50到着。SSDが増設出来ないというトラブル発生。

注意:
このページを含む、「α7RⅡ狂想曲」と題される全てのページは、0 [Zero]の業務に特化して述べられています。
それは、「幅20mのパノラマ画像を近距離で鑑賞」という用途・・・
具体的には、「高層タワーマンションのモデルルーム」や「コンコース」に用いられるパノラマ画像です。
同業者には大変参考になる内容かと思います。
それ以外の方には、「こんな世界もあるんだ・・・」程度の軽い気持ちでご覧下さい。
真剣に読むと疲れると思いますので・・・

ThinkPad P50到着
ThinkPad P50到着

←先ほど、ThnkPad P50が到着しました。
発注は1ヶ月ほど前。
既存のカメラバックに入る(15インチ以下)という条件では、最上級のスペックと拡張性を有するモバイルワークステーション。
主な仕様は以下になります。
・Xeon搭載
・64GBのDDR4-ECCメモリ搭載可能(購入時は32GB)
・NVIDIA Quadro M2000M 4GB搭載
・2基の PCIe-NVMe SSD搭載(購入時は1基の512GB)
・4Kディスプレイ(外部も4Kにてデュアル構成可能)
・カラーセンサー付き

量販店にて販売されているデスクトップパソコンでは、このThinkPAd P50の性能に追い付けません。
ノートパソコンの形はしていますが、ECCメモリ搭載という点からもワークステーションと呼んで良い性能です。
これにより出先で画像加工という選択肢が出てきました。
スチールカメラマンという前提で、ここまでのスペックを必要としている事からも本気度がわかっていただけるかと思います。
なお、α7RⅡ対応の初期にはデスクトップパソコンの採用も検討してたのですが・・・
ここまでのスペックのノートパソコンが出てくなるなら話は別です。
現場に持ち込むノートパソコンとしては、数年間はストレスなく使えることと思います。

そこそこの構成で購入して、手元に入ってから最大に拡張するという計画です。
そこそこと言っても、メーカー発注金額は40万円オーバー。
最終的には80万円程度の構成となる予定です。
追加のSSDが20万円~
追加のDDR4-ECCも13万~
外部ディスプレイや現場電源の強化も行うと、一式100万では収まらないという事ですね。
さすがに、このスペック2セット体制は厳しいところです。
旧マシンのThinkPad T540(SSD 2TB搭載)をバックアップして用います。

ThinkPad P50 3基のSSDが搭載可能
ThinkPad P50は3基のSSDが搭載可能

左から説明します。
1スロット:512GB PCIe-NVMe SSD
2スロット:PCIe-NVMe 空き
3スロット:2.5インチ SATA 空き

「法人ワークステーションなら、メーカーで増設すれば良いのに・・・」という意見もあるかと思いますが却下します。
購入時は2.5インチベイに搭載出来る最大容量はHDD1TBとされていました。
0 [Zero]の用途では、SSD2TBなくては足りません。
2スロに搭載するPCIe-NVMeは、全てをPhotoShopのキャッシュに用います。
ここに、普及価格品を投入すると相性を起こすことはデスクトップで確認済み。
相性を探る事になることから、純正品の搭載ははじめから選択肢にありませんでした。
512GB PCIe-NVMe × 2基
2TB SATA × 1基
これが予定しているディスク構成です。

あるべき物がナイ
あるべき物がナイ

2.5インチSSDは、ポン付けでは付きません。
P50に対応した純正フラットケーブルが必要です。
付属品には無し。
純正オプションにも無し。
困って、レノボ・スマートセンター(納品後の技術的ご相談)に電話したところ、「レノボ・ショッピング」(ご注文後から納品までのお問い合わせ)に問い合わせろとたらい回し。
レノボ・ショッピングに問い合わせたところ・・・今のところ放置プレイ。

このケーブルは汎用品は使えません。
確実にP50に対応した純正フラットケーブルを必要とします。
ThinkPadは純正・社外品共にパーツは多めのノートパソコンです。
ユーザーの多くも、この様な点を評価してレノボ後もThinkPadを選んでいる事でしょう。
どのような落ちが付くのでしょうか?

公開日:2016/02/09
最終更新日:2016/02/09
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