この頃、A6オールロードクワトロが不調です。
営業車(兼、空撮部車両)として、そこそこの荷物で長距離を走りきる事を目的として購入された車両です。
春先にタイヤをダンロップからミシュランに交換しご機嫌だったのですが・・・
ガソリンの相性が強く出てしまいました。
その後、いつものスタンドで給油をしましたが調子が戻らない状態です。
これでは仕事になりません。
本来なら、あと2年は現役の必要があったのですが主力車両の入替の可能性が出てきました。
長距離さえ問題なければ、A6オールロードクワトロがストライクです。
現行のA4アバントはペダル位置の問題から除外(左ハンドルなら候補に出来るか?)
走りの楽しさは無くなりますがボルボなどでも行けそうです。
直進安定性からBMWはパスの可能性大。
新型レガシーなども、この用途なら適しそうですが・・・私の会社のイメージからすると弱め。(もの凄く良ければ、この限りでは無し)
大穴として、オデッセイのアブソルートという可能性も残します。(車のデキの良さは保証)
オデッセイがありなら、シトロエンのC4も同様の理由であり。(長距離ならA6以上の可能性あり)
また、W211のCDI(ディーゼル)という選択肢も残します。
新型Eクラスはワゴンもディーゼルも登場は1年程度先になりますがEクラスを候補として考えるかの参考としてE350の試乗を行いました。
前置きが長くなりました。
いつもの通り、本題から入ります。
Eクラスを必要とする立場なら、購入を推奨=買って後悔無し
先代はお世辞にも良い車ではありませんでした。
個人的にはエクステリアは品があって好きでしたが内装の設えなどはアウディやレクサスなどとは比較に出来ないほど貧祖な仕上がりでした。
「出来が良くなった」とされる、W211の最終型でこの評価ですのでW210やW211初期でのデキの悪さは「新手の詐欺」と呼べるレベルでした。
つまり、ここ14年のEクラスを購入される方は以下のどれかに該当しています。
新型ではこの14年で大きなネガとされた部分を尽く潰してきました。
これだけで、買い推奨です。
特に、立場的にEクラスを買わなければいけないという方には朗報です。
試乗車E350。
売れ筋グレードです。
試乗路は山間部を含む高速道路二区間(中央道・一宮御坂~大月)と、そこからの帰路を一般道。
試乗コースとしては完璧と呼べる内容です。
ヤナセ甲府支店に感謝します。
温度は20度後半。
試乗車両には私を含めて3名が乗っています。
Eクラスの最大欠点と感じるポイントです。
FRなので当然ですがレーン内をフラフラとします。
これは慣れれば対応が可能です。
一言でいうと・・・
「車を信じてハンドルを動かさない」
これで対応は可能です。
アウディなどのFFとAWDは車側から、「ビタッ」としますがBMWを含むFR勢は致し方ないところです。
路上のEクラスのほとんどは高速道路でふらついている。
これは紛れもない事実です。
レーンアシストのオプションはEクラスならではの装備。
極めて有効且つ割安なオプションです。
もしも、このページを見て新型のEクラスを買おうと決断されたなら・・・
騙されたと思って、レーンアシストを装着してください。
恐らく、あなたが思っている以上に、この機能が作動するハズです。
営業車はクルーズコントロールのデキは重要な確認事項でした。
ここは先代と比べて大きな進化はありません。
クルーズコントロールのみを評価すると・・・
BMW > アウディ >> メルセデス
この順位は変わりませんでした。
アウディなどはクルーズコントロールを用いた方が燃費が上がります。
素晴らしいプログラムの作り込みがされています。
BMWはクルーズコントロールを触る楽しみまで付いてきます。
一方のメルセデスは・・・無駄なエンジンブレーキがクルーズコントロール中に入ります。
頑張れば、上手なドライバーの方が燃費を向上させられそうです。
といっても・・・落第点では無いことも記しておきます。
特に問題なし。
しかし、BMWの様に「喜び」を感じる車ではありません。
(喜び成分は先代比2割り増し)
あくまで、長距離を安全に走りきるための車です。
街乗りでは少し硬いと感じる足回りはこの速度域に合わされているようです。
これなら、1日1,000kmも問題なく走り切れそうです。
特に、シートが柔らかくなったことが体重が軽めな日本人にとっては大きなメリットと感じました。
先代でシートが硬いと感じていたなら、試乗をおすすめします。
Eセグメントで、1日1,000kmを走るなら・・・
出来の良いA6(ガソリン相性が出ていない)か、Eクラス。
注意!
左ハンドルに慣れていない為、評価の精度が落ちます。
先代よりも、わずかなボディサイズの拡大のハズなのですが・・・
車が大きく感じました。
一方で、「鼻先が軽い」とも感じます。
総じて先代よりも好印象。
運転席の乗り心地は絶好調のA6よりは劣ります。
「鼻先が軽い」
「高速道路ではフラフラする」
「ボディーが大きく感じられる」
「楽しめる走りになった」
「ペダル・ハンドル・シートに不快な振動は無し」
概ね好感です。
試乗車はE350の左ハンドルでした。
フラフラに関しては1日程度の慣れで馴染めるハズです。
大きく感じるのは不慣れな左ハンドルの可能性が大です。
この二つのネガについては、「慣れ」に起因するので話半分で読んで下さい。
指摘出来る様な大きなネガは無し。
先代と比較すると、走りの総合バランスは確実に向上しています。
直進安定性の悪さを指摘していますがこれはFRである以上は消せない特性なので納得しましょう。
それでも、いい加減な国産FF車よりは遙かにマシです。
私は一般道にて後席と助手席を試しました。
後席から評価します。
後席はこの5年間で乗った後席のベストです。
500万以下限定ではアルファ159とボルボのC30。
1,000万以下限定ではEクラスが「最上」とする車となりました。
メルセデス > BMW(5)・159・C30 > オデッセイ・アブ >>> アウディ(絶好調のA6)
これが助手席になると雰囲気がかわります。
アウディ(絶好調のA6) > メルセデス・BMW(5) > オデッセイ・アブ
あまりに、後席の居心地が良いので助手席の評価がキチンと出来ているかわかりません。
後席を経験した後ではどの車の、どこに乗っても不満です。
Eクラスの後席は「期待される快適性がそこにある」と評します。
私がA6に期待した後席の快適性がEクラスにはあります。
後席優先の車選びなら、Eクラスで間違いはありません。
←先代(W211)の、ダメダメ内装の例。
「良くなってきた」とされた、W211最終型の内装です。
1ヶ月・1万kmを共に走ったレンタカーの内装です。
誰の目から見ても、色の違いがわかるような内装で収めていました。
ショールームで10分ほど観察する限りはこのレベルのヘマはやらかしていません。
十分頑張っていると思います。
しかし・・・目について所もあります。
エアコン吹き出し口の中・・・
摺れ音の防止の為にグリスが塗られていました。
音対策をするのは良いのですが汚くはみ出していました。
現場の工員さんの技術が上がれば改善すると思いますがショールームで見た車両。
試乗した車両共に、グリスにより汚れてました。
この辺の病的な管理はトヨタやアウディの方が先を進んでいるようです。
いきなり重箱の隅をつつくような指摘をしなければならないほど・・・
他の所は良くできています。
内装に関してはアウディのDセグメント車である現行A4と同等レベルになりました。
褒めてるのか、貶しているのか微妙な表現なのですが・・・
私的には褒めています。
今回の試乗では私の運転が総区間の8割を占めました。
久々の左ハンドル(2年ぶり)と、高速でふらつくのが常のEクラスですので、自分自身の運転に自信がありませんでした。
試乗中(高速道路)に、社員に・・・
「ふらついてる?」と問うと
「はい。いつもりよも・・・」とコメントされていました。
試乗直後から、高速道路の2区間ではフラフラとレーンの中を彷徨っていました。
一般道では慣れて来たこともあり「パリッ」と走っていました。
運転席を降りてから営業さんに聞かされたのですがこの試乗車にはレーンアシストが装着されていたようです。
しかし、このオプションが働くほどはフラフラしていなかってのです。
恥ずかしい運転をしてしまったかとハラハラしましたが一安心です。
このページは7月2日の朝から書き始めました。
今は18時です。
この間に、久しぶりにA6オールードクワトロに乗ってきたのですが・・・
微振動が見事に消えていました。
Eクラスに乗った感覚が残っていたので、走り比べて見たのですが・・・
運転席限定ではA6の方が好みでした。
低速~高速まで、Eクラスが付け込むスキはありません。
助手席についても、A6の勝ち。
後席についてはA6は抜本的な設計ミスがあるので・・・Eクラスの圧勝です。
このまま、A6が調子を戻すと・・・
車の入替は微妙になります。
なお、ガソリン相性を起こしているA6オールロードクワトロなら・・・
Eクラスの圧勝です。
とっ言うよりも・・・
相性を起こしているA6なら要りません・・・
このページへのアクセスが増えているので加筆します。
・W211には1万km程度乗っています
・T1N(メルセデスの商用車)で、1ヶ月に1万km走る事も
・FRの40年落ち(VOLVO P1800)は年間1万km走っています
・Audi A6ARQにて、年間5万km走った年もあります
このページの記事は先代Eクラスにて十分な距離をこなした経験から書いています。
さらに、50:50のAWD(直進安定性では論理的にベスト)=A6オールロードクワトロでは1日に1,500kmを一人で走りきります。
様々なページに書いていますが速度行きが低い(120km以下)ならメルセデス。
高いならAWDが体は楽です。
天候が荒れれば、AWD。
雪などが降っていれば、差は圧倒的というレベルに広がります。
◆現行Eクラスが「フラフラ」するについて。
基本的にはメルセデスはまっすぐ走ります。
しかし、ゆったりとした周期で車は左右に蛇行しています。
多くのドライバーはこの揺れに「都度に対応」しているで、結果としてレーン内をフラフラと動きます。
なので・・・
「車を信じてハンドルを止める」というコメントになります。
ゴルフなどを代表例とする、FF勢は、「フラフラ」がありません。
なので・・・「ぼ~」と乗ってもまっすぐ走ります。(なお、A3 2.0TFSI=ゴルフ5のGTIも所有してます)
普通の方に推奨するのはゴルフの方。
ただし、これはキチンと管理が出来ている方に限って。(空気圧の変動がすぐに反映されるから)
管理も含めて「楽」なら、フォードかボルボ。(空気圧が大きく狂ってもまっすぐ走る)
メルセデスの多くのユーザーはメルセデスの高速での扱い方を理解していません。
1,000人中、キチンとメルセデスを扱えているのは10人以下です。
メルセデスはタイヤの銘柄や空気圧の管理なども、いい加減でも問題なし。
日々乗っていると、メーカーがドライバーを信用していない事は感じます。(これで、正解とも)
本当にメルセデスの価値が出てくるのは30万kmから!
現行のFFもAWDも、どちらも所有しています。
そして、半端ではない距離を走っています。
その経験から書いているのが多くの方の、「意見」と違うところです。
過激なコメントを残しますので、こちらの手の内も明かします。
多い年は10万kmの高速走行。(2010年は8万kmくらいかな?)
若い頃('80年代)はロードレース。
それも、山岳スペシャリスト。
テクニカルな下りでは国内に敵はいませんでした。
つい最近気がつきましたが・・・
笹目さんとプライベートの車が一緒でした。