Ver6_img

アバルト500納車。初日からネタ発生!

アバルト500納車

先ほど、ABARTH 500 GRIGIO RECORDが納車されました。
登録から半年ほどしか経過していない中古車なので、トラブルなども無いのが普通なのですが・・・
ブログもどきの神は、キチンと降臨します。

簡単に、アバルト500のおさらい。
Fiat500の上級バージョン。
あくまで、「Fiat」という但し書きが付きます。
車検証には、どこにも「アバルト」などとは書かれません。
車名=フィアット です。

車両の特徴は、「The教習車」
最初の、試乗記では、「洗練されている」と褒めています。
「やんちゃ」と言うよりも「洗練」という意外なキャラクターです。

サービス耐性は貧弱。
安全性も貧弱。
価格はお高め。
燃費はわるめ。
イタリア車の、「お約束」もアリ

早い話が・・・
好き者以外は手を出すべき車ではありません。
なお・・・私なら、ツインエアを選びます。
今回は、車内の好き者の趣味ですので誤解が無いように・・・

GRIGIO RECORD 内装
ネタからスタート 「アバルト500 警告灯」

←納車直後(営業さんが去った後)に、お祭り発生!
イタリア車お約束の、「警告灯」です。
ムルティプラは・・・常時、2~3個の警告灯が出ていますので慣れました。
コイツ(エンジンチェック=ディーラーに持ち込め)も、良く点きます。
オーナーには、イタ車に乗る心構えを事前に話しておいたので特に問題無し。
乗って実害が無ければ、「まっいっか~」となるのですが・・・

結構酷い、実害がありました。

アイドリングから、「ツインエアか?」と思うような振動発生。
巡航中の2000回転でもノッキング発生。
ぶん回せば、機嫌を直すと考えて・・・10分ほど走る物の改善無し。
営業さんに引き取りのお願いをして、帰路に向かったところと・・・自然治癒してしまいました。
今のところ、それ以降の問題は出ないことから、しばらく様子見となります。

初日から、「出たり消えたり」というのが、何ともイタ車。
今後も、ネタを振りまきそうな予感です。

加筆:2011/11/24
数日間で、この時の現象を検証してみました。
発生タイミングは、納車直後。(営業さんは帰った後)
メインのドライバは、MT不慣れな20代女性。
試乗時も、公道上でエンストを連発させています。
このドライバを公道上に出す前に、「クラッチの意味」や「空ぶかしで2,500回転に維持させる」など、基本動作を教えています。
その最中に警告灯は出ています。
つまり・・・警告灯の出る前には、3~5回程度のエンストは発生させています。
上記にて、発生後に「10分ほど走っている」と記しています。
この際には、私の運転で近所のスタンドまで。
ただし、スタンドは、標高の低い位置にあることから・・・エンジンには負荷を掛けない運転になっています。
一旦消えてからは、何も問題無し。
該当社員が、すでに100km以上は走っていると思われますが・・・問題無し。
購入前の試乗自にも、警告灯の話は出ています。
今回も、メカさんのお知らせという形で、「発生したらプラグを洗浄してください」とのご指示を頂きました。(※相手が、私ですから)
ここからも、プラグがくすぶっている時に発生ととれます。(ガスセンサーからのアラートと思います)
もしかすると、MT運転が下手な方がエンストを頻発させるとこの様な状態に陥るのかも知れません。
なお、ムルティプラのエンジンチェック警告灯は、「高速道路を走行中」などにも発生します。
点灯しても、体感的には問題無し。
同じアイコンですが、ムルティプラとアバルト500では意味合いが違うとも取れます。
以上を加筆します。

アバルト500 指定空気圧
現車確認終了

エンジンチェックの警告灯も消えたので、本格的なチェック開始。
購入前の試乗時に、気になったいたことを確認します。
それは、タイヤの空気圧です。
実は・・・
購入直前の試乗では、最初の時のような感動はありませんでした。
どうにも・・・ガサツだったんです。
普通の中古車ならパスするところなのですが・・・限定車という縛りから、赤点で無ければご契約という流に入っていました。
「細かいところは、手に入れてから考えれば良い」という割り切りです。
契約前の試乗は、男性2名・女性1名という構成で実施。
強めにアクセル・ブレーキにてフラフラ。
ハッキリ言って、これに最初に乗っていたならアバルト500は購入していません。
最初に乗ったアバルト500が、「洗練されていた」と感じた事から、Fiat500自体を信用しています。

前振り完了。
アバルト500の指定空気圧は、上記の通りです。
冷間で、前輪=2.3
後輪=2.1
過重が多くても、前輪は、後輪の0.2増しと覚えましょう。

実測:右前
実測:右前

距離にして10km程度を走った後なので、冷間と温感の中間といったところでしょう。
取り急ぎ、左右と前後のバランスの崩れを計測します。

ナニナニ・・・240kPaといったところでしょうか?(2.4)
冷間で、230kPaまで落ちれば適正と言えます。

実測:左前
実測:左前

少し読みにくいですが、260kPa。
前輪の左右でバランスが取れていないことは確定。

そりゃ~ブレーキ踏めばふらつくはずです。

この時点で、納車前の空気圧調整はされていないことが確定。

実測:左後
実測:左後

250kPa。
中途半端な温感である事を考慮しても入りすぎ。

実測:右後
実測:右後

260kPa。
中途半端な温感である事を考慮しても入りすぎ。

後記しますが、この車両の、「濁り」の原因は、後輪の高すぎる空気圧が起因。

温感と冷間

納車日は、11月21日。
もう冬ですね。
以下の、「冷間チェック」は、上記撮影から1時間経過後に行っています。

実測:冷間
冷間:右前

225kPa。
う~ん。
冷間としては、少し低いか?(軽過重指定・2.3)
左右のバラツキ=15~20kPa

参考:温感=240kPa

納車前チェックが実施されていれば、ここは適正値プラスαとなるハズ。
メカニックさんの言い訳は聞きません。

実測:冷間
冷間:右後

240kPa。(針の右から撮った為、写真からは低く受け取れる)
う~ん。
冷間としては、大分高いか?(軽過重指定・2.1)
本来なら、前輪よりもマイナス20kPaが適切。(FFなので当然)

参考:温感=260kPa

納車前点検

結論からお伝えすると、納車前に空気圧チェックは適切にされていないという結論に至ります。
前オーナーがスタンドで、前後輪共に「高め」に設定。(4輪とも、同じ値と推測)
そこから、数ヶ月が経過したことからバラツキが発生。←今は、ココ。
これまで狂っていると、試乗時に感じた違和感も納得です。

左右前後のバランスを取ったところ、左前と右後を抜くことになりました。
前のオーナーさんは、「燃費重視」から、この様な設定にしたのでしょうか?
それとも・・・売却後に、誰かが触ったのでしょうか?
どちらにしても、ちぐはぐな状態で、私の元に来たことは確定です。

アバルト500 リアアブソーバー

これが、リアの足回り。
「おまえは、スズキか~」と叫んでしまいそう。
この配置でも、不満が無いと言う事は・・・積極的には脚を動かさないセッティングが吉。
ここからもアバルト500は、普通の車よりもタイヤの空気圧にシビアであると予想出来ます。

この件を営業さんに確認をとったところ・・・
「空気圧は高めに設定しています」との回答。
その回答に・・・「前輪よりも、後輪が高いとか、左右で違うという段階で崩壊です」と伝える・・・
以下は私見です。
「メーカー指定よりもディーラー指定の空気圧が高い」
これは、やってはいけないことです。
理由は、「ディーラーだから」となります。
アドバイスとして、「指定空気圧から○.○高くして下さい」
これは、アリでしょう。
メーカー指定空気圧が、その車のベストとは限らない。
これは、実際にある事です。
ただし・・・
この様なアドバイスをするには、相当な手練れが目的を持った試乗を必要に実施する必要があります。
少なくとも、タイヤの前後銘柄違いなど普通にやっているというレベルの方が入るべき領域です。

ま~営業さんの責任の範囲では無いですね。
プロは結果が全て。
この様な納車前点検で、実際にユーザーの元に入ったという事実のみが残ります。

Home | ドローン空撮 | バルーン空撮 | 社長ブログもどき | 会社概要