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そろそろ怒るぞ! イケアの不良品 その2

穴位置がずれているイケア不良品

このページを見たことありますか? (ノールデンの不良品のページ)

ネジ穴が曲がっていたために、テーブルが組み立てられないというイケア名物の不良品について書いたページです。

あの日は朝食前にテーブルを組み立てようとし不良品に遭遇。
「家族からは急かされる」「会社には遅れる」と、少し嫌な思いをしました。(ブログもどき的にはおいしい)

11/1(土)に船橋で、「BJURSTA/ ビュースタ」のダイニングテーブルを買ってきました。
作業台としての購入です。
今回は日曜日の朝食前に組み立てにチャレンジします。

敢えて普通のドライバー

一般の方向けに「普通の工具」で組み立て開始

いつもなら、電動インパクトドライバ(ブロ用 4万円くらい)をつかって、あっという間に作ってしまうところです。
この日は日曜日ということもあり、ブログもどきのネタとして一般の方と同じ方法で組んで見ようと・・・
←こんなイメージカットから撮影がスタートです。

この時点ではネタの満載となることに気が付いていません。

このテーブルはプラスのドライバー一本で組み立てられます。
あくまで・・・不良品ではないというのが前提です。

図面と少し違う・・・

図面の形と違う? 戸惑う・・・

組み立てレポートのようなページになるハズだったので・・・
こんな写真も撮っていました。

ビュースタ(安価なダイニングテーブル)はサイズが沢山あります。
図面では正方形なのですが実物(一番小さいサイズ)では長方形になります。
少し悩んでしまいました。

子供が登りそう・・・

ここは気をつけないと・・・

順調に組み立ては進んでいます。
敢えて、手動ドライバーにて組み立てを進めています。
やっぱり・・・手が痛くなりそうです。
イケアの家具を年に数回購入するとか、自宅を新築するという方は良い機会ですので電動ドライバーの購入を強くおすすめします。

←この写真を撮っているときに気が付きました。
「子供はここに登りたがるな・・・」(組み立て中に)

この日は運良く子供がいませんでした。
歩き回る子供は3人いるのですが・・・誰もがこの手の物に登りたがるキャラクターです。
「これはテストしておかないといけないな!」と感じ・・・

自分で壊してしまう

テスト結果・・・

4歳児で15kgくらいでしょうか?
「ピョンピョン」飛べば壊れるのは当然。
しかし・・・15kg位は受け止められると考え、自分の足で押してみました。
15kg位を目指して・・・

「バキッ」
5kg程度の荷重を掛けただけでした。
呆気なく壊れてしまいました。
2歳児=約12kgが登っても、間違いなく壊れる強度です。
この場所は、「引っ張り」に耐えれれば良い場所なので、この方向からの力は想定されていません。
それにしても・・・弱すぎです。

大型のハタガネ

プロモードに突入

←ハタガネ【はたがね】と呼ばれる工具です。
「バキッ」と逝った部材を接着剤にて修繕します。
このハタガネを投入した段階で朝食の時間となりました。
前回に引き続き・・・組み立て目標時間の達成は出来ませんでした。

さて、補修の話しに戻ります。
本来なら時間を掛けて、木工用のエマルジョン系ボンドを使うのが本道です。
はみ出しても「濡れぞうきん」で拭いてしまえばプロの仕上がりです。
しかし・・・今回は時間が無いので瞬間接着剤にての補修を選びました。
この方法なら修理時間は10分です。

いい加減なイケア

また不良品!! しかも・・・テーブルの脚

「バキッ」と壊した部品の補修も終わり制作を続けていました。
あと少しで完成と言うところで・・・
イケア名物の不良品がやってきました。
一番最後の脚です。
穴の深さが足りないため組み立てることが出来ません

前回のトラブルもここ(脚)の穴開けでした。
今年買ったダイニングテーブルは2台。
そのどちらもが脚部の不良にて組み立てすることが出来ないという結果です。

「そろそろ、怒っても良いのでしょうか?」

原因の解説

イケアのテーブルが組み立てられないわけ

イケアのダイニングテーブルの多くは脚に取り付ける2本のボルトによりテーブルトップ側に取り付けられています。
この2本のボルトは脚の中に埋め込まれる「受け」(手に持っている銀色の部品)にねじ込むことにより「安価」「素人でも組み立てられる」「強度がある」ととても良い設計です。

悲しいかな・・・
この良い設計も工場のスタッフ(生産・チェック)の腕が悪ければ不良品を量産するだけです。
前回はこの穴が斜めになっていたために、2本のボルトとネジ穴が合いませんでした。

今回は・・・
「穴の深さが浅いため、受けが奥まで入りませんでした」

削ると減ると言うことを知らない工員

←問題の穴の拡大です。
「パテ盛り」をしていることがわかるでしょうか?
緑色のチョーク?の跡もわかりますか?これは脚の心材にヒビが入ったことから、「これを治しなさい」という印しです。

ここにパテを盛って見た目を良くしても・・・機能は向上しません。
お客様の中にはここがひび割れているとクレームを入れる方がいるのでしょうね?
無垢材ならヒビは当然・・・と職人は思いますが一般の方はそうはいきません。
そこで・・・イケアの工場ではパテ盛りをすることで、クレーム対策をしました。

ここまでは良いんです。
問題は・・・
穴開け加工の跡に、キズのチェックが入ります。(穴も斜めの可能性がありますので)
そして・・・キズにパテが盛られ、乾燥後にキレイに削られます。
削ると結果として、穴の深さが浅くなります=組み立て不良になるという流れです。
既に、穴の形状などのチェック工程はクリアしているので、パテの研磨チェック後に完成となります。
パテの仕上げ研磨後に、穴の深さチェックが正しい工程です。

この修理は純正の穴経と同じドリルをインパクトドリルで、もんで~
修理時間は道具を取りに行く時間1分。
ドリルの取付に30秒。穴空けに1分です。

一般の方なら、返品カウンター直行です。

おまけの解説:少し感心なところ

少しだけ感心したIKEA

この手直しをしていて「ピンッ」と思い当たったことがありました。
「もしかすると・・・脚の長さが違うんじゃないか・・・と」

心配になって4本の長さを測ったのですが全て同じ長さでした。
その時に気が付いたのが・・・

←みょ~な2Kという印し

どうやら、最終段階で脚の長さが整えられている様です。
2K(しかも、なぜか逆)という印しから推測すると・・・
「木目」「色目」も合わせているのかもしれません。

ついでに、パテ盛りをもう一本発見!

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