第4世代MINI 5dr(F65)納車待ちです

一ヶ月以上更新が滞っていたことから、まずは近況報告から。

・MINIの新車を発注　←　今回のネタ
・ICE BLUE BLACK EDITION(F55)の復活
・クラブマンボンドストリート(R55)の一時抹消

この3本は、全て新車のMINIを迎えるための準備ですね。
今回の3台は、3世代に跨がる末字5(R55・F55・F65)のMini一族のお話しです。

今回も!? 珍車です

最初に答えを見せてしまいます。これが、今回の購入車両になります。
2025年1月の段階では、既にコンフィギュリレーターでも作成出来ない事からレタッチしています。

レジェンド・グレー＋チリレッドルーフ

2024年6月13日に発売された、5dr(F65) S(AT)のJOHN COOPER WORKS TRIMのチリレッドルーフです。
5drとして2世代目。プラットフォームは前の型からの持ち越し。
そして、MTの設定も無し。
本来ならATのMINIの購入は無しの予定だったのですが、第4世代MINI 3dr(F66)の試乗により考えを改めました。
ネガと感じていたDCTの出来の良さとマッチングの妙に驚き、意外なほどのインフォシステムの考えの深さに感心。
ひとつ、R&Dの一環として購入しましょうとなりました。
まだ確定ではありませんが、私の営業車にする予定です。

普通の方なら、「だから何?」という案件ですが、マニアな方からは、「それ、新車で買えたんだ～」と感心される案件なんです。

←まず、「チリレッドのルーフ」から解説します。
今では、国産軽自動車の純正色でも見かける組み合わせですが、Miniでは最上級グレードであるJCWにのみ許されたのがチリレッドのルーフです。
最初の設定は、第2世代MINIのR56から。(中古車では2010年を確認)
手持ちのJCWは、このストレッチ版となるクラブマンR55のJCWになります。(年式は2012年)
なお、この画像のチリレッドルーフのクラブマンは希少車です。
中古車サイトを確認したところ販売は一台もありませんでした。

現在は、JCWなら全ての色に「チリレッドのルーフ」の採用が可能。

2025年現在では、ボディカラー同色・プラック・チリレッドの三色から選択可能です。

なお、第3世代ではホワイトが選べるタイミングもありました。
私が後悔しているのが、MTラストのタイミングでグリーン＋ホワイトルーフのMT・JCWをつくれなかったことです。
その時は・・・MTが復活するかもと期待していたんです。

ちなみに、今回の5drのチリレッドルーフの存在に気が付かなければ、3drのJCWとなる可能性が高かったのです。
その場合は・・・このソリッドのイエローも候補としていました。
常識で考えると、こんな色でディーラーは注文を入れません。10年前には最廉価版に豪華内装でBMW Japanを驚かせたので、今回は外装色で攻めようかと・・・

第4世代では、2世代続いたチリレッドのルーフに異変が発生していました。
それが、SにJOHN COOPER WORKS TRIMが設定されたこと。
知らない方には既に暗号ですが・・・
一言でまとめると、見た目は最上級で中身は2番目という組み合わせが爆誕したのです。
私は既に、BMW MINIのマニアと呼んで良い領域に入っているとは思います。並のMINI専門ショップの店員よりも詳しいのです。
そんな私が過去を振り返っても・・・このタブーを犯したグレードは知りません。
第3世代にも、JCW風のCoper Sはありました。
でも・・・チリレッドのルーフのルールは守られていたんです。
多くの方はJCWグレードの視認はルーフカラーになると思います。よく見ると、排気パイプ・エンブレム・ブレーキなどの違いがあるのですが、すれ違いざまならルーフ色でJCW判定がされます。
なお、第3世代(F56)では、敢えてチリレッドを避けるというマニアな攻め方もありました。

そして、この組み合わせは第4世代MiniのJCW発表のタイミングで消されていたのです。
つまり、5drの発表後の2024年6月からJCW発表の2024年10月の間に発注した玉しか存在しないのです。

さらに重要なのは、5drには本物のJCWは設定は今後も無いと言うこと。
BMW的には、R55 JCWは黒歴史なんです。
あんな、前過重が少ないハイパワーFF車は、あれのみでいいと思っているハズ。
プラットフォームの使い回しですから、AWDは不可能。
つまり、これ以上のエンジンは5drに搭載しないことは確定と言えるのです。

数十年後に、ガソリンエンジンのMINIのオフ会では、3dr JCWは一定の数が揃うはずです。
その中で、JCW色をした5drは、絶対にマニアの心をくすぐるのです。
そして、その車がワンオーナーなら・・・　面白いと思いませんか?

本当は、プラック＋チリレットルーフとして、R55 JCWと揃えたかったんです。
でも、私の捜索するタイミングでは、この個体の確保が精一杯でした。
なお、2024年11月の段階では、公式サイトの在庫に5dr+チリレッドルーフの個体が何台かは確認出来ました。
確か・・・10台は無かったと思います。
常識で考えると、同色とすれ違うのは数年に一回と言う割合になることでしょう。
最終的に、国内に何台が入るのかで、この車の珍車度合いが決まります。
もちろん、5dr+チリレッドルーフが復活してしまうと、目論見は外れる事になります。

ICE BLUE BLACK EDITION(F55)の復活

本来なら、後数年くらいは休眠する予定の、第3世代のプレミア物件である、ICE BLUE BLACK EDITION(F55)です。

現行の5drは、プラットフォームを持ち越しています。
恐らく、天井と窓ガラスは共用しています。
それ以外は・・・実は地味に修正が入っています。
これ、3drの試乗の時に気が付いて、設計屋としてはとても興味深く眺めていました。
そして、新たに5drを導入するなら、色々と比較しようと言うことで・・・先代も復活となりました。
主にシルエットの研究になることから、ロードバイクキャリア Paulchen Systemは取り外し。
ついでに、諸々を磨き上げ。

このオレンジ差し色のカラーは新車購入時に製作した物。
元々が海外の限定車モチーフであることから、何台かは兄弟車がいそうですが、すれ違ったことはありません。
でも、天井内張が黒の個体なら・・・国内で10台以下でしょうね。

クラブマンボンドストリート(R55)の一時抹消

今回の購入で、MINI 4台体制になります。
他の車も購入したいことから、全体の車両は少なくする必要があったことから、クラブマンボンドストリートを一時抹消としました。
ガレージに納めると、暗い色は相性が悪いことが良くわかります。
でも、車幅が狭くなったので物置としては使いやすくなりました。

既に、MINI Coper クラブマンボンドストリートの上物は価格上昇に入っています。
この個体は、まさかのMTの非改造の低走行物件。
私もプレミア価格で購入していますが、今後も上昇する未来が約束されています。

なお、このタイミングでクラブマンのMT車の中古車を検索してみました。
まず、後期型はグレードの指定無しで、まさかの2台。
注目すべきは、Coperハンプトンの5.9万km物件。
こちら、215万の車両価格となっていました。
ハンプトンのMTは常に観察しているところですが、明らかに上がってきていますね。
2年くらい前なら、MTでもCoperなら100万円を前後で購入出来ていました。
私のところのボンドストリートは、現段階で買取屋に入れても購入価格を上回ると推測されます。
もちろん、売却はしませんが・・・

JCWの方は、10万kmであることと外装がやつれ気味であることから、普段使いとして文句なし。
このような博物館物件はしまっておくとします。

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