[2008年8月掲載]
この当時はキヤノン5DとニコンD700を併用(検討)していました。
結果としてはこの数ヶ月後に発売となる5Dmk2にカメラは一本化されることになります。
2012年2月8日:加筆
空撮に用いるデジタル一眼レフは通常は、「キヤノン」か「ニコン」から選ばれることになります。
他のメーカーにも魅力的な機種はあるのですがレンズのラインナップなどから考えると二大メーカーのどちらかを選択するのが一般的。
0[Zero]でも、D100→D2Hまではニコンを用いていました。
その後、D1MkⅡ→5Dとキヤノンをメインとして用いていました。
そして・・・昼間=キヤノン5D 夜間=ニコンD700という二つのメーカーを併用するというスタイルに落ち着きつつあります。
どちらのメーカーにも魅力的な部分があります。
一つに絞れないからこそ・・・どちらも使うという事になりました。
それくらい、どちらのメーカーも魅力があります。
ところで、空撮に用いるという前提で考えると・・・
ニコンにはWT-4という唯一無二のオプションパーツが控えています。
ニコンの暗部特性は夜景撮影では大変な魅力です。
それと同等の力がWT-4にはあります。
詳しくはWT-4で検索してみてください。
0[Zero]が着目したところは・・・
・ISO・絞り・シャッター速度など主要な操作がワイヤレス
・撮影画像をWi-fi転送出来る
・ライブビュー対応
・比較的軽量(バッテリー込み実測 224g)
特に、上空でISO・絞り(Mモード前提)がさわれるのが最大の魅力です。
ライブビューなどはおまけと考えています。
今までも無線カメラなども用いずにCG合成用空撮を完璧に撮影する手練れのカメラマンがいる空撮会社です。
「カメラに写る景色を地上に転送して・・・」などという物にペイロードを裂く気はありません。
その様な余剰重量はさらに画質が良くなるレンズなどに振り分けます。
夜景が綺麗に撮れるのは日没直後の10分間。
この間に、タワーマンションの複数の指定フロアにて完璧な夜景パノラマ画像を揃えるにはWT-4無しでは不可能です。
徹底的な軽量化を進めてきましたが・・・
WT-4採用による重量増で、ほとんど帳消しになってしまいます。
この重量増の予定があったからこそ、本気で軽量化に取り組んでいたのです。
今回の重量増を含んでも、1年前に用いていた、同じレンズを搭載するキヤノン5DよりもD700+WT-4が軽くなっています。
ハードウェアの開発から1年半が経過しましたが進歩は日々続いています。
WT-4はカメラとUSBケーブルで接続されます。
当然、純正のケーブルが附属するのですが「長く」「重い」為に軽量なUSBケーブルを別に用意します。
WT-4内部からUSBケーブル直結などの過激な軽量化手法もあるのですが・・・
今回は採用を見送ります。
この様な保証などを無視した軽量化をすすめると、WT-4関連で50g位は軽量化が可能です。
撮影システムには飛行姿勢に起因するバルーンの傾斜を打ち消す平行システムが入っています。
そのシステムの一部に組み込まれているダンパーをストロークの少ない軽量なタイプに交換しました。
22.0g-11.8g=-10.2g
11.1g-7.9g=-3.2g
関連部材もストロークに合わせて切りつめます。
同時に、肉抜き加工を追加し軽量化を進めます。
WT-4とD700の接続の為にUSBケーブルを交換しています。
このケーブル選定の為に、3種類のケーブルをアマゾンから取り寄せました。全て、重量や改造のしやすさなどを検討した結果・・・
全て、ボツになりました。
開発というのは常にこの様な事の繰り返しです。
少しでも、画質・運用性などを高めるために、無数の、「ボツ」を生むことになります。
「ストック」と書くと格好いいのですが・・・
実際はいつ使うかわからない部品庫行きとなっています。(しまって、忘れることも。。。)
今回採用した軽量なUSBケーブルは市販品ではありません。
イーモバイルの定番モデム=D02HW
この同梱ケーブルです。
普段から、「軽いUSBケーブルだな~」と狙っていたのですがやはり最軽量でした。
市販品で、これ以上の軽量USBケーブルを捜すのは困難と思われます。
今回の重量増減をまとめます。
233.5g-13.4g-23.5g = 196.6g
196.6g-10.1g(軽量化貯金) = -186.5g(新目標)
軽量化の貯金を一気に使ってしまいました。
カメラコントロール部分で200g近い軽量化は・・・困難です。
不可能ではないのですがD700を分解するという・・・ウルトラAクラスの採用が必要です。
尾翼などが長すぎる事は確認が出来ているので、今後はバルーン本体の軽量化により目標達成を目指します。
25)2015年現在の夜景バルーン空撮の現状
24)2012年現在の夜景バルーン空撮の現状
23)初夜景テスト キヤノン5D MarkⅡ
22)キヤノン5D MarkⅡ導入
21)開発中間報告
20)空撮専用車両の改造
19)WT-4の落とし穴
18)ニコンWT-4導入
17)夜景撮影テスト5回目
16)軽量化 -213.1g
15)軽量化 -27g
14)ニコンD700導入
13)強風対策=尾翼強化
12)夜景撮影テスト4回目
11)夜景パノラマ空撮カメラ?
10)夜景撮影テスト3回目
9)夜景撮影テスト3回目
8)墜落撮影機材の修理
7)墜落撮影機材のダメージ
6)臨時対風テスト=大失敗
5)空力再設計2回目
4)夜景撮影テスト2回目
3)空力再設計1回目
2)夜景撮影テスト1回目
1)世界初のCubicVR撮影を!