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ミシュラン X-ICE

ムルティプラにX-ICE

今シーズンから、ムルティプラに ミシュランX-ICEを履いています。
最近は私の居る山梨ではスタッドレスを必要とする降雪が無いため、スタッドレスのテストを兼ねて白樺湖までいってきました。

X-ICEは社用車の標準スタッドレスとしているため、このムルティプラに履いている物で5セット目の購入です。
過去には・・・ボルボ=XC90(ラティチュード)・240(2台) BMW=116 Audi=A3に履いています。

比較的に高扁平タイヤが多い(205/55R16 185/65R15)ことが特徴なので、該当するオーナーさんは履き替えの参考にしてください。

ミシュランとしては高速安定性低し 修正:'08/03/03

X-ICEはネット上でも評判の良いスタッドレスです。
私自身も、5セットを買っているくらいですので、おすすめ出来るスタッドレスです。

購入に当たっての注意点は・・・

高速安定性はミシュランとしては低い事(185/65R15)です。

もちろん、問題とするほどではありませんが・・・敏感な同乗者なら、「なんかフラフラするな~」と感じ取れるくらいの違いはあります。
私の妻も・・・その事に気がつきました。(通常の男性よりもハンドリングオタク)
過去にXC90に履いたときにはドライの印象がとても良いと記憶しているのですが・・・その時の夏タイヤが酷すぎたため、X-ICEのドライ性能が良いと感じた可能性も否定出来ません。

高速を捨てるなら、何も問題なしです。(ウェットでは1.6Lのムルティプラでもラフにクラッチを繋ぐと滑りますが・・・)

私は高速重視の車にはX-ICEを採用していません。
購入した車は高速を普段利用しないか、普通の社員が運転(氷雪をある程度重視)する車に限っています。
私が運転する・高速走行が多い車に関してはピレリのソットゼロやミシュランの海外製品を選んでいます。

Wエッジやドライスは、「国産と比べるとドライが良いな~」と感動しましたがX-ICEについては・・・少し総合性能が落ちたように感じています。
今回も、ピレリのW210にしようかと最後まで悩んでいましたがヤフオクでの安さ具合にやられました。
W210とX-ICEが同価格なら、W210を選んでいたと白状しておきます。
昔はピレリと言うと悪いイメージしかなかったのですがソットゼロから気に入っています。

'08/03/03加筆:慣らし後に高速安定性は良くなりました

このページを書いた段階ではX-ICEは高速安定性を低いと評価しました。
上記している通り、敏感な同乗者なら感じられるほどフラフラしていました。
これが・・・慣らしを終えると状況が大きく変わりました。
確かに夏タイヤよりは劣るのですが合格点に入ってきました。
スタッドレスタイヤを次回履き替えるときにはX-ICEをまた履くと思います。

具体的には・・・
東名の足柄SAで、現行のRS4(天候晴れ:ドライバーは並の上:路面は良好)と一緒に走る機会がありました。
RS4を先行させるなら、ムルティプラ+X-ICE+私で付いていけます。
もちろん、ドライバーの腕がよければ、瞬殺です。

'10/01/06加筆:3シーズン目でも絶好調

今年(2010年)で、3シーズン目に入りました。
ドライ・氷雪路共に走ってきましたが絶好調です。
特に乾いた低温(氷雪地域)のドライ路面に感心します。
このページを読み返してみると、慣らしていないと、このタイヤはダメタイヤ。
距離をこなしても性能が落ちてこない。
顧客満足度NO1というのも、当たっているかもしれません。
おすすめスタッドレスです。

良いこともあります

悪い事ばかり書いているようですがX-ICEは独特の良いこともあります。
それは・・・

重量バランスがどれも良い事です。

生産の質が高いと言うことなのでしょうね。
過去に購入しているX-ICEの全てはホイールバランスを取る際に、20g以下くらいのバラストでバランスが取れてしまっています。
タイヤその物の重量差もバラツキが無いのです。(過去に体重計で測ったこともあります)
写真はX-ICE LATITUDE 235/65/17
今回のムルティプラのセットも、最小10g 最大でも25gのバラストでOKでした。
直前に履いていたMXV8では最小20gでしたので、ホイールではなくタイヤの精度が高いと考えています。(もちろん、過去のセットもバランスは良い)

ちなみに、音は静かです。
MXV8を直前まで履いていましたがこのタイヤよりも静かです。(ちなみに、MXV8は買って後悔したミシュランタイヤ) 燃費も良好です。
この日も、高速道路で18km/Lを超える燃費を記録しましたがこの時に履いていたのがX-ICEです。

肝心な氷雪性能はどうなのか?

実は・・・
氷雪性能に関しては評価の基準が自分自身に無いため控えさせて頂きます。
普段はソットゼロですので、X-ICEとは同じ土俵で比べられません。

過去にX-ICEを履いていたシーズンもあるのですがそれはFRでした。(ボルボ240)
久しぶりのFF(18年ぶり?)での氷雪だったためにドライバーである私の感が戻っていません。
私は240('93年式・デフロック付)の方が走りやすいと感じました。

たぶんですが・・・氷雪時のFFの挙動がキライなのではないかと・・・思われます。
ドライの高速に関してはFFを積極的に好みます。(ロードレーサー=競技用自転車の様な切れる感覚が好き)

発見! ハルデックス式4WDが嫌いなワケがわかった

このブログもどきでも過去に書いていますが「ハルデックス式4WDが私はキライ」です。
過去に、この方式の4WD(XC90)で雪道を走る事があったのですが本当に扱いづらかった事を覚えています。
踏んでも・離しても・加重位置をといろいろと試しても・・・ とにかく、アンダーしか出てこないのです。
その車は横転関係も制御されていたので、そちらが悪さをしたのかと決めつけていたのですが今回のムルティプラ(FF)+X-ICEの組み合わせで、その時の疑問の答えが見えてきました。

私は氷雪道路のFFの挙動がキライなんでしょうね。

BMW 116+X-ICEの組み合わせは本当に感心しました。
FRでも、ここまで安定して氷を走れるようになったのかと感心しました。

ボルボ 240(15年落ちの太古車)では対角線スタックをする初代レガシーよりも「雪道に強い!」と感じていました。

A3スポーツバックの3.2Lは好きな車の一台です。(ハルデックス採用・ドライ路面のみの試乗)

過去にFFで氷雪路を走ったのは1989年が最後です。
免許を取って2年目ですので、データとしては参考になりません。

今回ページを書いて、自分自身の癖(FFでの雪道の挙動がキライ)を確認出来ました。
と言っても、雪や氷などを走る時間は年間通してわずかです。
FFの高速安定性の方が自分自身のメリットは大きいので、この件だけでFFを離れると言うことは無いと思われます。
ただ・・・トルセン式の4WDに行く理由は増えました。(特にトルセンCに)

ハルデックス4WDについて

私はハルデックスAWDがキライと何度か書いています。
本当はここで、「ハルデックス4WDについての説明(デメリット)」を書こうと思っていました。

しかし、考えが変わりました。

いい加減な事を書けないので、自身の知識を確認しようとしたところ・・・
とんでもない、パッシングサイトに行き着いてしまいました。(しかも、ボルボ限定)

「そりゃ、そう言う結果になるよ~」と言う無理矢理の実験ムービーにリンクし、あげ足を取っています。
ユーザーに誤解を与える内容も見受けられたので、少し・・・ハルデックスの本質について書いてみようかと思っています。

始めに・・・
ハルデックス式AWDはクロカン向けの4WDシステムではありません。

ハルデックスを採用している車を以下にあげます。
Audi TT A3(どちらも、VWのプラットフォーム)
VW ゴルフ
ボルボ XC系

これらはファッション4WDです!(オーナーさん少しごめんなさい)

それでは問題としているボルボで考えてみます。
ボルボXC70と同時期に開発されているランドローバーのディスコ3(かなり、クロカン寄り)は当然ながらハルデックスを積んでいません。
オーナーの多くは本格的なクロカン能力を求めていますのでハルデックスでは使い物にならないからに他なりません。
(ディスコ3にディーゼルがあれば欲しい)
同じ、フォードグループに属する、同じ頃に開発された同じジャンル(あくまで、一般ユーザーからの目線)でも、目的によって使い分けているのです。
これは初代S80やV50のプラットフォームの共有とは大きく異なっています。(噂だと、2代目のベイビーランドはXC60と一緒とか?)

質問です。
 Q1:積雪40cmくらいの山に行きますか?
 Q2:20%くらいの泥の傾斜を登りますか?

どちらも、普通の方は全くやらないはずです。(少なくとも国内では)
もしも、「Yes」と答えているなら、XC70やA3の3.2Lを候補にはしていないハズです。
XC70はあの見た目ですから・・・オフロードに強そうなのですが足回りは普通のFFワゴンです。
これはXC90でも変わりません。後ろ脚をオールロードクワトロと比べると、大人と子供くらいの差があります。
スキー場内(ゲレンデの一部)に乗り入れる可能性を、私の所の営業車は秘めているのでオールロードを選んでいます。
(過積載・斜面・深い新雪に対応)

大きな声で言えませんが・・・(時効なので)
私は1月3日に林道を使い富士山の五合目まで行っています。
最大積雪は50cmをゆうに超えています。
その時の40系ランクルは8274(その当時の代表的な電動ウインチ)を積んでいたため、「最悪(遭難)」はないだろうと踏んで単独で挑んでいました。

この様な人間なので、クロカンに関しては発言するのに必要な経験を積んでいると思っています。(中級程度の腕前ですが・・・)
こんな私に言わせてもらえれば、問題のクイックタイムのムービー(海外物)は初代Aクラスの横転ムービーの様に「そうなる結果を狙って撮影」している卑劣な映像です。
車好きとしても、カメラに携わる者としても、このような物とこれらを庇護する者を見逃したくないと考え、このページを書いています。

ハルデックス(それを積んでいる車)は・・・急激な作動でユーザーをビックリさせないように、意図的に穏やかに効いてきます。
そこそこの速度(40kmくらい)で、一般ユーザーがスピンを起こさない様に調教されています。

この様な、「穏やか」な挙動は操作系の予測出来ない「遊び」を嫌う、私の様な人間には不向きです。(だからこそ、DSGやMTを好んでいる。予測できればどっかんターボでもOK)
それよりも、変速ショックやなめらかではない事を嫌う一般ユーザー向けに設計されているのです。

この傾向はXC90にて雪道を走ったと時に強く感じました。
「スピンをして大けがをするくらいなら、確実に前から壁にぶつかってね!」というメッセージがこの車には込められていました。

社員や家族が運転するなら理想的な安全ポリシーです。
同時に自分が運転するなら、勘弁して欲しい車です。

また、別の例えをすると・・・
旋回中にスロットルを戻しても、オーバーステアに入らないMR-S(素)みたいな物です。
車好きには好まれませんが一般ユーザーには雰囲気があって安全な乗り物です。

クロカンをやっている頃に特に感じていましたが「危ないところに入れない」車は時として一番安全な車なのかもしれません。
スキルがないドライバーが悪路を上りきったのなら、そのドライバーは登り以上にスキルを必要とする下りに挑まなければなりません。
この様なドライバーなら、「いっそのこと登れなくしてしまう」事もメーカーの良心かもしれません。
なお、今回取り上げた海外のムービー(レガシーとXC70)の条件で、スキルのあるドライバーなら・・・対角線スタックを起こさない様にして登り切ってしまいます。

このムービーの様に駆動が折角かかっているにもかかわらず坂の途中で止まってしまうなどと言うことは絶対にしません。
仮に止まってしまって対角線スタックに陥ったなら・・・・
一度、下まで戻り、再度アタックします。
これを、「ラッセル」と言います。(50cm級の新雪に挑むのに良くやりました。)

なお、初代レガシー(フルタイム4WD)は対角線スタックを良くやりました。
その後にボルボ240(FR '93年式・デフロック付)に乗り換えたときには40km以下限定ならゼロ発進を含んでボルボの勝ちと言い切りました。
それまではパートタイム・フルタイムを問わずに4WD派だったのですがデフロック(LSD)付ならFRでもOKという考えに改めました。
その後79年式の240に機械式LEDをぶち込むと言う事も・・・(詳しくはいずれ)

ハルデックスは燃費が良い・・・とも思えません。(駆動方式よりも、重量・圧縮比・空力とトルコンの有無の方が効く)
メリットしては「後輪部分の部品の耐久性がトルセン式ほど必要ない=4WDの割りにはコストが落とせる」と解釈しています。

さあ・・・もう一度、ハルデックスAWDが設定されている車を考えてみてください。
ライバルよりも確実に安価な車です。
バリバリの4WDは必要としないがお守りとして欲しい。
意外と日本のマーケットには向いているのでは無いかと思うのですが・・・どうでしょうか?(私は積極的には買いませんが・・・)

私はハルデックスAWD(4WD)がダイレクト感が薄いことからキライです。
しかし・・・まちがった情報を配信する輩はもっと嫌いです。

国内で普通の使い方をするのにはハルデックスAWDは問題にならないと結論づけます。
私以外の社員がメインで乗る車なら、今後も社用車としての購入もあり得ます。

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