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BMWの3気筒エンジン 悪評の原因は?

BMW(MINI)搭載されている3気筒エンジン。
参考:MINI ONE搭載 1.2L B38A12A

この搭載車両のインプレは、評者によりマチマチとなっています。
A氏 : 「3気筒と思えないほど滑らか」　この様な絶賛もあれば・・・
B氏 : 「軽自動車のような安っぽい振動」とガッカリな記事も・・・

この両極端の評価が、プロ・アマ問わずに出てきています。
実は、その両者の意見は、どちらも嘘ではありません。
この最新の3気筒はある条件が揃うと、「名器」にも「駄作」にもなるエンジンなのです。

まずは、いつもどおり結論から。

BMWの3気筒エンジンは、エネオスのバイオガソリンと相性を起こす。

根拠の無い事や、再現性の無い事は書けません。
この答えに行き着いた経緯を以下で述べていきます。

F56 ONE B38A12A
今まで経験しているBMW3気筒エンジン

試乗・購入車両・代車で、複数台のBMW MINI ONE(第3世代)を経験しています。
手持ちの固体は当然として、代車も2ヶ月以上となっていることから十分なデータが取れました。
これを書いている、2016年7月の段階では、BMW 3気筒はエネオスのバイオガソリンにより振動を出すという確信があります。
※詳しくは後記
ここでは昨晩実施した、実証実験から述べていきます。

←2016年7月18日　最寄りのエネオスにて

・給油量はタンク半分
・半量のガソリンは相性の無いブランドの物
・直前まで振動は皆無
・新車デビュー時に登録された2年落ちのATのONE
・走行は約1万km

本来は給油ランプなどが付いた状態がベストなのですが、代車返却のタイミングから半量で実施しました。
代車が届いてから約1ヶ月。
その間の走行距離は1,000km弱。
振動が発生しないという確信があるスタンドにて複数回の給油が実施されています。
この日も37度に達するという真夏日でしたが、エアコンをフル回転させても嫌な振動無し。
アイドリングから高速巡航まで、とても印象の良い状態を保っていました。
個人的には、ONEのMTを推奨しますが、この固体ならATでも納得出来るという出来です。(褒めています)
なお、代車の引き取り時には、もう少し状態は良くありませんでした。
恐らく、前に乗った方がどこかのタイミングでエネオスを使っていたのでしょう。
繰り返しの給油にてバイオガソリンの成分が相対的にすくなくなったことから、本来の性能を発揮しています。
とにかく、素晴らしい状態であったという事です。

この固体に半分の、エネオス・バイオガソリンを給油したところ・・・
・ハンドルに微振動発生
・フットレストに微振動発生
・ATのシフトダウンがとっちらかし
・ブレーキかっくん
この様な状態に様変わりしてしまいました。
振動は5分も走ると手首にしびれが残るレベルです。
床の振動は耐えれないことも無いのですが、ハンドルの振動が実用車としては厳しいところです。
高速道路を100km程度走れば、確実に疲労度で差が出るレベルです。
また、おもしろいことに振動以外にも変化が出てきます。
第3世代のMINIは、第2世代と比較すると常識的なATが搭載されています。(それでも、他社より5年は遅れている・・・)
具体的には、空走時のエンジンブレーキを強めに効かせます。(第2世代)
これが、第3世代となると、転がして燃費を稼ぐ一般的な方向性に改まっているのですが・・・
ここが、2.5世代と言った雰囲気になってしまっています。
具体的には、今まではスムーズに止まっていたいつもの交差点で、不快なダウンシフトが強制的に入ります。
萎えますね～
そして、ブレーキも止まる瞬間に綺麗に抜くことが困難になっています。
このコンボの原因説明は私には出来ません。誠にすいません。
なお、過去の社用車(Audi A3=最初期のDSG搭載車)でも同様な事を経験しています。
あれも外れのガソリンが入ると、全ての味が崩壊する車でした。
そして、当たりを引いていると素晴らしい車である点も共通です。
もう少しエンジンを掘り下げます。
この車は1,400～2,000回転の範囲でシフトを繰り返して加速していきます。
この回転域の全てで振動は増えているのですが、特に2,000回転からアップシフトして1,400回転に落ち込むと振動を強く感じます。
速度を上げても振動は収まらないことから、60km/hの巡航にはいっても気分は盛り下がったままです。
この実証テストで重要なポイントは、問題のバイオガソリンの給油量は、半分であるという点です。
常にエネオス(バイオガソリン)を用いてるなら、さらに酷い状態となることが推測されます。
ここまで読んで、「そんなことが、あるハズが無い」という方!
ご自分の車両で実証実験をすることをおすすめします。
エネオスのサイトでは、バイオガソリン対応の店舗を調べる事が出来ます。
もしも、いつものエネオスが該当するなら、別銘柄を2回ほど給油してみてください。
それで答えは出ると思います。 ※バイオガソリンの部分は確認しください

後記しますが、BMW 3気筒(MINI ONE)は、他の車両よりもバイオガソリンの影響が強く出てきます。
1日の移動距離が1,000kmを超えるAudi ARQでは影響が少なめ。
MINI ONEの影響を100とすると、Audi ARQ(型落ち)の影響は10と言ったところです。
1,000km移動では問題となりますが、街乗り程度では、私も気になりません。
故に、「BMW3気筒とエネオス・バイオガソリンで相性を起こしている」とさせていただきました。

長年愛用したエネオスと決別

実は、MINIの購入のタイミングでエネオスを常用の銘柄から外してしまいました。
県外への出張が多いこと。
自宅の周辺にはエネオスが多いこと。
そしてエネオスへの信頼。
これらから、長年エネオスを用いていました。
日石時代まで遡りますので、20年以上はヘビーユーザー(多い月には15万円以上)です。
数年前のバイオガソリン導入時から、様々な車両で微振動が増えたことに気がついていました。
しかし、周辺にはエネオス以外の選択肢が少ないことから妥協してエネオスを使い続けていました。
ここまで差が激しいと・・・クレームも一定数は届いているハズ。
うまくすれば、バイオガソリンを廃止してくれるかもという淡い期待からです。
この社用車に、昨年MINIが入りました。
納車直後は大きな問題なし。
MTのONEは初経験でしたが、予想通り良い車という第一印象が残っています。
そして、「いつものエネオス」で給油したところ・・・
激しい振動に見舞われました。
余りに酷いことからディーラーに連絡を入れようと思ったほどです。
一呼吸置いて、過去の事例を思い出したところ・・・
過去に乗っていたA3のガソリン相性を思い出しました。
A3もガソリンを外すと酷い状態となり、回復するには複数回のガソリン入れ替えを必要としました。
そこで、慎重に最初の満タンのエネオス・バイオガソリンを消費。
そして、バイオガソリンが入っていない別銘柄を給油。
その結果はご想像の通りでした。

この後が大変です。
MINIの使用用途は、自宅周辺から短距離(山梨～都内)の出張まで。
この範囲でエネオス以外から乗り換えるスタンドを探す事になります。
最初の頃は一見さんとして振動の発生の有無を確認。
念のため、別の社用車でも相性を確認。
その結果、ノーブランド(店員さんには、事情を話してどこの銘柄が入っているかは確認済)のスタンドに乗り換えました。
なお・・・
今まで使っていたスタンドと比較すると、5～10円程度高くなってしまっています。
年間では数万円レベルの費用増。
日曜日などもお休みなので不便。
でも、3気筒(MINI)の調子は良い。

ここまで手間と費用をかけて、エネオスと決別しています。
その位の決断を迫るレベルで、BMW3気筒の相性は問題のあるレベルなのです。

なお、バイオガソリンに起因することも確認済です。
エネオスのサイトでは、全国のバイオガソリン対応のスタンドが調べられます。
これを用いれば、昔ながらの出来の良いヴィーゴが手に入るのです。
MINI購入後も宮崎・愛知なとでエネオスを利用しています。
これらでは、不快な振動の発生はありません。(Audi ARQにて確認)
MINIでは確認が取れていないのですが、恐らく大丈夫でしょう。

万が一、エネオスがバイオガソリンの取り扱いを止めたなら・・・
喜んで、エネオスに復帰します。

コラム:この件は、どこまで広まっているのか?

ここからがいつものブログもどきです。
ネット上の素人の自由な発言が始まります。

BMW3気筒搭載車はガソリン起因の相性を引き起こします。
ガソリンさえ合っていれば振動とは無縁。
私自身が、1年以上3気筒エンジンと付き合っていますが、これはとても良い物です。
コンパクトカーではつらいエアコン使用時の挙動も感心するばかりです。
2016年現在の、ベストな実用車エンジンと言って良いでしょう。
今回の代車も、バイオガソリンが無い状態なら80点が与えられる実用車です。
これにバイオガソリンが入ってくると・・・50点程度に大幅に評価が落ちることになります。
もしも購入前に、この状態で試乗しているなら・・・私は、MINIを買わなかったことでしょう。
※MINI甲府の試乗車は、エネオス以外で給油しているという事ですね

ここからが本題です。
私の様な素人でも、乗ったその日にガソリンの相性が推測出来ました。
素人ですが、2年に1台は社用車を入れているわけですから、一般の方と大きく異なります。
仕事として、振動と戦っている事も有利かも知れません。
でも・・・素人なんです。
この件をプロの方が指摘しないのはおかしいと思うのですがいかがでしょうか?
恐らく、わかった上で記事を書いている方が一定数います。
問題と感じるのが、まさにガソリンをハズした時の挙動なのに、そのまま記事にしてしまっているライターの方。
「それって、ガソリンハズしているときのMINI ONEの挙動ですよ!」と指摘したいところ。
う～ん。
この件は、BMWの日本法人は当然・・・わかってますよね?
車を貸し出すときや試乗会では、何が何でもバイオガソリンを避けますよね?
もしかすると・・・
ディーラーへのガソリンの指導もやっているのかも?
あ～
でも、この事がBMW(3気筒)の常識になってしまうと、総合的にはマイナスに働くか～
(エネオスが使えないなら、別の車を買いますね?)
ネット上を調べた限りは、ここに言及しているページは見つかりませんでした。
さ～　この件は、広まることがあるのでしょうか・・・

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