2008/12/3
初の夜景空撮テストの為に、いつものテスト場所=笛吹フルーツ公園にやってきました。
日没前に到着し機材の準備をしていたところ・・・
いつものように浮力が出てきません。
外気温は10度以下。
今年の5月から車載式バルーンのテストと実務運用を行っていますがもっとも低温下でのテストとなりました。
この浮力の無い状態の原因を探るために、この日はテストが中止となりました。
まずは浮力の無い原因が「低温」にあるのか「それ以外の原因」があるのかを切り分けることになりました。
過去には・・・
バルーン内の余剰ヘリウムガスの調整に失敗し、バルーン内に空気が混入。
これにより、バルーンが規定浮力を得られないという事を経験したことがあります。
この時は夏期であたために温度以外に原因があると切り分けられたため、ヘリウムガスの入替で解決したという事がありました。
翌日にバルーン(4号)の検証を行いました。
凹んでいるのはガスが漏れているからではありません。
移動中の気圧・温度変化に備えて、事前にガス圧の調整を行っているからです。
凹んでいても、入っているヘリウムガス分の浮力は得られるはずですので、この状態にて検証を行います。
結果としては・・・
バルーン内に空気が混入しているという結論に行き着きました。
昨日の夜景テストの前に浮力が無かったのは、「低温」が原因で無いことが判明したため一安心です。
これでヘリウムガスを入れ替えれば問題なしと言うことになるのですが・・・
バルーンに空気が混入した理由がハッキリとしません。
本来なら、数日間をかけて空気が混入する場所を特定し修繕という作業に入るのですが数日後に実務での撮影予定が既に組まれていました。
十分な修繕とテストの時間が残されていないことから、実務への投入準備が終わっていた5号バルーンを稼働させることになりました。
これが5号バルーンです。
尾翼などの設計は4号と同一ですので・・・同じように見えます。
違いは寒冷地対応の為、車載が許される限界までバルーンの容量を増やしています。
約300g分の余剰浮力。
コンパクトデジカメなら1台分。
デシタル一眼レフなら、1ランク上のレンズの搭載を可能にする余剰浮力です。
今回はこの余剰浮力を全て極低温下でのヘリウムガスの浮力不足を補うことに投入します。
氷点下でのバルーン空撮を可能にする切り札です。
いづれ、富士山などでの極低温テストを実施しますがテストに失敗すると・・・冬季の撮影は出来ないという厳しい現実を突きつけられることになります。
25)2015年現在の夜景バルーン空撮の現状
24)2012年現在の夜景バルーン空撮の現状
23)初夜景テスト キヤノン5D MarkⅡ
22)キヤノン5D MarkⅡ導入
21)開発中間報告
20)空撮専用車両の改造
19)WT-4の落とし穴
18)ニコンWT-4導入
17)夜景撮影テスト5回目
16)軽量化 -213.1g
15)軽量化 -27g
14)ニコンD700導入
13)強風対策=尾翼強化
12)夜景撮影テスト4回目
11)夜景パノラマ空撮カメラ?
10)夜景撮影テスト3回目
9)夜景撮影テスト3回目
8)墜落撮影機材の修理
7)墜落撮影機材のダメージ
6)臨時対風テスト=大失敗
5)空力再設計2回目
4)夜景撮影テスト2回目
3)空力再設計1回目
2)夜景撮影テスト1回目
1)世界初のCubicVR撮影を!