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Mercedesスプリンター 窓修理DIY

梅雨空が続いています。
この日(6/14)は、都内で空撮が予定されていたのですが曇り空により延期となってしまいました。
この空き時間を利用して、T1Nの集中メンテを実施。
まずは、閉じなくなった窓の修理から入ります。

T1N 312D ウインドーレギュレーター故障
故障原因の確認

←前回の写真の使い回し。
まどが閉まらなくなったのは白い樹脂パーツの破損に起因します。
この部品は、カシメ工程の途中に入ることから、後から交換が出来ません。
基本的には、アッセンブル交換のみが解決方法です。
本来なら、部品を取り寄せてアッシー交換なのですが・・・

部品の発注など、していません!

仮補修で誤魔化せれば、1年後の車検時まで引き延ばそうと目論んでいました。
もちろん、プロに交換は任せます。
しかし・・・
この日の作業は、空き時間の利用。
事前に予定されている作業では無い事から部品の手配などもナシ。
こんな所の修理に半日を費やすのは無駄ですが、1時間で修理出来るなら代替えパーツをDIYしようと試みます。

壊れた樹脂パーツ
要は、外れなければOKね!

割れた白い樹脂パーツは、レギュレーターの金属アームの過重を引き受けています。
窓全体の過重が、この一点に加わることから壊れるのもムリはありません。
※設計者の想定不足
元のパーツの復元は、基本的に不可。
接着剤などで、どうにかなるという場所ではありません。
とにかく、この一点で窓を動かす力の全てを受け持つのです。
本当はベアリング埋め込みがベストでしょうが、雨が吹き込むのとコストの点から樹脂パーツと推測します。

そこで、採用したのがこの部品。
その辺に落ちているカーボンに穴をあけてネジ止めしようという魂胆です。
これなら、負担がかかる穴が空いている細くなる場所も、オリジナルよりも強度(耐久性)が期待出来ます。
スベリは、オリジナルよりも劣りますが、数年に一回は覗きますので何とかなるでしょう。

お仕事の知識放出
お仕事の知識全開

使っているネジが少し特殊です。
極低頭と呼ばれるはみ出しの少ないステンレスネジ。
少なくとも、私の近所(山梨)のホームセンターでは取り扱いの無い特殊なネジです。
ちなみに、ネットの通販(ネジ専門)にて、@50円。
普通のキャップポルトが、@9円ですので高級品です。

普通のネジなら、レールに干渉する可能性があることから、ネジ棚から引っ張り出しました。
当初は左右からストッパーを入れようと考えましたが、負荷の方向を考えると片側のみで十分と判断。
ナット方向のはみ出しも干渉の押されがある事から最小限。
ネジの緩みには、瞬間接着剤をさすことによりクリアしています。
もしも、ネジを緩める必要が出てきたなら・・・
バーナーで焼きます。(これで、接着剤は緩む)

なお、どうしてもDIYでカーボンを使うという方にアドバイス。
切断は、糸鋸でOK。
多少大きめ(出来寸法の1mm)に切断して、平板に紙やすり(100~200番)を置いて仕上げて下さい。
穴開けは、この為に高級なドリルを購入する必要はありません。
安価な新品を用意して使い捨てて下さい。(3mm)
大きな穴は、5mm程度まで広げたら、やすりのビットを使って広げます。
不慣れな場合は、この作業で数時間を消化すると思いますが、アッシー交換よりは安価に済みます。

ストッパーはネジ止め2本
ストッパーはネジ止め2本

ネジで止めているストッパーは、大きな過重が掛かりません。
M3の極低頭ボルト2本で、外れる事を防止しています。
カーボンは、摩耗という観点から、この場所に用いるベストではありません。
理想的にはナイロンなどのスベリを考慮した材質で製作するべきですが・・・
これでも、車の寿命までは持つでしょう。

半日くらいの手間を掛けるなら・・・
レールとの接触面のみナイロンのレールなどを転用するば良いでしょう。 (流用の転用はしていません。見つからなければあしからず)
あくまで、趣味で修繕する場合です。

注意:
このページを参考にDIYするのは良いと思います。
でも・・・
プロの方に依頼するのは御法度です。

運転席シートのリフレッシュ

T1N車内

T1Nも16年落ちとなり、いろいろなところがくたびれてきています。
この日は、運転席シートのリフレッシュを行いました。

←バルーン空撮車両は、8年前に購入しています。
その際に、乗車定員以上のシートが装着されていました。
このシートの状態は良好で、「いつかは必要な日が来る」と感じて倉庫で眠っていました。

ウレタンの劣化
ウレタンの劣化

自動車のシートのクッション材はウレタンです。
これが、経年変化でへたることはご存じ通り。
今回も、シートを外すだけでこんな状態になります。

この機会にすべてのシートフレームをOH。
清掃とグリスアップを実施します。
なお、商用車といってもハイエースと比較すると、遙かに良いモノです。
フレームでは、大人と子供程度の差がここにあります。

19年落ち V S美品中古
19年落ち V S美品中古

今回は、補助席扱いのシートから部品を転用します。
このシートは、純正の左シートをベースに国内で制作されたと推測。
溶接されたオリジナルのフレームに取りつけられていました。
見た目も違いますが、座り心地も雲泥の差。
エンジンからの振動が半減しています。
これは長距離移動で大きな違いです。

バルーン空撮専用車両という特異性
バルーン空撮専用車両という特異性

この車の特殊性は、その積み荷にあります。
全高2.7mという、グランドハイエース(2.3m)すら小型に見えてしまう室内に搭載するのは、空撮用バルーン。
恐らく、世界で最も軽い荷物を運んでいる商用車です。
←車内にて常時、「浮いて」います。

なお、レカロのシートレールは数年前に購入済み。
しかし、シートがバルーンと接触することを嫌って採用出来ていません。
欲しいとなったときにシートが付かないのは困る事から、在庫のある内に買っておけ攻撃です。

ヘッドレスト交換
ヘッドレスト交換

運転席のヘッドレストのみ後席用と交換。
装着してみると、こちらの方が後方と上方への張り出し量が少なめとなることがわかりました。
この方が、バルーン空撮車両には都合が良い。

スペアのシートは、もう一脚残っています。
助手席もと考えたのですが、運転席よりは程度の良い状態。
しばらくは、このままで業務を行います。

ダッシュボックスの扉を修繕

ダッシュボックスの扉を修繕

数年前にダッシュボックスのドアヒンジが、「ボキッ」っと逝っていました。
購入直後に壊れたことから、最初はカーボン板をエポキシにて接着。
これが剥がれてから、数年を放置していました。
前回の反省から、今回はリベット補修。
ここでも、「その辺に落ちていた」カーボン材を用いています。
仮に、これを参考に修繕する場合も、アクリル板などでは持ちません。
穴開けは大変ですが、0.5~1.0mm程度のカーボン板を推奨します。
時間節約の観点から、穴は適当に沢山・・・
数分で修理は完了です。

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