この続編です。
BMW M4の現行型G82のMTが最後となってしまう可能性が高まっています。
昨今のユーロ高と最後の高性能MTになるかもとオプションてんこ盛り。
支払い総額は、2,000万に迫る車選びに発展しています。
ここまで購入価格が上がってくると、911も候補にすることが可能。
自分の気持ちの整理の為にも、好みの仕様で検討してみます。
まずは、自分の希望から。
・MT最後の車として選択
・スポーツカーよりもGTを好む
・理想的にはACC+ハンドル支援
・出来れば4人乗り
・ある程度の衝突安全は必要
・立場的に問題のある車種は選べない
・常識の範囲内の乗り心地の良さ
・出来れば納得の出来ない壊れ方をする車は避けたい
※並び順は優先順位。
こうやって書いてみると、手持ちのM4(G82 '21)はACC以外を全てクリアしています。
まだ、BMWにMTは残るはずなのですが、M4は正しい4座+広大な荷室というGT要素が多め。
乗り心地もいい加減な乗用車よりも快適です。
多くの車好きはM2に行くのでしょうが、私はM4が都合が良い。
今回のモデルにACCが付くなら二つ返事で購入に踏み切れるのです。
場合によっては何台か整理してでも。
そのくらいGT性能(安楽に長距離を移動)を重視しています。
だって、技術的にも法的にもいつでも付けれるんですよ。
現に、8年前に購入した廉価版のMiniのMTにACC付いてますから・・・
今回M4 MTを入れた後に、ACC付きでM4のMTが再開されるなら当然ですが、入れ替えることになります。
実は、このパターンをもっとも恐れています。
流石に、1,000万を軽くオーバーするM4を一世代で3台乗り継ぐのはマズイです。
でも、好みのボディーカラーのM4なんて、絶対に出てこないと言いきれます。
これがグルグルと回っているのが今の状態です。
そこで気分を変えてポルシェの事を調べて見ました。
知らないうちにMT対応車が増えていました。
それが911T。
GTS以上しかMTの選択肢がなかったので、コレは朗報です。
911Tは2座と思っていたのですが、コンフィギュレーターを触ると4座も選べることが発覚。
「大人が座れないじゃん」というツッコミはスルーして、さらに触っていくと・・・
こちらも、MT+ACCは選択出来ませんでした。
念の為GTSでも調べましたが、やはりダメですね。
7MTでACCが付けれれば、理想と言える車になりました。
そうそう。M4は、ローギアード6MTなんですね。
スポーツカーとしては正解なんでしょうけど、GTよりの私には少しつらい。(それでも小さな欠点ですが)
BMW M4 MT(G82) | PORSHE 911T MT(992) | |
車両ベース価格 |
¥13,580,000 |
¥17,570,000 |
サイズ |
全長:4,805mm 全幅:1,885mm 全高:1,395mm 重量:1,545kg ホイールベース:2,855mm |
全長:4,530mm 全幅:1,852mm 全高:1,293mm 重量:1,470kg ホイールベース:2,450mm |
タイヤサイズ |
F 275/35R19 ※OP R 285/30R20 ※OP |
F 245/35ZR20 R 305/30ZR20 |
駆動方式 | FR | RR |
主要オプション想定 |
特注外装色 \680,000 ※フローズン・ピュア・グレー \286,000 カーボンルーフ \0 セラミックブレーキ \1,075,000+\267,000 フルレザー内装 \308,000 サウンドシステム \76,000 その他内装 \172,000 その他外装 \644,000 |
特注外装色 \1,451,000 ※スペシャルカラー(クレヨン) \407,000 カーボンルーフ \533,000 セラミックブレーキ 設定無し レザー内装 \890,000 サウンドシステム \213,000 その他内装 \400,000 その他外装 \1,000,000 |
総額 | \16,476,000 | \21,013,000 |
今回のページを作るために911Tの事を調べましたが、過去に購入している廉価版Miniの911版ですね。
外装をチープにして、軽量化に徹するが基本戦略になると思います。
どこかで書きますが、M4もMTでは480馬力を使いこなせないのは確定なんです。
私は横スベリ系を半切で乗っていますが、エンジンは封印をしたまま乗っています。(スポーツモード)
911Tの385馬力は、恐らくRRとして適正の範囲。
これなら、踏み切ることも・・・可能かも。
本当は、NAにして大幅に出力を落としてもらっても良いくらい。
でも、ACCが使えないとなると・・・911なら旧型でも良くないですか?となります。
911はOKでM4の旧型はダメな理由。
M4は現行型が大幅なサイズアップと重量アップを果たしています。
これが起因で実用性が上がり、挙動に落ち着きがある。
つまり、好みの方向ですね。
一方で911は、そもそも完全な4座を期待しない。
つまり、911を選択するという段階で最新型が必須では無くなるのです。
なお、多くの方がM4は現行型のG82で重量が増えたことを悪とします。
それ、少し違ってます。
私はスポーツカーが専門ではありませんが、仕事としてエアーモビリティーも設計しています。
とある賞をいただきましたが、それには飛行体の重心に関する特許を用いています。
何を言いたいかといいますと・・・移動体の重量と重心は専門なんです。
その専門家からみると、新型による重量増は明らかに狙ったところ。
本当なら空力で押さえつけたいところなのですが、M4がカバーする速度域では空力よりも重量で押さえた方が手っ取り早い。
これ、R35で証明されています。
勘違いして欲しくないのですが、一般公道を走るスポーツカーと限定するなら私も軽量なタイプが好きです。
タイムを削るわけでは無いので、自分がどれだけ楽しめるかで判断します。
でも、メーカーを代表するモデルはニュルのタイムを短縮することを求められる。
結果としてパワーを出しても落ち着きのある挙動になる。
そしてユーザーは、そのタイムを見つつ、満足して新型車を購入する。
心当たりがありませんか?
さらに詳しい方は、こう言ってきます。
「911は重くなってないけど・・・」
その通りです。
ボディサイズが大きくなっても重くなりません。
これも説明出来ます。
それは、RRだから。
車重を落としてもRRだからこそ低速時のトラクッションが確保出来るのです。
つまり、低速発進時のトラクッション確保の目的から重量を増やす必要性が無いのです。
少なくとも'90年頃はRRは時代遅れのレイアウトでした。
それが電子デバイスの進化により、'20年代では正解のレイアウトになってしまったのです。
なお、電気自動車は後輪荷重重視の車が増えます。
ガソリン大衆車は、FFが基本。
これが電動大衆車になると、RR(FR?)が増える事になります。
この考え方は、今後20年以上は続くと考えています。
その後は自動運転レベル5により自動車はさらに大きな変革が入ります。
その時代には、自動車は事故にならないこと前提で設計がされることから、フロントのクラッシャブルゾーンが不要(過渡期は少なく)になります。
結果として乗員は前寄りに収まるのですが、この様にするとRRでは乗り心地が良くない。
(重心と乗員は一致がベスト)
恐らくですが、このタイミングで前輪駆動も増えてきます。
高速対応の大衆車は前輪駆動。
高級車は後輪駆動。
この様な棲み分けになるのですが、この話は30年以上先の予想ですね。
FR(AWD)のM4が重い方向へ。
RRの911が軽い方向へ。
どちらも'20年代のエンジン搭載車と仮定すると正解の設計なのです。
本題に戻ります。
G82は、札束(重量と電子デバイス)で殴りつけて安定性を取っている車です。
個人的には好きな方向ではありませんが、スゴイことも間違い無いのです。
世の中には、キチンと空力を考えているメーカーも存在します。
でも、そんな兵器みたいなタイプは、私を含む一般人が公道で効果をしっかりと感じる事は困難です。
重量によりグリップ確保という考えは正解だと思います。
一般の方が、ある程度の安全が保証されている状態で、満足していただけるなら・・・
M4でてんこ盛りにすると、\16,476,000となりました。
コスト高の大きいところは、特注色とセラミックブレーキ関係。
ここをそぎ落とすと・・・\14,780,000となりました。
実にマイナス169万です。
コレ、決してさみしい仕様ではありません。
ボディカラーはイメージカラー且つ無償のサンパウロイエロー。
ホイールは、敢えての標準サイズ(ほとんどの車両より1インチ小さい)
これ、わかる人からの貧乏人認定を受けますので、内装と外装の残りは全力で追加。
これも廉価版Miniとある意味方向は一緒ですね。
これのメリットもう少しあって、特注色では無い事から注文までに猶予が出来るんです。
恐らく乗り味は、私にとってコレの方が好きなはず。
でも・・・特注色くらいは欲しいかな・・・
すると、\15,460,000となりました。
うん。わずかなハズなのですが安くなったと感じるから不思議です。
これなら、911よりもしっかりと安価です。
特注色のリミットはもうすぐです。
果たして、どうなることやら・・・