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悪徳中古車販売店に瑕疵担保責任を問う その2:悪徳中古車屋との戦い開始

ミッショントラブルを抱え乗ることが出来ない中古車をガレージに置いたまま、中古車屋との話し合いが始まります。
早く、修理を行い乗り始めたいというのが新入社員のこの時点での気持ちです。

新入社員では相手にされないという現実

私が与えたアドバイスと本人なりに勉強をして、問題の中古車屋と話をしてきました。(私は立ち会っていません)

私:「なんて言っていた?」

新入社員:「修理代は出してくれないようです。契約書に無保証となっているからだそうです」

予定通りの切り返しトークです。
このページに検索でたどり着いた方などはかなり勉強している事でしょう。
契約書に「保証無し」と書かれていても瑕疵担保責任は問えます。
その話も中古車屋に伝えたようですが相手にしてくれないようです。

この対応も「予定通り」です。

ここから先はいくつか選択肢があります。
 A:本人が交渉をつづける
 B:保護者に任せる(今回の契約者は新入社員のお父さん)
 C:保護者以外の第三者と一緒に行く
 D:私が一緒に行く

もっとも普通な選択はB案です。
C案とD案は意味合い的には一緒です。
A案のまま進めても・・・話は進まないでしょう。
私としてはB案で解決してくれれば、いろいろな意味で一番いいと思っています。
新入社員に選択肢を述べた上で、選ばせたところ・・・
D案採用となりました。
決め手は「速攻性」です。
既に入社も済んでいることから、車がないのは不便な様です。
早く決着させて、「次の車・・・」と言っています。

この時点では・・・
「修理代の回収はOKだが契約解除はたぶんダメ」
「社会勉強と思い、その車を乗り続けなさい」
とアドバイスしています。

まずはシミュレーションから

先方と約束を取り、私と新入社員で販売店に向かいます。

私の書いたシナリオは・・・
1):国民生活センター・中販連のWebサイトから、中古車の瑕疵担保責任に該当する部分をプリントアウト
2):先方が「修理すること認める」
3):修理方法(金額)についてを、現場にて折衝
4):終了=そこそこの自腹で、社会勉強完了

相手が普通の中古車屋ならば、早ければ1時間で終了です。
中古ミッションの積み替え(10万前後)が妥当な折り合いと思っていました。

この落ちなら新入社員にも「社会勉強」として丁度いい、バランスかと・・・
中古車屋には、「旨味」は減ったがまだ利益確保が出来ている金額でしょう。

コラム 国民生活センターのWebサイトにて、クレーマー・・・

このページの制作の為に、国民生活センターのホームページにて、中古車の瑕疵担保責任の事を調べなおしていたところ・・・
ネット&車好きには放っておけない裁判事例を見つけました。
ネットオークションで買った中古車について瑕疵担保責任を争った判例です。
「瑕疵担保責任」と、「中古車」のアンド検索でヒットします。
内容は・・・
ネットオークションで購入した車に対して・・・「ガソリンタンクのガソリン漏れ」や「タイヤの劣化」を指摘しています。
ただし・・・相場80万の車を10万程度で購入。。。車はアルファルメオ164だそうです。。。
典型的なクレーマーです。
たしかに・・・陸送費などは不当に高い金額を請求しているようですが市場価格よりも圧倒的に安いアルファです。
何かあって当然と思うのが普通です。
「相場よりも安く買った」「購入費よりも高くなる修理費を請求する」などは判例からもNGとされています。
常に、お互いの立場を考えて行動を起こしましょう。

予想以上に手強い、悪徳中古車販売業者

さて、問題の中古車屋に新入社員と共にやってきました。
まずは担当の営業の方に、趣旨を伝えます。
この程度の納車後のトラブルでは契約解除などは問えません。
あくまで問題のあるミッションの修理を頼みます。
担当から店長にバトンタッチ。

待つこと30分・・・(この段階でヘンなのですが・・・)
店長と本社で電話やり取り後・・・

店長:「契約書に書いてある通り、保証無しの販売です。修理費用は出せません」

私:「ここを見てください(国民生活センターから瑕疵担保責任の部分を提示)」

店長:「本社と話しましたが保証無しの販売です。修理費用は出せません」

ちなみに、この店長さんはかなりの天然です。
私も・・・普通に話しています。可能な限り公的な見解を用意し、契約解除などという無茶な事も言っていません。(民法では修理不能な場合は契約解除を認めています)
しかも・・・修理費用についてもリビルト積み替えなどというムチャも言っていません。かなり・・・販売店よりの交渉をしてるのですが・・・

話し合いは平行線のままです。(想定外)
困りました・・・こうなると少額訴訟なりを起こして修理費を取るしかありません。
そちら(中古車屋)がその態度にでるなら・・・私も付き合うことにしました。(もちろん、暇ではありませんが車好きの敵とは戦います)

私:「わかりました。そう言うことなら法的に訴えるしかありません」

店長:「どうぞ、どうぞ、好きにやって下さい」

もしかすると・・・この中古車屋では、「訴えるぞ」などと言うことが日常茶飯事なのか?

私:「それでは訴状を制作するので、本社の住所と代表者の名前を教えてください」

店長はここで、本社に電話。

10分後
店長:「本社の住所や代表者名は教えられません」

目が点です。
この天然店長は○△×の方です。
話にならないのです。
少額訴訟を起こすにも、これではどうにもなりません。
このパターン(被告の住所がわからない)というパターンは想定出来ませんでした。
この日は弁護士に相談してくると言い残し終了です。
2時間ほど、店内にいましたがムダに時間を消費しました。

この時点での今後の予想

今までの動きをまとめます。

 11年落ち。走行8万kmの車両を38万で購入。
 車検取得と名義変更もろもろを含み60万を支払う。
 納車後に、ミッションの修理が必要と伝えられる。
 修理費用はディーラー持ち込みの場合40万。その費用は購入者が支払うとの事。
 契約時には、「保証無し」との特約がついていた。
 販売店は修理費用を出さない姿勢。
 訴状を書くため、本社住所などを聞き出そうとするが教えない。

ここでやめるワケにはいかないですね。

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