ハイブリッドフラッシュ:当社命名の用語(2002年頃)
2001年頃から、フルフラッシュの欠点を補った、次世代のフラッシュサイトの開発を行っていました。
従来のHTMLの考え方を多く取り入れたのでハイブリッドフラッシュという言葉を使い始めました。
ブラウザの、「戻る」「進む」が使えるのがフルフラッシュと比較した場合の最大の違いです。
2007年からFlashプラグイン側から、「戻る」「進む」に対応したため、第1世代のハイブリッドフラッシュのメリットは少なくなってきました。
制作方式 |
ダウンロード 速度 |
サウンド 制御 |
メニュー操作性 |
ブラウザ 機能 |
SEO 対策 |
フルフラッシュ | ◎ | ◎ | ○ | ○ | △ |
第1世代ハイブリッドフラッシュ | ○ | ○ | ◎ | ○ | ○ |
第2世代ハイブリッドフラッシュ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | ◎ |
従来のHTML | △ | ○ | △ | ◎ | ◎ |
画像スライス> | × | ○ | △ | ◎ | △ |
2001年頃には弊社では大規模なフルフラッシュサイトの構築を頻々に行っていました。
普通のHTMLでも制作困難とされるような巨大なホームページの構築です。
このホームページが稼働してから、一つの問題(お客様からのクレーム)が発生しました。
ブラウザの、「戻る」が効かないのだけど・・・
これはその当時のフルフラッシュサイト最大のデメリットです。
しかし、この当時は「ダウンロード速度の速さ」がフルフラッシュの魅力であったために、フルフラッシュから離れるクライアントはありませんでした。
これが2002年を迎えると様子が変わります。
ブロードバンドの普及です。
これにより、「ダウンロード速度は遅くても良い」と言う意見がクライアントから出てきたことです。
この場合の「遅い速度」は普通の制作会社の「普通の速度」に該当します。
それほど、フルフラッシュのホームページは高速だったのです。
2002年は国内の多くのホームページがFLASHの採用を行いました。
それはブロードバンド時代に入ったために、リッチコンテンツ(業界ではこの様にFLASHを呼んでいます)が制作出来るようになったためだそうです・・・
0[Zero]は全く逆の動きをしていました。
ブロードバンド時代に入ったからこそ、HTMLを見直そう・・・と
第1世代のハイブリッドフラッシュはフルフラッシュからの乗り換えとして開発された経緯があります。
その当時はSEO対策では問題にならなかったのですが現在では問題があります。
SEOを重視する場合には第2世代ハイブリッドフラッシュの方が優れます。
現在では検索エンジンはフラッシュのサイトもキーワードとしてヒットします。
この機能も完全ではありません。
フラッシュには二種類のテキストが存在します。「デザイン重視の書体」と、「容量の軽い書体」です。
ロボット検索には、「容量の軽い書体」のみが読み込まれます。フルフラッシュから移行された第1世代のハイブリッドフラッシュのホームページは、「デザイン重視の書体」で構成されます。
結局は検索エンジンにヒットしないサイトとなってしまいます。
新規にホームページを制作する場合や、大幅なリニューアルの時に、第2世代ハイブリッドフラッシュに移行することをお奨めしています。
第1世代ハイブリッドフラッシュはSEO対策に不向きです。
これを逆手に取ると・・・
検索エンジンに全くヒットしないホームページがつくれることになります。
普通に考えると、こんなホームページは要らないですね?
しかし・・・結構需要はあるのです。
例えば、会員専用のプレミアムサイト。
一般のホームページ制作会社に上記のような相談をすると・・・
「検索エンジンにヒットしないタグを埋め込みましょう」という話になります。
これではダメです。
現在の検索エンジンはその様なタグを無視する物あります。
「IDとパスワードを設置するほどではない」「だけど気軽にアクセスして欲しい」などというニッチ需要に向いています。
技術的にどうなっているのか?
検索エンジンはページ内のテキスト(文章)を検索しています。
フラッシュで制作されているホームページは実はテキストを持っていません。SEO対策にヒットするフルフラッシュや、SEO対策に特化した第2世代ハイブリッドフラッシュではHTMLにより検索キーワードを記述しているのです。
そうです。このHTMLの記述を完全に止めてしまうのです。
さらに、SEO対策がしにくい第1世代ハイブリッドフラッシュを使うと、ネット上からは完全に隠ぺいが出来てしまうのです。
常に最新技術を開発するインターネットですから将来はわかりません。
しかし、現在では第1世代ハイブリッドフラッシュに隠ぺい対策が施されたホームページを検索エンジンが探し出すことは不可能です。
なお、2006年現在ではGoogleはFlashサイト内のテキストを拾えるようになりました。
しかし・・・「検索エンジンにヒットしないホームページ」を製作することは可能です。
人の目からは、「テキスト」と見えても、Flashに対応しているGoogleのエンジンからは、「テキスト以外」に見えるような技術を利用します。