注意:
このページは、「F56 MINI ONE」(ノーマルサスペンション)と、「REGNO GR-XI 175/65R15」の組み合わせの個人的感想です。
組み合わせや趣向により評価は異なる事をご了承下さい。
手持ちのMINIは、3ヶ月の入庫からエンジン換装を経て戻っていきました。
1年1万kmを経過した、このタイミングでタイヤ(ホイール)交換を実施。
採用したのは、久しぶりのブリジストン。
しかも、レグノです。
社用車は長距離移動が多いという特性から、ミシュランなどの高速道路重視のタイヤから選択することがほとんどです。
ブリジストンのタイヤ購入は10年ぶり。
レグノは初めての購入です。
何事も食わず嫌いはいけません。
敢えて苦手なブランドにチャレンジです。
◆今回のタイヤに求めた性能
・高速安定性
・縦方向のグリップ
・乗り心地
・静音性
※並び順が優先順位
目的としては、第1にMINIに中距離(往復500km程度)の出張に対応させたい。
第2に普段使いの使い心地を向上させたいとなります。
MINI ONEには、ハンコックが純正装着されていました。
なかなか交換しなかったのは、このタイヤ(メーカー)を少し掘り下げたかったから。
多くの方のイメージ通りの駄目タイヤなのかの確認です。
このタイヤに関する、1年1万km経過後の評価は以下となります。
・直進安定性=良好
・静音性=悪
・乗り心地=並
総合的にはミシュランのベーシックタイヤと比較すると、「劣る」という評価を下します。
具体的には、1万km走行時に以下の様な劣化が認められました。
・静音性=明らかに五月蠅くなった
・スキール音の発生
3ヶ月の入庫中に、2台のハンコック装着代車がやってきました。
1台は、走行距離1,000km以下の新車。
1台は、走行距離10,000kmオーバー。
サイズは全て、純正装着の175/65R15。
手持ちの車両を含めると、3台で比較出来たことから、ハンコック・KINERGY ECOの特性は言い切ることが出来ます。
ブランド的に嫌いな方が多いと推測しますが、個人的には以下の条件に多く賛同出来るならおすすめできるタイヤです。
・乗車人数は2名以下が多い
・高速道路を多用する
・コスパは大切
まず、静音性が大きく劣ります。
特に後席のノイズは2016年時点の乗用車としては落第レベル。
これはMINIの遮音材が少ないことも起因していると推測しますが、1万km経過後のハンコック+MINIは苦痛レベルです。
このタイヤノイズも前席なら気にならないレベルに収まります。
次は高速道路に関して。
そもそも論となるのですが・・・
最新世代も含めたMINIは高速道路重視の車ではありません。
ここが重要なら、VWなど「高速命」の車両から選びましょう。
ここでは、「休日に都内から富士五湖まで」程度の高速道路として述べます。
第三世代(F56)も含めてMINIはリアの足回りがマルチリンクを採用しています。
これにより鮮やかなコーナリングを生み出していますが同時に、あらゆる速度域でヒョコヒョコとしたふらつきも生み出します。
これが修正舵を必要とすることから長距離移動では疲労感を感じさせる車になってしまいます。
後記しますが、レグノは直進安定性よりもコーナリング重視です。
この特性はトーションビームのFF車なら良好な特性となるのでしょうが、MINIに入った場合は好ましく無い結果となります。
一般道から高速道路まで修正舵を必要とする車になってしまいます。
この様な事が、ハンコックならありません。
その代わりに絶対的な縦方向のグリップが不足します。
MINI ONE MTでも、気を抜くと発進時にスキール音が出てしまいます。
最後がコスパ。
ここは、ヤフオクで購入出来る中古タイヤで最強クラスと評価します。
このハンコックはクーパーでも純正装着。
そのクーパーに付いていた純正アルミ+ハンコックの新車外しがお得な価格で売られています。
タイヤが無くなったなら、アルミ毎新品にしても安くなるという現象が発生してます。
性能はミシュランよりも劣ります。
予算に余裕があるならミシュランが欧州車(それに類ずる使い方)ならベストでしょう。
それでも・・・
これが投げ売り価格で手に入ることから、コスパに関しては高く評価します。
まとめます。
「一人で乗って拘りが無いなら、純正ハンコック(新車外し)は狙い目」
個人的にはレグノは嫌いな銘柄です。
勝手なイメージは・・・
静音性・乗り心地重視。
ウェットグリップや高速安定性は、欧州メーカーよりも劣る・・・
では、なぜレグノを選んだのか?
・高速安定性が高いとの記事多数
・そりゃ静かでしょう!
・サイズは175/65R15。アジリティ成分は低めの方向
つまり、タイヤサイズ起因でレグノの嫌な方向は薄まるのでは? という期待からです。
まさか・・・高速安定性がハンコックに劣るなどと言うことは無いでしょうでいう期待からです。
◆評価 : 高速安定性
純正装着ハンコックよりも大きく劣る。
残念です。
高速道路の安楽性重視なら選ぶべきタイヤではありません。
純正ハンコックでは、1日に500kmを走るにはキツイと感じて、高速安定性を改善したいことからタイヤ選びは始まりました。
その第一の目的は失敗に終わりました。
このタイヤの採用前は、ハンコックでも文句を言いながら、「山梨~都内」(往復250km)の打ち合わせにミニを使っていました。
しかし、このタイヤの装着後は、この中距離の移動にもF56 MINI ONEは使えない車になってしまいました。
この一点で今回のタイヤ交換は失敗でした。
※ミニはご近所号に格下げ
◆評価 : 縦方向のグリップ
問題なし。
1万km走行のハンコックではスキール音を出していた条件でも問題なし。
ただし、ハンコックも新品なら音を出していなかったことから同等程度まで観察する必要はあると思います。
◆評価 : 乗り心地
問題なし。
ただし、純正ハンコックでも同様の評価です。
◆評価 : 静音性
良好。
特に後席では大きな変化。
何よりも静音性を重視するなら候補として良いでしょう。
◆評価 : 横方向のグリップ
ハンコックよりも大きく改善。
ただし、ここの性能は高速安定性とトレードオフです。
一般道・高速道路問わずにで攻めまくると良好な方向に変化します。
速度を上げると車が小さくなるタイプの良好な感覚を伴います。
MINI ONE MT + REGNO GR-XI
この組み合わせは、'80年代ホットハッチの上級版といった雰囲気に仕上がります。
お好きな方はお試し下さい。
◆評価 : 慣らし
このページを書いている段階では既に1,000kmの走行距離をこなしています。
レグノは初めての経験だったのですが関心した項目があるので記しておきます。
「慣らしの距離が事実上無し」
これが新たな発見でした。
ミシュランなどは過去の経験から100~1,000km程度の慣らし後に本調子になります。
※過去には2,000km程度の距離をかけて本気を出したミシュランも・・・
履き替え直後は、「ボワ~ン」として感覚が伴うのはいつものこと。
これが距離を熟すと、「ピタッ」としたいつものミシュランの感じになってきます。
今回のレグノでは、履き替え直後も1,000km走行後も味に変化がありません。
これは、良いこととして記してもいいのかな?
ただし、交換直後は過剰なほど感じた、「転がり感」は陰を潜めています。
◆総評 : 好みによって評価はマチマチ
私は嫌いなタイヤです。
今までは高速道路を用いる出張にミニを使っていましたが、しばらくはミニを使いません。
※タイヤはミシュランに交換するか・・・
日常使いの一般道でも、修正舵を要求する事も嫌いです。
唯一良いなと感じ他のは、ワインディングを攻めまくったときの感じ。
反応は適度によく、路面状況はハンコックよりも伝える。
この点を一番にタイヤ選択を行うなら認めることが出来ます。
なお、メインドライバーからは良好な評価をいただいています。
つまり・・・
人によって評価は大きく異なるクセのあるタイヤ(F56 MINI ONE純正サイズ限定)と言うことです。
タイヤが厚めのVW・Audiが好きな人には向きません。
逆に、BMW全般が好きな方には向いています。
高速道路を用いないMINIなら選択肢として良いでしょう。
ただし、厚いタイヤに限ります。
薄くなると、アジリティ成分は多くなると推測されます。
175/65R15のサイズでこちら方面は十分と思われることから、16インチ・17インチではさすがに過剰です。
16インチではベーシック系タイヤから選択してアジリティ成分を意図的に落とすことが吉かと思います。
最終的にはご自分の趣向と併せて判断して下さい。
1万km程度使い外しました。
参考までに加筆します。
◆評価 : 高速安定性
距離を重ねる毎に落ちてくる。
装着当初から良くなかった部分ですが、距離を重ねて悪化しました。
高速道路での上下の大きな動きに悩まされます。
100km程度の距離でも、大きな疲労を感じます。
◆評価 : 縦方向のグリップ
問題なし。
ここに関しては、純正装着のハンコックの様に走行距離を重ねてグリップが落ちるという事がありませんでした。
ただし、盛大に摩耗しています。
◆評価 : 乗り心地
距離を重ねる毎に悪化。
1万km走行後という想定では、ハンコックに大きく劣ります。
特に、上下方向の揺れの大きさが目立ちます。
まるで、クラッシック・ミニの様です(褒めていません)
◆評価 : 静音性
良好。
ここは縦方向のグリップと同じと言えます。
摩耗するかわりに高い性能を維持しています。
◆総評 : 良くも悪くもブリジストンですね
予想通りのタイヤでした。
新品装着の状態が最良の状態でした。
もしも、下ろしてから100km程度の状態を維持できるなら、限定を付きで需要のあるタイヤかと思います。
また、摩耗をすることにより性能を保つという考えも、ミシュランを好んで履いている私には新鮮でした。
このタイヤが活きそうなのは、リアがトーションビーム採用で、柔らかめの純正の足回りの国産車。
具体的には、ヴィッツの普及グレードなら、相性が良いかもしれません。(保証しません)
言える事は、リア・マルチリンクのミニとの相性は悪いという事です。
このアルミとタイヤは処分しましょう。
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