ボルボP1800E('72)は順調に距離をこなしています。
約1ヶ月で、1,500km。
都内を中心に、日々の業務に投入しています。
基本的には雨の日以外のスーツ仕事はP1800で行っています。
車齢40歳が近い大古車としては十分な過走行です。
その間に、ノントラブルとというわけでは無かったのです。
電装系起因でエンジンがかからなかったことが1回。
でも・・・
大ネタとも思えなかったので、ページすら起こしていませんでした。
そんな、営業車にトラブルが舞い込みました。
2010年1月7日 21~22時
中央道下り線。談合坂SA~大月IC間(左ルート)
言い訳(反省会)は後で行いますが懺悔から・・・
大変申し訳ございません。
高速道路内にて、故障車を発生させてしまいました。
今後このようなことのありませんよう、気をつけさせて頂きます。
詳しくはこのページの後半で述べますがガソリン切れが起因であったためロードサービスにガソリン補給をしてもらって解決しました。
現場での停止時間は約45分。
平日の21時以降と言うことで交通量は少なめ。
さらに、この場所は左ルートと言うこともあって、さらに交通量少なめ。
不幸中の幸いでした。
事前に備えていました・・・
←車の中に備えておいた、保険会社のロードサービスの資料です。
社用車で、故障を意識する必要があるのがメルセデスT1Nと、ボルボP1800です。
約1ヶ月前に任意保険に加入したのですが保険屋さんにお願いして資料を頂いておきました。
念のため、サービスの確認の為に・・・
今回はこれに助けられました。
私の加入している日新火災では高速道路上のガス欠は10Lまで無料でした。
それ以外には30kmまでのレッカー無料など・・・
ボルボに限りませんが旧車はガソリンに起因するトラブルが定番。
それも、タンク内のサビなどが起因する、つまりなどが多く見られます。
旧車という性格上、走行距離が伸びない。
タダでも錆びやすいのに、タンク内に結露して、さらに錆びる。
その燃料を吸い込んで、ポンプやインジェクターなどが調子を崩す・・・
旧車購入前にはタンクをチェック。
これは私の中ではかなり大きなポイントでした。
今回のP1800復活でも、ここは外せないポイント。
最初に行ったのがガソリンタンクの下抜きです。
この状態を確認し、整備計画を立てます。
状態が悪いなら、全ての作業に優先させてタンク内洗浄。
状態が良ければ、次のステップという段取りです。
結果としては良好。
タンクを降ろす程の程度の悪さではありません。
この時は20Lのガソリンを、「入れて」「抜いて」を3回くり返してタンク内のゴミを追い出しています。
ガソリンメーターも信用してはいけません。
ガソリンの容量が半分程度を示していてもガス欠などという現象も普通にあります。
メーターその物の故障もありえるのですが多いのがタンク内のトラブルです。
タンクに燃料は入っていても、半分程度の容量になると燃料が吸えないなどという事があります。
もちろん、これにも対策しています。
写真のメーターで、レッドゾーンの、「R」まで燃料を使い切るテストを行っています。
つまり、燃料タンクのガソリンを使い切れるかどうかのテストですね。
このテストは車検取得前に実施。
もちろん合格でした。
それでも、一巡するまでは車を信用しません。
トランクには携帯用ガソリンタンクで予備燃料を持ち歩いていました。
ガソリン・針金・現金は大古車を乗りこなす上で必須です。
車検取得から、今までの車両への負荷の掛け方も特徴があります。
往路は、「ゆったりと」
復路は、「ギンギン」に・・・
文字通りです。
これから、仕事の控えている往路は「トラブルが出ない」ように。
後は自宅に帰るだけとなる、復路は「トラブルを炙り出す」ように。
帰りは、「ギンギン」と言っても、飛ばすという意味では無いのです。(否定はしませんが)
例えば、燃料などもギリギリまで使ってみる。
こんな事も攻めのひとつです。
この日のスケジュール。
お昼:都内にて打合せ
夕方:横浜にて打合せ
夜:イケア港北にて買い出し
こんな予定でした。
イケアなどで、本気でお買い物をするときにはT1Nを出動させてます。
この日のイケアは事前の調査でした。
この調査後の2日後に、イケア港北にT1Nで出動しています。
推測、400kg程度の組み立て家具や材料を購入しています。
問題の日に戻ります。
夜に、イケアでの買い物予定があることから、少しでも荷室をあけたかったのです。
ガソリン残量テストもクリアしていたために、ガソリンタンクはしっかりと使い切れるハズ。
ならばと・・・
20Lの携帯ガソリンタンクをトランクから降ろしてしました。
さすがに、工具類は降ろせません。
写真の赤い矢印の位置には赤い大型の工具箱(USAG)が見えます。
工具、けん引ロープ、スペアパーツなどを積む命綱です。
イケア港北で買い物が終了しました。
後は120km程度走って帰宅するだけとなりました。
この時点でのガソリン残量は半分を少し割る程度。
通常の走行速度なら、ガソリン切れは起こさない計算が出来ています。
高速道路で、ギンギンなら・・・危険域。
しかし、トランクに100kg程度積んでいるので、今日は静かに帰ることでしょう。
私は古い車に乗る人間として心掛けている事があります。
路上などで、車をとめて迷惑をかけないように・・・
普段から、口にだしている事なので、自分自身も実践しなければいけません。
ガソリン残量は十分ですが途中で燃料補給に立ち寄りました。
そのスタンド(セルフ)にてトラブル発生です。
手持ちのガソリン元売りのクレジットカード(エネオスカード)を機械が読み取りません。
確かに、キズが入っているのです。
何回かチャレンジしていると読み込むことが多いのですがこの日はダメでした。
手打ちで打ち込んでもらえば使えるを知っていた為、セルフスタンドのお兄さんにお願いしたのですが・・・
断られてしまったんですね。
その、お兄さんは自分のバイクを洗車中でした。
面倒だったんですね・・・
これに、少し「カチン」と来てしまいました。
私も、現金払いにすれば良かったのですが・・・
経理の関係から、いつものカードで支払いたかったのです。
ここで、まちがった判断を行います。
ガソリン残量もある。
トリップメーター の距離からも燃料切れの可能性は少ないと判断できる。
ならば・・・
このまま、帰りますか・・・・と
ポイント : いつもは積んでいるガソリン携帯缶は降ろしている・・・
調布から高速道路に乗りました。
順調に帰路に向っています。
藤野(八王子から一つ目のPA)にてトイレ休憩。
車は何ら問題がありません。
燃料の残量も十分(赤線の手前)であることから、速度をアップしました。
トランクに積載が十分の際の負荷テストと考えました。
談合坂手前の上り坂では積極的に負荷を掛けていきます。
ここでトラブル発生です。
スピードメーターが異常な速度を示しています。
針は180km/h付近。
もちろん、そんな速度は出していません。
(写真はイメージ)
同時に、問題の登りに差し掛かると速度が乗ってきません。
これは車が重いからなのか?という思いこみをします。
この時に2つのイベントが同時進行しています。
いつもよりもアクセル踏み込み気味。
しかし、意識はアクセルではなく異常値を示すメーターに・・・
思い返すと、万に一つくらいの偶然が重なっています。
坂に入った瞬間から燃料が切れ始めているんですね。。。
談合坂の手前の坂を登り切ると、談合坂SAが待っています。
異常を感じれば、即時に入るところです。
しかし・・・
異常と感じてるのはスピードメーター。
ここの問題なら止まる心配なし。
念のため、水温・油圧・燃料残量をチェック。
こちらも問題なし。
ここで、私は間違った判断をしてしまいます。
今思いだしても、最大のミスがここです。
談合坂SAを素通りしてしまったのです。
ひとつ手前のPAに止まっていなかったら、SAに止まったと思います。
談合坂SAの入り口を過ぎた周辺で本格的な、パワーダウン発生。
具体的にはオーバードライブのランプが消灯。(つまり、エンジンストップ)
この時点で、SAの出口は通過。
当然、左車線に移動。
直後に、右ルートと左ルートの判断。
ここは当然左ルート。
さらに、エンジンは吹けない。
メーターは凄い数字を示す。
頭は軽くパニック・・・
スピードメーターのトラブルがなければ、SAに入れました。
トランクが重いといっても、パワーの落ち方が異常でした。
このタイミングで全てが重なったのも・・・運の無さと言えると思います。
エンジントラブル発生後は慣性で走行です。
この先がトンネルに入ることは知っています。
緩やかな登りに入っていることから猶予はありません。
ここからは冷静に考えながら非常電話付近の路側帯に停止。
これにて終了です。
服装はスーツ。
1月の21時。
さらに、高速道路の路側帯。
この条件がそろえば、ボンネットをあける理由はありません。
ハザードを出して車内に閉じ困るだけです。
もちろん、室内からアクセスできるヒューズの交換などで復活する場合はこの限りではありません。
これは過去に首都高にてボルボ240にて経験しています。
同じように、高速走行中にエンジンストップ。
慣性にてインターから脱出。
路上修理にて復活。
さて、先ずは故障原因を考えます。
水温や油温は問題なし。
メーター二つが同時に死亡とは考えにくいので、温度上昇起因のトラブルでは無いと切り捨てます。
徐々にパワーが落ちてきたという事で点火系も無し。
残る燃料系です。
まさに、燃料切れ直前の挙動です。
燃料タンクの使い切りテストをやっていたので、最初にこの方向の推測ができませんでした。
しかし、気温が下がってきた車内で冷静に考えると、これしか思い当たりません。
念のためセルを回してみると・・・
燃料ポンプの音が軽く響きます。
つまり・・・
燃料ポンプは始動している。
しかし、燃料は送られていない。
燃料タンクの残量は赤線の手前。
これで、原因の9割は推測出来ました。
ガソリンを燃料タンクから吸っていない。
ガソリンをタンクに補給すれば治ります。
ロードサービスに燃料を持ってきてもらう手はずを整えて、車に閉じこもります。
自分のやってきたことを振り返ると・・・
判断ミスは談合坂SAに入らなかったこと。
この一点です。
古いボルボの信頼性はパーツの交換を一周させないと安定してきません。
これは過去に乗っていた'79年式240で経験しています。
部品が一巡すると、驚異的な信頼性になるのも、いつものボルボ。
それまでは都度対応するしかないというのが実状です。
まさかとは思いますが・・・
古い車を、アシとする場合のご参考にしてください。
失敗を悔やんでも、何も進みません。
製造現場などで、良くすることですが・・・
「具体的な改善策」を打ち出しましょう。
次の日に、早速ホームセンターに行ってきました。
四の五の言わずに、小さめの携帯缶の購入です。
今回の失敗のひとつは荷室を大きくしたい為に20Lの携帯缶を降ろしたところにもあります。
ならば、コンパクトな携帯缶なら、少しは気が楽でしょうと・・・
←5Lのガソリン携帯缶を購入しました。
ガソリンは傷んでくるので、定期的な交換を意識しましょう。
ガソリンのラジコンなどをやっていると、1週間放置(缶の中)のガソリンの質の低下を意識できます。
やはり、パワーが出てこないのです。
あくまで非常用燃料なので、ラジコンほどシビアになる必要は無いと思います。(空物ラジコンはエンジントラブル=墜落)
しかし、夏期などは1ヶ月に1度は携帯タンクも交換が必要でしょう。
古い方はガソリンタンクに。
捨てるのも勿体ないですからね。
なお、明日(2010年1月13日)は4回目の都内出張です。
舞浜~池袋が走行予定ルートです。
路上で止まっていたら、笑ってやって下さい。
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