引き続き、7人乗りの試乗が続いています。
トヨタ:エスティマ
VW:トゥーラン
ホンダ:オデッセイ(アブソルート)・M
マツダ:プレマシー・MPV
プジョー:308SW
貯まってきたので、この辺で一度まとめてみようと思います。
4代目オデッセイ(アブソルート)については全ての人に「強くおすすめ」としていますので、詳しくはオデッセイの試乗記をご覧下さい。
今回の試乗記の主役は「セカンドシートのビリビリ」です。
7人乗りの車両は3年ほど前(ブログもどきが始まる前)に集中的に試乗していました。
国産ではアイシス・MPV・プレマシーの試乗を行っていました。
その当時は7人乗りのX5やQ7も登場前の時代です。
その結果、ムルティプラの採用に至ったという経緯がありました。
その際にも、国産車のセカンドシートは振動が多かったことを覚えています。
今回の試乗でも、国産勢は概ね振動が標準装備です。
例外的に振動が出てこないのは・・・モード燃費の呪縛から解き放たれている車両と見てとれます。
これは偶然でしょうか?
◆自画自賛「オーナーズボイス」
このページを書くために、トヨタの公式サイトを覗いていきました。
そこには、「オーナーズボイス」という、ユーザーが評価したという内容の自画自賛コンテンツがありました。
少し・・・やりすぎと感じましたので記しておきます。
ユーザーのコメントとして、五つ星満点で、五つ星の評価のみ紹介・・・
確かに、自社サイトですので法的に許される範囲で自由にやっていいのですがこれはやりすぎです。
天下のトヨタの自社サイトで、他社の商品をこけ落とす姿はどうかと思います。(匿名のユーザーの声を借りてと言うのがズルイ)
書き始めから、ネガな気持ちですが感じたままを書かさせて頂きます。
◆先代よりは良いと思います。
総じて、先代モデルよりも良くなっていると感じました。
止まっていれば、「良い車かも・・・」と感じるのはいつものトヨタ車。
走り出すと、ハンドリング面の、「もわもわ~」(トヨタお化け)が登場。 これもいつも通り。
セカンドシートは少しビリビリ。
他のトヨタ車や、過去のモデルよりも「悪い」と感じる所のレベルが減りました。
セカンドシートのビリビリは私の物差しでは不合格。
同行した、20代のプログラマは合格。
先の、自画自賛サイトでは・・・まったく、触れられません。。。
◆ハンドリング
現行のアルファードの方がマシです。(何とか買っても良いかな~クラス)
お化けの量は許せない範囲なのですが昔のモデルよりは減りました。
ゼロクラウンやレクサスではお化けはいません。
より新しい、アルファードも「お化け」薄目です。
つまり・・・
トヨタはお化けを減らす方向に動いていると感じました。
これはとても良いことです。
直進性は良好ですが危険回避能力の低さもいつも通りです。
これは私の会社の社員が乗る車としては失格です。
◆セカンドシートのピリピリ
数値が高いほど、振動が酷いとして示します。
プレマシー('09モデル):150
オデッセイ(M):130
先代A4(2.0クワトロ):120
アイシス(デビュー当時):110
エスティマ(2.4アエラス):70
プレマシー(現行モデルデビュー当時):50
MPV(NAの方):30
オデッセイ(アブソルート):30
ムルティプラ:30
トゥーラン:20
159:10以下
ゼロクラウン:5以下
目安として、100越えは気持ちが悪くなるクラスのダメ車。
私が購入する場合は概ね50以下が目安です。
◆エスティマ 2.4 アエラスのまとめ
買ってはいけないというレベルではありません。
ただし・・・
安全回避能力と、ESP面から安全性については貧弱と評価します。
家族や他人にケガをさせたくないと考えるなら、オデッセイのアブソルートをおすすめします。
◆チェックポイントは乾式DSGとの相性
ドイツ車らしさ満載です。
ゴルフよりも、VWらしい車です。(褒めています)
MT設定があれば、私が買っていたかもしれません。
ポイントはDSG。
湿式(アウディ)よりは国内では重視されそうな洗練度が低めです。
メディアではベタ褒めのミッションですが国産とは大きく違うので、ここに注目して試乗してください。
◆ハンドリング
国産しか乗っていない人にとっては、「硬すぎ」です。
国内モデルにはここまでやらなくても良いのではと感じます。(トヨタに少し、別けたい)
回避能力を含む安全性は費用対効果高し。
購入・維持費が安く、安全性が高い7人乗りを探しているなら、これでしょう。
◆セカンドシートのピリピリ
見事です。
この点は素晴らしかったことから、サードシートも試しました。
こちらも、振動は無しです。
ただし・・・タイヤ起因(ミシュランのエナジーセイバー)のノイズが大きめです。
◆VW:トゥーランのまとめ
C4の和み具合が好きだったので、個人的にはシトロンのC4です。
何らかの理由で、トゥーランならば、後輪はコンフォートよりのタイヤに交換します。(前輪はミシュランのエナジーセイバー)
サイズがあるならプライマシーHP。
よく見掛けるのも、納得の出来です。
◆今回の試乗車は合格
社員に、プジョーのダメ具合を教えるために、試乗を行いました・・・
意外にも、期待に反して良い車でした。
プジョーは過去の試乗の際に迷いを大きく感じました。
ちなみに、今回の味付けは5年くらい前のドイツ車の味付けでした。(2004年くらいはトヨタよりだったと記憶しています)
今回の試乗車を購入するといういう仮定なら、OKレベル。
新車で購入する場合は・・・博打なメーカーですね。(どんな、味付けが来るかは運次第)
◆ディーラーのレベル
車その物に関してはコメントを重ねません。
カタログなどで感じられる通りです。
ここでは試乗時に感じたディーラーのレベルについてお知らせします。
オデッセイの試乗記の時にも記していますが購入該当者が「候補に入る」とコメントを出してから私の試乗は開始です。
308SWは意外にも「候補」に入る車でした。
私もセカンドシートからの試乗開始だったのですが「意外と良い」という印象でした。
私に運転を代わると・・・
車は左に傾きながら走ることが判明。
私の試乗前に社員2名が乗っていましたが同様な指摘は無し。
購入対象者からは、「候補」との打診をその場でもらっていることから、本格的に車の状態を見なければいけません。
同乗していた営業さんに、「一度、戻ります。空気圧を合わせて下さい」と伝え、試乗路からディーラーまで戻ります。
ディーラーに戻る5分くらいの時間で、必要な情報を集めます。
過去に乗っている全てのプジョーの中で、最もドイツよりの味付け。
ボディ剛性は現在の車の標準レベル。
ATの味付けには癖があると営業さんから聞いていたが特に気になる点は無し。
床・ハンドル・インパネなどに不快な振動は無し。
試していませんが回避能力は合格圏と推測。
206の右ハンドルは私の中では、「ワースト・プジョー」ですがこれなら大丈夫です。
ディラーにて空気圧の調整開始です。
目の前で空気圧の調整を眺めていたところ・・・
多いタイヤでは10秒ほど空気を入れていました。
スタンドに置いてあるような空気タンクからの注入ではありません。
エアーインパクトなどを繋ぐ、コンプレッサー直結の圧にて注入です。
推測ですが0.4~0.8kPaはずれていました。(ズレの値は聞いていません)
なお、この時に履いているタイヤはコンチであることも確認。
空気圧を調整後は・・・
真っ直ぐ走る車になっていました。
ついでに、乗り心地も好ましい方向に変わりました。(何故か、柔らかく感じました)
空気圧の調整前も、大きなネガはなかったのですが調整後は更に良い車になっていました。
ちなみに試乗車はそのまま中古販売車でした。
この固体なら・・・「買っても良い」と感じました。(あくまで社員用として)
ここからが本題です。
「トヨタお化け」が出てくると、嫌悪しているトヨタ車の試乗でも真っ直ぐは走るんです。
(トヨタは空気圧が甘くても、真っ直ぐ走るとも・・・)
つまり・・・
タイヤの空気圧は定期的にチェックされていると思われます。
今回のプジョーの試乗車では数ヶ月レベルで空気圧チェックがされていないレベルの狂い方でした。
山梨のプジョーディーラーのクオリティは低いのでは・・・・と感じました。
◆今回、一番の残念さん
2代目である現行のプレマシーにはデビュー当時に試乗をしています。
ボルボV50とプラットフォームは共通ということで、お買い得感があるミニバンです。
デビュー当時の、わずかな欠点はペタルから振動が入ることでした。
その時はエンジンマウントの大きさを確認し、振動が入ってくるのもムリはないな・・・と感じていました。
ちなみに、マウントはV50の半分程度の大きさでした。(V50にはこちらの振動は無し)
しかし、マイナーチェンジで、この部分に改良が入れば、「化けるな」と強く感じていました。
なので・・・
今回の車両購入の本命と思っていました。
◆セカンドシートのピリピリ
オデッセイのMのセカンドシートの振動も酷かったですがプレマシーはそれを上回っています。
こんな状態で販売して良いのか?というクラスの振動です。
デビュー当時はセカンドシートはトヨタ車全般よりも弱かったと記憶しています。
今回の試乗車は振動方面では最悪の物差しとして置いているアルファ156と同等クラスでした。
営業さんと話をした限りは「今は減税対象モデルの用意しかありません」との事でした。
燃費・排ガスを攻めすぎて、不快な振動が発生しているのは容易に予想できます。
なお、ペダルからの振動も確実に増えていました。
◆マツダ:プレマシーのまとめ
基本的には良い車です。
しかし・・・2009年モデルは酷い振動に悩まされることになるので基本的にパスです。
振動についてはハイオクを入れることなどにより改善する可能性はありますが敢えて地雷を抱えている車を購入する理由はみつかりません。
2代目プレマシーなら、初期物の中古に限る。
◆昔の印象と違う・・・(勘違いの可能性大)
3代目MPVも、デビュー当時に試乗をしています。
その時には、「無理矢理曲がるな~」と締め上げた足回りの印象しか残っていません。
今回の試乗では、「眠くなる~」が全員の印象です。
トヨタも基本的に同系なのですが「お化け」がいないことから、MPVの方が正しい車です。
昔の記憶が曖昧なので・・・
話し半分で見て下さい
◆セカンドシートのピリピリ
問題ありません。
とくに、エコが入っていないからでしょうか?
◆マツダ:MPVまとめ
昔の印象とは異なりましたがなごみ系として良い車です。
シゴけば崩壊すると思われますがオデッセイのMとかなら、こっちが推奨物件となります。
ゆったりとした車が欲しいなら、候補にして良い一台