前回の更新から一ヶ月以上が経過してしまいました。
			まさに、開発が忙しすぎてページを制作出来ない状態でした。
			開発~検証~失敗~再設計・・・
			何度も、この流れを通り、本日(2009年9月3日)実用化の目処が経ちました。
			
			←8/21撮影
			2009年8月初旬には基本設計が完了しました。
			その後、部品の確保と細部の設計を詰めて、8月中頃から制作は開始されました。
			今年の夏休みを返上して制作を進めたために制作着手から10日目には大体の形にはなりました。
			
			しかし・・・
			そこからが長かったのです。
			2軸に装着された最新式のラジコン用ジャイロにより、ある程度のバルーンブレは無くなりました。
			しかし、CMなどの撮影に耐えれる動画撮影の領域には踏み込めなかったのです。
			今回の開発目的は5DmkⅡの動画撮影機能により可能になった、映画レベルの空撮動画の撮影です。
			誰もが驚くような画が撮れなければ開発の意味がありません。
			上空テストに入れるかなと感じられところまでチューニングが進むのに2週間を必要としました。
		
			
			フレ取り機構の開発と調整には全長2mを超える特性の振り子も同時に制作されました。
			開発中のテスト機器を取り付けて、実際のバルーンブレを再現しています。
		
			
			軽量化はバルーン空撮には常につきまといます。
			今回はフレ取り装置を加えたにもかかわらず、従来の撮影機器と同等の重量を目標として設定しました。
			その実現の為には従来の基準から大幅に踏み込んだ軽量化を必要としました。
			
			過去にも、ホームページにて軽量化の例として紹介している部品です。
			クイックシューと呼ばれるカメラと撮影機材を繋ぐパーツです。
			写真の加工済みの部品は28.0gとなっています。
		
			
			1年前の夜景撮影の開発時に軽量化された、同じ部品は48.2gとなっていました。
			今回は28.0gとなっていますので、実に20gの軽量化が達成されたことになります。
			ちなみに、この部品の本来の重量は78.8g。
			オリジナルの状態から50g以上の軽量化がされていることになります。
			
			軽量化の解説ページも起こしますが過去最大の軽量化技術を動員しています。
			夜景撮影対応の機材開発時にはネジの短縮程度でしたが今回はネジ類は1本単位で、素材・太さ・長さ・形状を吟味されています。
			1年前の記録ではネジを5,000円購入と記されています。
			今回は既に・・・20,000円以上のネジ類を購入しています。(スペアや研究用を含む)