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Webサイト制作技術 - フルフラッシュ

意外と長い歴史がある、基本的技術

一つのHTMLとFlashにより構成されるページ。
ボタンにより、次のページ(URLは変わっていない)に移動することはできるがブラウザの、「戻る」が効かない。
設計者の意図していない離脱が発生することがデメリット。

ファイル容量・サイトの一体感ではメリットがあるが廃れた技術。
フルフラッシュという単語は0[Zero]の言うところの第1世代・第2世代ハイブリッドフラッシュの構造も一般的には含まれる。

以上が当初(2000年頃)想定したフルフラッシュですがFlashの普及が進むにつれて「フルフラッシュ」の定義が固まってきています。
一般的には、「フラッシュで全てつくられたサイト」を定義するのがスタンダードと思われます。
※HTMLのページ構成により、フルフラッシュとハイブリッドフラッシュと社内で使い分けています。

機能比較

制作方式 ダウンロード速度 サウンド制御 メニュー操作性 ブラウザ機能 SEO対策
フルフラッシュ ○(※1)
第1世代ハイブリッドフラッシュ
第2世代ハイブリッドフラッシュ
従来のHTML
画像スライス ×

※1:
Flash Ver9以降ではフルフラッシュの大きな欠点であった、「戻る」「進む」が可能になりました。
Ver9プラグインは過去のバージョンアップのなかでも最も重要な更新となりました。

概要

フルフラッシュ:当社命名の用語(2000年頃)
2000年頃から、従来のHTMLでつくられたホームページとの差別化に「フルフラッシュ」という言葉を使い始めました。
2011年1月現在では検索順位は4位程度になっています。
しかし、2000~2007年頃まではこのページが検索順位の1位となっていました。

従来のHTML中心のホームページではなく、FLASHだけでつくられたサイトとなるため、デザイン中心のホームページと思われていますが実態は大きく異なります。
ブロードバンドの普及が始まっていなかった2000年頃はFLASHの、「先読み」という技術を使った高速性が最大の魅力でした。
もちろん、現在でもこの魅力は健在です。
ダウンロード速度ではどのような制作方法よりも高速です。
その当時(2000年頃)はホームページ制作会社はそろって「FLASHは遅いから・・・」と言っていました。
これは自身の技術不足の言い訳です。

その当時の一般的なFLASHはオープニングムービーに用いられるのが普通でした。
このムービーが「遅い」「つまらない」ものであったために、FLASHはコストばかりかかりムダ・・・というイメージが付いてしまいました。

2004年頃から、フルフラッシュ・ハイブリッドフラッシュの採用も、トップクラスの企業から採用が始まりました。
それらのサイトは全てのページに共通メニューを配置する完璧なフラッシュコントロールサイトとはほど遠い実情でした。

◆海外の傾向
2000~2002年頃の海外のメジャーサイトではFLASHの高速性に着目した優秀なサイトが多数ありました。
2002年中頃までがフルフラッシュサイトの第1期全盛期です。
下で述べますが「操作性の悪さ」と、「ロボットエンジンのアルゴニズムの変革」の為に、それ以降は採用されにくい制作方式となりました。
2005年頃から海外のメジャーブランドのサイトでは弊社の呼ぶところのハイブリッド形式(ブラウザの、「戻る」「進む」に対応)となってきました。
一時期はFlashの使用率その物が低くなりましたがこの頃は適切な場所にFlashコンテンツを用いることも多くなる傾向にあります。
(2006年現在ではGoogleではFlashの一部フォントを読み込めるようになりました)
2007年になると、Flashプラグインに大きな変革が訪れます。フルフラッシュでは最大の欠点と思われたブラウザの、「戻る」「進む」にFlashプラグインが対応することになりました。
これにより、普及率が下がったフルフラッシュサイトは再度注目を集めていくことになりそうです。

Ver9プラグインの動向に注意が必要

FLASH CS3 PROFESSIONAL(以下CS3)はVer9プラグインを用います。
ActionScript 3.0を軸とする、このプラグインはここ5年間で最大の出来事となるはずです。
Web制作のプロを自認するかたは研究することを強くおすすめします。
なお、0[Zero]ではCS3により制作業務を行っています。(2009年6月現在はCS4に移行)
「Ver6書出などではファイル容量が多くなる」「操作性が悪い」などの欠点は見えますが全ての制作プラットフォームの見直しを行いました。

最大のデメリット SEO対策

現在では最大のデメリットとなるSEO対策の不備も、昔(2003年まで)は問題になりませんでした。
フルフラッシュのサイトでも、問題なく検索エンジンに引っかかっていました。それどころか・・・その当時のメジャーロボット検索エンジン(インフォシーク)の上位は弊社で制作したフルフラッシュサイトが占めているような状態でした。
時代と共にロボット検索エンジンが発達しフルフラッシュでつくられたホームページは検索エンジンにヒットしづらくなりました。
このページの様に、最上部にはメニュー部を含むFlashサイト(第2世代ハイブリッドフラッシュ)とすると、FlashはSEO対策に強くなります。
このページも、主要検索エンジンにて「フルフラッシュ」と検索すると1位となります。
弊社では空撮とバーチャルツアーの業務が多いのですがそれらのキーワードでも、弊社のサイトは上位を独占しています。
この頃ではSEO対策を考えると、第2世代ハイブリッドフラッシュが最も有効であるという結論となっています。
また、マーケティング手法の変化から従来ほどSEOに偏ったサイトからの離脱も進んでいます。

ブラウザの基本機能の不備

ブラウザの基本機能(「戻る」「進む」)が使えないことも大きなデメリットです。
速度を無視すれば、この機能は有効になるのですが・・・これでは意味がありません。
私たちも、様々な方法を模索したのですがフルフラッシュでの、「戻る」「進む」の対応は不可能と言う答えに行き着きました。
なお、その当時に制作された弊社の実績はその後にハイブリッドフラッシュに置き換えられていきます。

フルフラッシュの魅力

ハイブリッドフラッシュが実現出来る現在でも、サウンドの制御に関してはフルフラッシュが最も優れます。
第1世代ハイブリッドフラッシュでも同様な機能は実現できるのですがダウンロード速度が普通になります。
普通とは通常のHTMLと同じと言う意味です。あまりにもフルフラッシュの速度が優れるためにこの様な表現になってしまいます。
アナログモデムやPHSでのダウンロードにも対応するホームページで且つ、サウンド機能も必要ならば一考する価値があるスタイルです。

サウンドを用いないホームページならば、ハイブリッドフラッシュをお奨めします。

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