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Audi A3 1.8T試乗  A3試乗コンプリート!

Audi A3 1.8T

社用車のA3 2.0TFSIが修理に出ています。
10:0の軽微なもらい事故の修理です。
代車として、1.8Tがやってきました。
ブログもどきのネタとしては最適なので・・・試乗をおこなってきました。

注意!
A3はAudiの中でももっともガソリンの相性が出てくる車種です。(過去の経験から)
恐らく試乗車は・・・相性が出ています
試乗車という性格から、「色々な方」が乗っています。
これも、アウディの常ですが・・・スロットルに変な学習が入っています
万全な状態での評価ではありませんので、ご注意下さい。

Audi試乗の「いつも通り」

タイヤ空気圧調整中

アウディはA3に限らず「タイヤの空気圧にシビアな車」です。
メルセデスなどは空気圧はほとんど影響が出てきませんがアウディは非常に気を使うべき項目です。
2週間ほど前に・・・
TTにて、300km程度の出張がありました。
前輪の空気圧が左右で狂っていたために・・・直進性が出ていませんでした。
計ったところ・・・0.2kgの狂いでした。
この違いが出てくるのがAudiです。
誤解しないで下さい。
これは、「悪い」事ではなく、「良い」事です。
タイヤ空気圧・ガソリンがあったときのアウディは同クラスのメルセデスもBMWも総合的な性能は凌ぎます。

ワインディングでは、「少し良い」まったりと走ると、「少し悪い」

A3とA6オールロードクワトロ

再度、確認します。ガソリンは合っていないと思われます

試乗中を一貫して・・・
走りで見るべき所はありませんでした。

ワインディングでは2.0TFSI(非Sライン)が「遙かに魅力的」です。
市街地では前グレード(廃盤済み)である、2.0FSIが「誰にでもすすめられる車」でした。
ガソリンが外れている2.0TFSIほどではないのですが「車のバランスが全て崩れています」

それでは個別に見ていきます。

バタバタと不必要に固い足回り

A3に装着されているミシュランタイヤ

試乗車は走行4000km未満の新車ですので、シゴイテいません
通常の使用でもありうる、そこそこ早いスピードでのワインディングです。

「ゆっくり」と走っているよりも「飛ばした」方が印象は良くなります。
しかし・・・
前後の足回りのバランスがおかしいのです。
タイトなコーナーを抜けると、後の足回りから、「お釣り」が入ってきます。
バネの戻る時の感覚が・・・「洗練されていません」「気持ちよくない」のです。
手持ちの2.0TFSIはコンチネンタルを履いています。
試乗車はミシュラン・パイロットプライマシーHPを履いていました。
この車は・・・コンチやPゼロ・ロッソなどの方が相性が良いのかもしれません。

再度確認 ガソリン相性問題
私のA3 2.0TFSIはガソリンがハズレの場合は足回りもダメダメな状態になります。
ガソリンが合っていないと・・・ブレーキも、ミッションの味も落ちます。不思議な車です。

街乗りでは評価なし

仮に・・・
今回の試乗車が1.8T本来の力と仮定すると・・・
「買うに値しない車」です。
と言うよりも・・・「ダメな車」です。
・ピッチ成分が多い乗り心地。
・エンジンとシャーシの早さがつながらない。(ボディが速すぎる)
・オーバーサーボ気味のブレーキ。
・反応が鈍いミッション(詳しくは下記)。
・過剰なエンジンブレーキ

このページ:自動車雑誌でAudiの評価が安定しないワケ その3で詳しく書いています。
A3 2.0TFSIはハズレのガソリンを入れると、ダメ車になります。
アタリのガソリンが入ると・・・500万円以下ベストの一台になります。
不思議です。

この経験があるために、今回の試乗結果は「評価無し」とさせて頂きます。
500kmほど預けてもらえれば・・・
この車の本来の姿が見えてくるのですが数十kmの試乗では不可能です。

大失態:試乗後にDSGであると気が付く

A3 Sトロニック

今回の試乗で、大きなミスを犯しました。
このページを書くために、アウディの公式サイトをチェックするまで・・・
1.8TがDSG装着車であることに気が付きませんでした

試乗前に「普通のATは鈍いですね?」と、代車のオーナー(普段は2.0TFSI=DSG装着車)に言われる。
ダウンシフトなども、「おっとり」と落ちることを確認。
ゼロスタート時も2.0TFSIの様に気持ちよくシフトアップしないなど・・・
トルコンATと思って乗っていました。
今思えば・・・バックするとDSGの様な感覚があったのですが・・・

とにかく、カタログを見るまではDSGと気が付けなかったのは事実です。
このDSGは新型の乾式なのでしょうか?
初代TTや2.0TFSIに装着それているDSGにあった、「直結感」が全くありません。
私も、2.0TFSIのオーナーも、1.8Tは通常のATと思い乗っていました。
今思うと・・・そこそこペースを上げると、エンジン+ミッションは2.0TFSIに近いフィーリングになってきていましたが・・・
私の修行が足りないと言うことですね。

内装の質感は確実に向上

モデル末期に近づき完成度が上がるアウディA3 1.8T

今回の試乗で断言できることが一つあります。
内装の質感は断トツに良くなっています
私が購入した2年前よりも、今回のモデルの方が「見た目」も「操作感」も良くなっています。
少なくとも2年前のA3は、「意識的にA4よりも落としているのか?」と思えるほど、他のアウディ車種と比較すると質感が落ちていました。
社用車の2.0TFSIは革内装を選択したのですが主な原因は標準内装の質感の低さに起因していました。
現行のTTもデビュー当時は、「操作感」は感心出来る物ではありませんでした。発表から1年ほど経過すると、大夫良くなってきたと記憶しています。
新車で販売されているA3は400万以下クラスでトップクラスの内装質感に到達しています。
この内装質感で、2.0FSIに様な、「まったり」とした中身なら・・・奥さん号としては最適な一台です。(2.0FSIはガソリン相性がない、誰にでもおすすめできる車です)

本気で、1.8Tの購入を考えている方へ

カタログスペックから攻めてくると、現行のA3では1.8Tがもっとも買い得なグレードに見えてきます。
その点は認めます。
このページを見ると・・・「1.8Tパスした方が良い」とも取れます。
もしかすると・・・「アウディを避ける」方もいるかもしれません。

それは・・・少し違います。
私は・・・現行のアウディを2台新車で購入しています。初代TTを含めれば、3台のAudiを持っています。
たぶん・・・Audiが好きです。(良い車は何でも好き)
こんな私がコメントするのですから・・・いい加減な評論家の方よりも重みがあると思って下さい。

本題です。
1.8Tの購入を本気で考えているなら、試乗を以下のように行って下さい。
1):普通に試乗する。 → 良かったら購入へ
2):悪かったなら、スロットルを学習をリセット → 再度試乗に(先ほどと同じコースにて)
3):それでも悪くて、1.8Tを諦められないなら・・・別のスタンドでガソリンを満タン

コラム:2.0TFSIの社内での評価

社用車の2.0TFSIは社内のスタッフの複数が乗っています。
面白いのはこの車の社内での評価が極端に別れることです。
私は・・・最も評価している一人です。(お金を出してますから・・・)
普段はTTに乗っているデザイナー(女性)も同様です。
否定的なのは・・・現在のオーナーです。
このスタッフは以前はBMW116に乗っていました。
FRに慣れてしまったのか・・・車が変わって2ヶ月が経過するのですが未だに良い意見を聞きません。
ガソリンは合っています。私が乗ると、「良いな~この車」という状態なのですが彼が乗ると・・・「欲しい車ではない」様です。
この車(A3 2.0TFSI)を含めてAudiはFF(含むAWD)としてはアクセル開度にマナーを求める車です。
特にターボが付いている車はこの傾向が強く出てきます。
「微妙なコントロールを求めているのではありません」「アクセルを可能な限り動かさないこと」を求めてきます。
十分なサンプルがあるのでは無いのですがFR好きはAudiを好まないのかもしれません。
なお、空撮部のT1N(ベンツの商用車)はアクセルを動かすとボロボロになります。
A6オールロードがメインのカメラマンは・・・どちらの車も好みではないようです。

私は・・・
ゆっくりと乗っているときは、「機械の緻密感」
鍛えると、「懐の深さ」
総支払額は500万近くです。
その価値は今でも感じています。

ただし・・・
ここ5年間で購入している車両では初代TTが一番のお気に入りです。
今でもクワトロスポーツを新車で購入しなかったことを悔やんでいます。

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