軽量化の目標を230gに設定し作業を開始しています。
最初に軽量化の対象としたのがクイックシューと呼ばれる部品です。
ベルボンクイックシュー QRA-635L相当品(写真は旧型)
材質はマグネシウムの為、現在でも十分軽量です。
今回はカメラ側に取り付ける(黒い方)QRA-35L相当のシューを軽量化します。
この部品その物を省くという軽量化の方向性もあるのですが現場でのフットワークが悪くなることと、クイックシューその物を構造体とする設計からなくすことが出来ません
社内のカメラは空撮・地上撮影用と用途を問わずに、このクイックシューを標準としてセットアップされています。
10個位の数が社内にはあります。
色はシルバーと黒の混在です。
改造前のクイックシューです。
材質はマグネシウム。
見えないところは肉抜きがされてるため、十分軽量です。
信頼性なども文句の付け所がありません。
もう、5年間もこのまま使っていました。
その間に、ネジゆるみや破損などの事故は一度もありません。
これを、さらに肉抜きし、不要なパーツを外すことにより「信頼性」「運用性」はそのままに、軽量化を目指します。
これが完成型です。
一気に27gも軽量化出来ました。
心配される「信頼性」「運用性」はノーマルと同等です。
取付ネジは純正(ベルボン)を使っていません。
他の機材に用いたネジが「全ネジ」で信頼性がある(ネジのかかりが多い・eリングが入る細い部分がない)ことから、こちらにかえました。
軽量化以上に信頼性が重要です。
左側が軽量化後。
右側が軽量化前です。
クイックシューを分解して判明したのですがこのQRA-35Lは上部と下部とが別々の構造です。
しかも・・・下部のみで、通常通りカメラと取付が出来るのです。
なぜ、上部があるかというと・・・取り外しレバーのオフセット(扱いやすく)と美観の為です。
今回は軽量であることを優先しますので、上部のプレートを丸ごと撤去しました。
これを含めて不要部品を外すことにより、17gの軽量化が出来ました。
残った下部も、徹底的な肉抜きが行われます。
不要部品を止めていたネジ穴などは徹底的に拡幅されます。(写真の4つの丸い穴)
白銀色の地材が見えているのは途中まで空けられた軽め穴です。
この反対側も同様な軽量化が行われています。
今回はトータルで27gの軽量化が出来ました。
目標230g - 今回分27g = 目標軽量化203g
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