Ver6_img

自動車の安全性に関して

社用車に、国産コンパクトを導入する予定です。(まだ検討中)
高速を用いない用途の社用車であることと、メインの使用者が望んでいることから国産コンパクトを軸に検討しています。

このことに、疑問を持った方はいませんか?

ブログもどきでは常に安全を説いているのに国産コンパクトで大丈夫なの?

結論から。

設計が新しければ、国産コンパクトでも比較的安全。
'90年代中頃以前の欧州Dセグよりも安全。

そうは言っても、ここはブログもどき。
世間の常識には一石を投じます。

ポイントは「比較的」の部分。
当然ですが最新型同士でのオフセット衝突なら総合的(星のカウント以外の部分を含む)な安全性では中型以上の欧州車が勝ります。

「主に最新の国産車は世界で一番安全」と考えている方へ。
星のカウント以外と言うところが非常に重要。
このページ('10/06/23 クラウン試乗 良いけど、乗ってはいけない車)では
「飛ばせるけど回避が不得意な傾向の味付け」に私は怒っています。
もちろん、横滑り系のデバイスにより遙かに昔よりは安全であることは認めます。
しかし、もっと出来る(快適性を、それなりに落とす)のにやらない。
どうしても、快適重視とするなら、飛ばせる性能を付加しない。

ちなみに、高性能でも怖くなって(意識的に)飛ばせないなら、まだ良し(多くのメルセデス)
飛ばしても怖くならないのは大きな問題。

世間の常識と反するので、加筆しておきます。
メルセデスは飛ばすと、「怖くなる」車です。
Audiなどに代表されるAWD勢の方がとんでも無いスピード域では平然としています。
なら、FF勢はどうなの?と言うことになるのですがこちらはハイドロが怖い。
どんな天気でも、どんな路線でも、どんな速度でも、AWDが優れるのは物理法則の点から当然。
メルセデスは絶対的な直進安定性No1ではありません。
これは物理法則ですので覚えておいてください。
「ただし」が付きます。
100km/h前後の巡航では多くのメルセデスは優秀な車であることは間違いありません。
多くの国産車よりも、長距離移動に優れます。
超高速域での安定性はAWD勢の方が上。
しかし、国内で多用する速度域ではメルセデスの方が快適でハンドリングも良好であることが多い。
あくまで、超高速域と極端な雨天などに限っての話です。
AWDの中にも狙い目はあります。
それは現行のレガシー。
こちらはアウディの様にアウトバーンを極端に意識することが無い為、国内の高速道路で快適に巡航できます。
また、アメリカをメインターゲットと捕らえているFF勢にもこの傾向があります。
衝突安全と高速道路の快適性はある程度同じ軸で俯瞰した方がよいので脱線しました。

さて、このページでは様々な年代とサイズの車両の衝突実験動画を紹介していきます。
それだけを見ると、小さくても新しければ優秀に見えるのですが・・・
車のサイズにも注意が必要です。
星の評価はあくまで相対的な比較です。
自車でバリアに突っ込んでいる。
つまり、相手がデカイと結果は変わってくるのです。
欧州車も含めて、星の数を中心として安全性をアピールしてくるので勘違いをしそうですが・・・
物理法則は等しく働きます。

より大きな車が安全。(相手をつぶすとも・・・)

小さい車が安全と勘違いするのはマズイ。
しかし・・・皆に大きい車に乗れと言っているのではありません。

高速道路を走らない。
つまり、奥様のお買い物車なら国産コンパクトで十分と言えます。
市街地で、車のサイズが相対的に小さくなるのはすべての方にメリットに働きます。

しかし例外もあり。
軽自動車は・・・
個人的には税金を上げて普及率を落とすべきと考えます。
「無くせ」とは言いません。あのサイズが必要な場所は当然あります。
問題はあのサイズが必須で無い人々にも普及すること。
燃料効率・歩行者安全・衝突安全。
以上の項目(コンパクトカーの必須)で、リッターカーに劣る。
税金を優遇して普及に努める理由がありません。

このページを見終わった後に、ご自身が乗っている車の衝突安全動画を探してみてください。

1):1998年 初期の衝突安全ボティ採用のホンダの例

最初期の衝突安全ボティ採用車の例。

安全性などとは無縁だったホンダが刻んだ貴重な一歩です。(褒めています)
Aピラーの曲がりに注目。
これではドアを開けることは不可能でしょう。
それでも、これ以前の国産車と比較すれば、遙かに安全です。

これ以前の日本車は安全性など語れる代物ではありません。
バブルの頃にはBピラーレスが流行ったわけですが・・・
そんなメーカーが今さら、「安全」などと言われても応援する気になりません。
もちろん、中国メーカーを笑うことも出来ません。

2):1997年 メルセデス・ベンツCクラス(W202)

意外と・・・頑張れていません。
私の中では一番の、「がっかりさん」でした。

この車(一昔前のCクラス)を安全だから乗っていると言う方も多いことでしょう。

しかし・・・
古くても外車は安全などと言っている方は考え方を改めるべきでしょう。
安全性だけを取り上げれば、最新式には勝てません。

具体的な動画は見つからなかったのですが最新のコンパクトカーとオフセット衝突を行うと負ける可能性が高いと思います。
新型ヴィツ(2010年末の発売)とぶつかると、W202の乗員の方が大きなケガをすると考えられます。

3):2001年 メルセデス・ベンツEクラス(W210)

さすがと言えば良いのでしょうか?
同時期に発売されていたW202とは差別と言うくらいの差です。
やはり、C以下はメルセデスではないと言うことでしょうか?

これなら、現代でも通用しそうな雰囲気です。
黄変したヘッドライトが見窄らしいW210ですが安全性は備えています。

少なくとも'90年代以降のメルセデス・ベンツは投下する費用と安全性を比例させる傾向にあります。

4):アウディA6

社用車のA6オールロードクワトロはこの車と思っていれば良いですね。
安心して見ていられる内容です。
社員には「前から逝きなさい」と指導しています。

アウディもVWも、現在は優秀ですが'90年代の終わりから'00初頭は国産車に負けていると思える時期もありました。
今でこそ水準以上の安全性となっていますがVWは基本的には安全性よりも効率を重視している会社です。
一昔前のVWの衝突安全動画を検索すれば、その傾向はわかります。

古くはタイプ2。
新しいところではトゥーラン(欧州車でもっともコンパクトな3列ミニバン)を販売している大衆メーカーです。
メディアにうまく誘導されて、VWは安全を重視している事になっていますが・・・
VWは大衆車である事実を忘れてはいけません。
一方のアウディは大衆相手ではないんです。
今でこそ、A1を出しましたがつい最近まではA3(Cセグ)が最小のアウディ。(A2は・・・)
アウディの考える高級は安全も含まれていると考えれば良いのでしょう。
また、BMWには判断に困ります。
ミニとBMWとは別ブランドで出してきた段階で、安全性に関してのポリシーがメルセデスに近いと感じます。
タイミングも見事にダブります。

アウディに戻ります。
このタイミングでのA1投入はアウディの考える安全性がこのサイズでも叶えられる時代になったからと言えます。
詳しくは以下の最新型のポロをご覧ください。

アウディに近い考えのメーカーがもう一つ。
それはレクサスです。
こちらも、プレミアムを掲げていることから、大衆を相手にする必要が無い。
故にBセグが無い。

Bセグくらいでも安全性が確保できる時代になったことから、プレミアムを掲げるメーカーは商売の都合でBセグを用意できる時代になったと言えます。

5):2009年 VW ポロ やはり最新型は凄い

VWは大衆車だから、安全性は・・・
最新式は違います。
最新世代は大衆車でも凄いことになっています。
オフセット衝突でも、フロントガラスが割れません。
下の方で紹介しますがE46と比べると、側面やポールに対する安全性能があがっていることがわかります。
最新ポロ対E46なら、最新ポロの勝ちになることでしょう。

今回の社用車も、これくらいの車を入れたいと思っているのですが・・・

ちなみに最新型のポロの車両総重量は先々代と同じくらい。
衝突安全にはこの点も効いていると思われます。

6):2009年 ホンダ Fit

費用対効果という点では優秀と思えます。
ポロとの違いは安全に関するポリシー。

ホンダは上級グレードにならないと横滑り装置と、カーテンエアバックの同時装着を認めないという、こまったメーカーです。
売れ筋である、ハイブリットに横滑りとカーテンエアバックを付けると・・・
価格差は無くなってしまいます。
国産コンパクトが欧州車と比較すると大きく劣るのは安全に関するポリシーです。

7):2009年 トヨタ プリウス

重心が低くて、開口部は小さい。
プリウスは以外と安全な車と言えるのではないでしょうか。

カーテンエアバックも横滑りも標準。
安全性と価格という比較では国産でもトップクラスと言えると思います。

重心が低い事は安全性にも大きく貢献していることがここでもわかります。
同じ事故でも、車外放出などの危険性はグッと下がります。

もちろん、ハイブリッド機構がなければさらに軽量。
つまり、より安全になるのは言うまでもありません。

現行プリウスからハイブリッドを抜いたディーゼルMTが私の好みです。
もちろん、こんな素敵な車をトヨタはつくる気がありません。

8):2000年 ホンダ ロゴ

オフセット衝突は良いと思います。
しかし、側面衝突では助からないでしょう。

モデルチェンジの度に大型になってくるホディサイズは衝突安全(特に側面)を重視しているから。
対象物と距離が取れない側面衝突の場合は車両の幅を広げるか、相対的に高い位置に座るしか対策がありません。

これと比べると、国産コンパクトも大きく進歩していることがわかります。

9):2001年 BMW 3シリーズ(E46)乗り換えの必要なし

「輸入車は国産と比べて安全だから・・・」と言いたいなら、これよりも新しい車に乗っていなくてはいけません。

ただし・・・絶対に安全と言うわけではありません。
3シリーズの宿命とも言えるのですが横幅が絶対的に足りません。
結果として、側面衝突が不足気味。
60km制限速度での雪道では注意が必要な車です。

10):1997年 BMW 3シリーズ(E36) 実はBMWはメルセデスよりも安全

同年代のCクラスと比較すると、以外にがんばっていると言えるでしょう。
この頃の一般の認識は安全ならベンツ。
走りなら、BMW。
BMWは安全はそこそこでもと考えていたと思います。

しかし、この時代のBMWは安全を考えてたんだと確認が出来ます。
これと比較すると、E46世代から格段に安全が上がってる事もわかります。

個人的には乗り換えを推奨します。

11):1997年 プジョー406は大きくても駄目な車の例

販売は1996~2005年。
比較的新しいプジョーですがご覧の通りです。
とっ言うよりも悲惨です。
ブログもどきではプジョーを良く書くことがありません。
「トヨタっぽい」と表現することが多いのですが安全性を軽視する姿もそっくりです。
ルノーは安全性を重視していると取れるので、フランス人が安全性に無頓着とは言い切れないでしょう。

プジョーは106を21世紀になっても売っていたことからもわかるとおり、安全を軽視しているメーカーです。

12):1997年 がんばっている初代ボルボS40

これが今回の、「がんばったで賞」
同年代のCクラスの方が安全性は上では?と思っていたのですが考えを改めます。

ボルボ仲間の中では初代S40の評判がよろしくありません。
どうせ、三菱と一緒と陰口を叩かれていますが・・・
このテストを見る限りは良好です。
(個人的には買い換えを推奨)

プラットフォームを共用していた三菱・カリスマはお得な車だったと言うことです。

FF化後のボルボの一番小さいクラスがココ。
衝突安全はそこそこの大きさが無いと考えるからこそ、Bセグに参入しないと理解しています。

13):2001年 FIAT ムルティプラ 自虐ネタ

他人の乗っている車を、否定しているのですから結構失礼なページです。

あなたはどうなのという事で、私の乗っている車を紹介。
これが私のファミリーカー。
購入から7年。
安全性の観点からは入れ替えたい・・・

なお、イタリア車は国産車以上に安全性を蔑ろにする国民性。
2011年現在も、新車で販売されてるいので、ある程度の安全性はあるのですが・・・

なお、レインボースターの購入はムルティプラでの高速道路走行を減らす観点から。
XC90のモデルチェンジを望んでいたのですが我慢出来ませんでした。

ちなみに、我が家のムルティプラはカーテンエアバッグが装着されているのですが・・・
有事にキチンと開く保証がありません。
この変のクオリティもイタリアン。
7年という長期所有車にもかかわらず、ブログもどきで褒めない(他人に推奨しない)のはこんな所から。
走れば、もの凄く楽しい車です。
しかし、皆さんにはおすすめできない。

安全と言えば、メルセデス

この動画をみて感じたこと。

「ドライバー起因で、ひっくり返りそうな車No1」

この車のドライバーの多くは本当の意味でのスポーツカーを欲している方ではありません。
本当にピュアなスポーツカーを欲しているなら・・・GT3でも、GT-Rでも、何でも買えるハズ。
この車の購入者は・・・
スーパーカーの様なルックスの高性能車が欲しい。

こういう方を対象としているハズ。

メルセデスも、この点は良くわかっています。
最新の安全装備を備えても、道路から逸脱されては対抗できません。
ひっくり返ることもあるでしょう。
しかも、ドライバーの命の価格は高い・・・
命を拾えば、次もメルセデスを買ってくれるハズ・・・

そこで、このテストの動画です。

このページに紹介している古めのCクラスとEクラスのクラッシュテストからも伺えますがメルセデスの考える安全は投入した金額に比例する。
このようにしか考えられません。

以下は個人的な意見です。
メルセデスは安全性重視の会社と思えません。
Aクラスの販売に踏み切った。
Gクラスを現在も販売している。
この2点から、安全性は軽視している傾向が読み取れます。

Aクラスの販売。
エルクテストの事を言っているのでは無いのです。
衝突安全は車両の大きさに比例するにもかかわらず、小さな車の販売を開始したから。
しかも、早い時期に。(ここがA1との最大の違い)
さすがに、スマートのサイズはマズイと思ったのか・・・
わざわざ別ブランドを用意したところでも、確信犯であることがわかります。
※死人が多いと、メルセデスのブランド価値が下がるから。

Gクラスの現行販売。
これはもっと分かりやすい。
Aピラーの細さ。(衝突安全性の欠如)
角張ったデザイン(歩行者衝突安全の欠如)
左ハンドルのみの設定(金持ちおばさんのみをターゲットと考える)
とても賢い人のする選択とは思えません。
ディフェンダーは否定しないのです。
あちらはオフロードという本来の目的が明確だから。
V8の大排気量ガソリンに18インチを履かせるなどという段階でオフロードは見ていない。
つまり、ファッションのみの車・・・
私の中では国産ハイブリッドよりも、Gクラスが嫌いな車です。

本題に戻ります。
キチンと、高い車を買えば並以上の安全が手に入る。
1,000万円以上のベンツなら、大衆車とは比較にならない安全が手に入る。(Gクラス除外)

まさに資本主義が形になったメーカー(ある意味、合理的)

おまけ・その1:
現行のCとEで、メルセデスの暗黒の時代は終焉を迎えたと思っています。
ご存じのとおり、暗黒時代の始まりはW210(1995年)から。
Aクラス(1998年発売)・スマートフォーツー(1997年発売)による安全性軽視の時期と見事にリンクします。
1990年代に、低コストと安全性軽視に舵を切ったメルセデスは戻ってきているハズ。
今後に期待します。

おまけ・その2:
GT5のAMG ドライビングアカデミー。
初級編では300SLでニュルを走るという痺れるイベントです。
この車('54)はとても良くシミュレーションされています。
300SLは車に慣れてしまえば、とても扱いやすいと個人的には感じました。
高速時のハンドリングの頼りなさなど、手持ちのP1800E('73)とそっくりです。

中級編ではSLS AMG '10を使い、同じ場所を走ります。
これを運転すると・・・
「ほっほ~」という感じでした。
私の好みではありません。
わかる人にはわかるネタでした。

安全と言えば、ボルボ

メルセデスが降りた現在では安全を一貫して通して来た唯一のメーカーがボルボになります。
3点式シートベルトのパテント無償公開('59)など、安全と良心で語ることの出来る唯一のメーカーです。
時として、車を安全に振りすぎて歯がゆい所もありますがこちらも暗黒の時代が終わりました。
前面衝突への対応からFF化。
同時に、5気筒以上のエンジンの横置き。
一頃は走らない・ハンドル切れない・乗り心地が悪い(アーム長不足)と、ろくな事が無かったボルボです。
850などの初期のFFボルボをブログもどきでは一切扱わないのも価値がない車と評価しているからです。

6年前に、XC90を導入してましたがこの傾向は変わらず。
感心できる様な仕上がりではありませんでした。(2004年モデル)

このボルボに追い風が吹いています。
他のメーカーが側面衝突に対応する為に、横幅が広がってきました。
これにより、6気筒エンジンを横置きしても、十分なアーム長を確保することが可能になりました。
安全性は従来のままで、走りと乗り心地の改善余地が見えてきたのが最新のボルボです。
XC60を、私が大きく評価するのは走りがまともだから。
この走りはアウディQ5を大きく上回るのですから褒めない理由がありません。

いつの時代も安全は最先端。
それ以外は周回遅れというのがボルボの特徴。
その最先端(安全性)がこの動画の、「歩行者検知機能付きフルオートブレーキシステム」です。
ここまでされると、人間は勝てない世界です。
もちろん、私も勝てません。
どうせ夢の車の話だろうと、バカにしていたのですが・・・

海外では既に公道を走っているようです。
もしかすると・・・今年販売される、S60にも搭載してくるのでしょうか?
本当に、こんな車なら社員用に、一台欲しいかも・・・

おまけ1:私の理想のファミリカー(高速走行メイン)
・X5(当然、ハンドリング方面から)
・メルセデスGLK(私のキャラには合いませんが)
・Q7(ディーゼルが正規に入れば、コレでした)
・XC90(安全性とデザイン以外は・・・)

おまけ2:私の理想のファミリカー(一般道メイン)
・オデッセイ(当然、ハンドリング方面から)
・シトロエン・ジャンピー(平行・ディーゼル・MT)
・レインボースター312D(平行・ディーゼル・AT)
・ムルティプラ(走りではコレか・・・)

1台ですべてをこなすなら、新型XC90がベスト・・・
これはいつ発売になるのでしょうか?

まとめ

世間の認識と多少異なるので、再確認。

新しく、より大きな車が安全

しかし、不必要に大きな車に乗ることは避けるべき。
・4人家族なのにミニバン
・荷物を積まないT1N
・山に行かないクロカン車
・Gクラス、X6、5座のQ7、5座のX5

もちろん軽自動車も避けるべき。
すべてに言えますが覚悟があればどんな車も可。
覚悟があれば、相応の運転になるのが正しい大人。
良くわからない「おばさん」が軽のハイトミニバン(側面衝突で容易に横転)やGクラス(歩行者には凶器)に乗るのは大きな問題。
良くわからなくてもプリウスなら結果として安全。

重要なポイントなので、もう一度。
より大きなく新しい車が安全。
不必要に大きな車や小さな車に乗らない。

今後の安全性の方向性は2つ
・車体の軽量化
・電子デバイスの普及

車体の軽量化

車体の軽量化はBMWなどが牽引しているイメージがあります。
スポーツと安全と環境のすべてに軽量化は効いてきます。
BMWらしい方向と期待します。
軽量化ではアルミ材採用のアウディも注目すべき所なのですが・・・

こちらは個人的には期待していません。

過去のアルミ・スペースフレームの車両も見ても劇的に軽いと思えません。
そして、衝突安全に関してはアルミ材は不利。
現在の衝突安全に対応させると、結果して軽量化の意味がなくなるというジレンマに陥っていると思います。
実用車は高張力鋼と樹脂を如何にバランスさせるかがポイントと考えます。(BMWはこの方向)

軽量化の救世主の様に思われているカーボンですが・・・
個人的には期待していません。
詳しくは過去ページに書いていますがコストとリサイクルで大きな問題が付きまといます。
スーパーカーはカーボンの時代になるでしょう。
しかし、実用車にはカーボンは普及しません。

費用対効果という観点からはSUVとミニバンを排除する方がカーボンフレームの採用よりも、安全性・環境面に有効。
もちろん、こんな素敵な選択は自動車メーカーはできません。(儲かりませんから)

実用車は強化スチールと樹脂。
コストを落としつつ、生存スペースの確保と軽量化という方向が正しいと考えます。

電子デバイスの普及

このページにて紹介した、ボルボの歩行者衝突の回避システムが良い例です。
この分野なら、日本が得意そうなのですが・・・
本気で、つくる気がありません。
日本では安全では儲けは出ませんから。

国内で、自動ブレーキと言えばスバル。(レガシー)
もともと、特殊な方を対象としているので、安全系のデバイスでも商売になると見たか、トヨタの実験場と考えられているのか・・・
思惑は触れずに喜びましょう。
輸入車勢ではボルボ。(XC60)
奇しくも、どちらも好きなメーカー。特にXC60の標準装備を大きく評価。
どちらも、小規模なメーカー。
トヨタやメルセデスクラスは怖くて踏み込めない世界に小規模メーカーは踏み込めるという好例です。
この手のデバイスは機械部品よりは共通化と低コスト化が可能な分野。
ある程度普及率があがってきたところで、国産コンパクトにも標準装備となる時代を期待します。

歩行者衝突の回避システムの普及は副次的なメリットがあります。
それは「地を這うような低いスタイル」
CR-Zがカーオブザイヤーとなりましたが・・・
このこと事態はめでたい。
しかし・・・
格好が悪いと感じませんか?
リヤビューは良いんです。(今後出る、デュフェーザー付きは特に)
ひいき目に見ても、フロントビューはデザイン的に重すぎます。(ボンネット高起因)
これは歩行者を跳ねたときの対策から。
高級車では火薬でボンネットを跳ね上げてこれに対抗しますが普及車ではコスト的にムリ。
仮に、歩行者衝突の回避システムの装着により、ボンネットを下げても良いことになれば・・・
車のデザインは飛躍的に良くなります。
歩行者衝突の回避システムの普及に、期待するのは車のデザインが良くなること。
ボルボのS60を見る限りは・・・
まだ、ボンネットは下げられそうにありません。
リヤビューは完璧と呼べる美しさなのですが前から見ると・・・
前のデザインがリヤビュー並みにセクシーなら、即時のお買い上げなのですが・・・
とは言っても、安全を蔑ろにしないメーカーは応援すべき。
乗って、まとまならば、社用車としてどこかで購入します。
この頃のボルボにはハズレがないので・・・購入することになりそうです。

その年の最初のページはアクセス数も延びる事から、一番言いたいことを書きました。
安全はお金で買ってください。

Home | ドローン空撮 | バルーン空撮 | 社長ブログもどき | 会社概要