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バルーン夜景空撮[技術解説] - 2015年現在の夜景バルーン空撮の現状

2015年現在の夜景バルーン空撮の現状

夜景バルーン空撮コンテンツの更新は3年ぶり

直前更新の、24) 2012年現在の夜景バルーン空撮の現状が書かれたのが2012年。
その前の更新は、23) 初夜景テスト キヤノン5D MarkⅡが2008年。
このページを書いているのが2015年7月3日です。
バルーン空撮の夜景技術解説は、7年間で3ページしか書いていないことを意味します。
参考までに、ドローン空撮[技術解説]は、3年半で127ページ。

「なぜ、7年間で2回しか更新しなかったのか?」
と問われれば・・・

「更新する必要がなかった」
この様にお答えすることになります。

2008年に発売されたCANON 5Dmk2により、バルーン空撮による夜景撮影が実務として投入できるレベルになりました
そして、2012年のNikon D800により、画質が劇的に向上します。
ここまでが、2012年です。

◆2012年から、2015年7月まで
2013年10月にα7Rが発売されました。
このカメラの受光部は、基本的にはD800。
短フランジバックのメリットを活かす、55mmレンズの存在なども十分なニュースです。
しかし、夜景撮影と限定すると大きな変化はありませんでした。
2015年7月現在も、Sony α7Rがメインのカメラです。

なお、 この組み合わせにより撮られたパノラマ画像は、都内の高層タワーマンションモデルルームにてご覧いただけます。
2015年現在では、高層マンションの半数以上は0 [Zero]により撮影されています。
4つのモデルを閲覧すれば2つは、0 [Zero]の実績です。
この、α7Rをバルーン夜景空撮[技術解説]にて取り上げなかったのは・・・
「基本的には、NikonD800と大きな差が無い」事に起因していました。
絶対的に軽量などD800と比較すると、α7Rのシステムは優秀です。
しかし、5Dmk2からD800のタイミングほどは、大きなイベントではありませんでした。

α7系4<
α7RⅡ 2015年8月7日発売

注意:
このページは、「夜景バルーン空撮」に関する技術解説です。
一般の方は想定していません。
「バルーンを用いた商業空撮の夜景撮影」の評価です。

本題に入ります。
まもなく(約1ヶ月後)、α7RⅡ が発売されます。
今後数年は、これがバルーン空撮のベスト。
ここで、もう一段画質は向上しますが、これ以降(10年後)は、幅5m程度の印刷物では大きな変化はありません。
もちろん、20mクラスでは、今後も画質向上は続きます。
夜景バルーン空撮で重要なポイントは以下となります。
・ExmorR CMOSセンサー
・625g (レンズ別 α7R比 160g増)
・4,240万画素 (α7R:3,640万画素 16%増)
・4.5段相当のボディ手ブレ補正(Yaw軸対応)

ExmorR採用が、もっとも大きなニュースです。
最終的にはテスト後に判断となるのですが、夜景撮影能力ではα7Rを下回る事は想定出来ません。
EOS 5Ds(5,060万画素)とは、昼の撮影では迷うところですが、夜では勝負にならないでしょう。
ExmorRにボディ内手ブレ補正があるのですから、画素数が足りない分はレンズを長くすることによりカバー出来ます。
昼の撮影でも、純正55mmと同等のレンズをCanonからは期待出来ません。(四隅と重量)
バルーン空撮は重量に縛られることから、総合的にCanonを選ぶ理由を見つける事が出来ません。
バルーン空撮という分野では、Sony一択という時代が、まだまだ続きます。(ドローン動画の分野も、Sonyかも・・・)

バルーンによりスチールメインの方には、馴染みが少ないかもしれませんが、ExmorR CMOSの事は一通り調べる事をおすすめします。
2015年現在では、同業者の多くはα7にマウント替えが完了しているとはおもいますが・・・
さらに、α7RⅡ の買い増しが必要という現実を受け止める必要があります。
安価(実売18万)な、α7R(2013年10月発売)は、とても助かりました。
しかし・・・これからは、α7RⅡです。
市場価格、44万との事ですが、ここはプロとしては必要な投資。
新規導入なら2台体制が正しい選択です。

α7系4台体制<
α7系4台体制

2015年7月の段階では、4台のα7系を保有しています。
α7 : 発売時にテストとして購入(業務には未使用)
α7R×2台 : バルーン空撮のメイン機材
α7S : ドローン空撮のテストとして購入

α7RⅡの投入より引退となるのは・・・
すべてと言ってもいいのではないでしょうか?
暗部特性良好な、α7Sを残す理由は完全になくなります。(別業務のタイムラプスでは必要)
昼の撮影なら、画素数が必要無い用途ならα7Rでもいけるのですが・・・・
上位機のα7RⅡが手元にあるなら、残す意味はそれほどありません。
重量が160g軽いことと信頼性が確認出来ている事以外は、留めておく理由が思い当たりません。
D800もそうでしたが、メインのカメラが2年以内に入れ替わるという事が続いています。
これで稼ぐのですから致し方ないのですが、辛いところです。
現実的なところでは、α7R×2台は取りあえず一台。
α7Rにてバックアップしながら、1年程度の実務テスト。
その後に、もう一台と言った感じでしょうか?
ドローン空撮では、GoProがこの2年のメインのカメラでした。
こちらは、信頼性のかけらも無く・・・過去に10台以上を購入する事になりました。
一方のα7系ですが・・・
こちらの信頼性は、一定レベルに達しています。
一世代前の機種でバックアップが出来ているなら、最新機は一台でも・・・許される様な気はします。
この1年半で、α7Rで致命的なトラブルはありませんでした。
なかったのですが・・・
CanonやNikonほどの信頼性が無い事も確認出来ました。
具体的には・・・
・ピント(結構な個体差)
・露出(特定方向のみアンダーとなる悪癖)
・赤外線シャッター(とても気まぐれ)

欠点は、ある物の有り余るメリットがあると言うことです。

公開日:2015/07/03
最終更新日:2015/07/03
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