←09051バルーン
今回から、開発中のバルーンの名称を従来の通し番号から改めました。
09051バルーンのコンセプトは以下となります。
・ヘリウムガス容量の減量
・バルーン後端部の平面化
・バルーン製法の合理化
09051バルーンでは他社に撮影機材を提供するという新しい可能性の研究が中心です。
0[Zero]のバルーンは車載式であることが特徴です。
現状のバルーンサイズでは車載するための車の大きさが問題になっています。
空撮専用車両として必要な車両は高さ2.6mに達する輸入車です。
一般の最大サイズの商用車であるハイエースは高さ2.3mです。
小型化の目標はこのハイエースに車載出来ることになります。
バルーン繋留角度解説にて、0[Zero]のバルーンは風速5m/sの風にもかかわらず垂直に浮上するという驚異的な対風性能を示しています。
このテストでは風速3m/s程度の風にもかかわらず、繋留角度は45度になっています。
・余剰浮力不足
・風への追従性の弱さ
小型のバルーン=余剰浮力不足は当然と言えます。
ここについては軽量なデジタル一眼レフカメラの採用によりクリアできると考えます。
問題は風への追従性の弱さです。
風速2m/s程度の微風時でも横風に水平に流される癖があります。
このままでは通常のバルーン空撮会社の機材と同等の性能です。
サイズダウンと同時に、バルーン製法と車載に最適な形状の研究も進めています。
今回のテスト機は従来の製法と比較すると、製造コストが30%の軽減が計れています。
従来は尖っていた先端形状を改めることにより、限られた積載スペースで最大限のヘリウムガス搭載を実現しています。
ただし、この形状が飛行姿勢を乱している可能性もあるので、今後の開発は形状にも注意を払うことになります。
明日からは尾翼とバルーン形状の因果関係のテストに入ります。
41) 専用車両の集中メンテナンス
40) α7RⅡ狂想曲:その9 Vix
39) α7RⅡ狂想曲:その8 ThinkPad P50考察
38) α7RⅡ狂想曲:その7 ThinkPad P50到着
37) α7RⅡ狂想曲:その6 バルーンを独自開発する空撮会社
36) α7RⅡ狂想曲:その5 レタッチャー用ワークステーションのテスト開始
35) α7RⅡ狂想曲:その4 今までは空冷でした・・・
34) α7RⅡ狂想曲:その3 超高解像度パノラマ加工に必要なパソコンとは?
33) α7RⅡ狂想曲:その2 現場で必要なパソコンとは?
32) α7RⅡ狂想曲:その1「α7RⅡ」後という世界・・・
31) α7Rの業務投入開始
30) 撮影時の服装に関して
29) α7R赤外リモートレリーズ
28) α7Rリモートレリーズ制作
27) α7R ILCE-7R到着
26) 機動性という品質
25) 強風下の撮影を可能にする「ヒューズ」
24) ミラーレス一眼はバルーン空撮のスタンダード
23) 眺望撮影の、「良い例」と、「悪い例」
22) 2009年版:空撮プロが使うレンズ
21) 0[Zero]のバルーンが風に強い理由。その1「尾翼が大きい」
20) 最大風速13m/sの乱流下のテスト画像公開
19) 開発失敗バルーンの例
18) バルーン小型化の研究
17) バルーン独自開発の道程
16) バルーン素材としての塩ビとエバール
15) 新型の開発は一時停止
14) バルーン繋留角度解説
13) 寒冷地専用バルーンテスト
12) 空撮スペシャリストの技
11) 空撮と送電線
10) 空撮の保険について考える
9) 2008年版:空撮プロはどのデジカメを使う?
8) ヘリウムガス不足と値上状況
7) 標高2100m:高地撮影テスト
6) 機材開発例:レンズマウント
5) バルーン空撮と風について
4) バルーン空撮テスト
3) 空撮システム開発解説
2) バルーン空撮専用車両
1) バルーン空撮とヘリウムガス