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災害対策と自動車安全

大津波警報にて規制中

少し落ち着いてきたので、自動車カテゴリのブログもどきを再開します。
震災後の最初の内容は私なりの震災と自動車安全に関する考えを述べてみます。

地震当日は、「風が吹いていた=バルーン空撮には不向き」の為に、山梨にいました。
丁度、県内の専門学校内で来年の新卒者の面接を開催していました。
つまり、被災はしていません。
空撮業務の関係から、東北地方にも良く入っています。
最短では2月22日に福島にて空撮を行っています。

←この画像は地震の翌日。
大津波警報が発令されて東名が通行止め。
由比の付近で、立ち往生の画像です。

この日の撮影はキャンセル。
実害と言えば、この程度。
しかし・・・
東北地方で予定していた「イベント」系の仕事は、全てキャンセルになってしまっています。

バルーン空撮という仕事

福島、バルーン空撮

今回のお題は、「災害対策と自動車安全」
本題から、離れる話になるのですが私の仕事(IT会社の社長・もどき)について解説します。
どんな仕事をして、どんな事をしようとしていたかを知って頂く必要があります。

←2011年2月22日
福島にて。
これが震災にもっとも近い日付け。
仕事中の写真です。
バルーンをもって並木の中を歩いているのが私。
撮影しているのはアシスタント=嫁です。

重量2.5kg程度の機材をバルーンに吊して撮影をするのが仕事です。
メルセデス・ベンツT1Nはこのバルーンの運搬車両。
レインボスター312Dはそのスペアパーツ。

バルーンは開発から製造まで、すべて自社。(とっ言うよりも私)
特許出願しています。

航空写真ナビギャラリーパノラマ空撮ギャラリーを見ていただけれると、実績は全国に広がっていることがわかって頂けると思います。

海外では空撮用のバルーンを車載するというコンセプトがあります。
私の所と同じような、デジタル一眼レフを搭載するクラスになると、トレーラーにて運搬などという代物です。
それを商用バンに搭載出来るまでコンパクトにしたのですから・・・
結構、画期的なバルーンなんです。(自慢しています)

特許出願を終えた段階で災害関係に機材システムの売り込みを始めていました。

初期始動(バルーンが萎んでいる)で30分。
準備完了後は撮影ポイント到着から5分で撮影可能。
そしてハイエースに格納可能。

福島、バルーン空撮 無音で、そこそこの重量を上空に吊れるツールです。
吊すのはカメラに限らないことから、災害発生時には無限の活用方法があります。
買い手やパートナーは直ぐにでも見つかると思っていたのですが・・・

現実は違いました。
皆さんが口を揃えていったのは「平時には予算が付かない」でした。
実際に大震災でも起こらないと、お金は出てこないと・・・

私が想定したのは市レベルに一機の普及率。
この台数を普及させられれば、一定数の人命救助が出来ていたと考えています。
危険を冒さなければ入れない、瓦礫の向こう側に「何があるのか」を知ることは力になります。
結果としては普及に入れなかったことから、何も結果が出せていません。
とても、残念です。

今回の震災発生時から、基本的には遠方で様子見をしていました。
何件かの震災関連の問い合わせに対応しながら、現地の情報のみを収集していました。
※よって、ブログもどきの更新は無し。
物見遊山の自称ボランティアになっては現場の迷惑と考え自粛。

今後は今回の災害を記録に残す動きを行います。
航空写真ナビや普通の空撮により、記録を取ります。

「今私に出来ること」
「将来の被災者を少なくすることが出来ること」
これは義務と考えています。

数百年後に、再び襲来する同規模の津波に備えての準備を、始めたいと思います。

本題

今年に入ってからの自動車カテゴリのブログもどきは安全に触れることが多くなっていました。
これには特に他意はありません。
偶然です。

車選びは何よりも安全。
責任が取れる大人なら、その限りでは無し。

自動車カテゴリのブログもどきでは常に同じ事を言い続けています。
見えているリスクを放置するのは人として正しい選択ではない。
「一般人はリスクが見えない」とするならば、エンジニアレベルで正しい方向に導かなければならない。

・左ハンドル
・危険であることを教えない車
・廉価版からの安全装備のレス

これらを常に嫌っています。

自動車の購入する方の多くは安全に関する投資に消極的と言って良いでしょう。
開発者や自動車評論家の中にも、一般人レベルと思われる方は多数います。
キチンとリスクが見えて、それを飲み込んで自動車と接していると言う方は・・・極めて少ないと言えます。
悲しいですが事実です。

この構図は災害対策も当てはまります。
今回の津波も、1000年単位で考えれば「想定範囲」です。
少なくとも、私は想定しています。
堤防などの災害対策はしなくてはいけない。
対策するには災害規模を決めなればならない。
災害規模を大きく見積もると納税者の理解を得られない・・・

ハザードマップが低い想定でつくられていると、現場の住民の方はイメージ出来たのでしょうか・・・
「津波が○○年前に来た」とされる場所の指定避難場所は安全と信じていたのでしょうか?
本来は人が住むべきではない場所に、家を造ってしまったのではないでしょうか。

後出しじゃんけんはズルイので、私の震災対策を紹介します。
・過去に渡って周囲の災害を調べる
・沼・瀬・田などの地名が付く新興住宅地に住まない

昔から人が住んでいた場所はすなわち災害に強い場所。
広大な何もない平地は、「何もなくなる」イベントがあった証拠。

災害も自動車安全も、全てのリスクを想定する事が第一歩。
その後、現実的なコストの範囲なら具体的な対策を施す。

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