2008年7月6日
中央道上り線・双葉SA付近にて
この日は日曜日でしたが仕事でムルティプラに乗っていました。
子供も乗せていましたが「仕事」です。(本当に)
走行車線を流れで走っていると・・・
ご覧のような車に越されました。(写真は実車です)
テラノに自転車を2台付けています。
長野方面からの帰りの様でした。
結構な速度で抜かれました。
抜かれて気が付いたのですがこの車に止められている自転車のゴム?ヒモ?が・・・
今にも外れそうな状態です。
時折、地面に擦っているので、何かあってもおかしくありません。
こんな自転車を地面に降らせると、新聞に載る規模の事故が起こりかねないので、「これは注意しないと・・・」とテラノを追いかけはじめました。
結構なスピードで追いつきましたが前を行くドライバーは後に気が付いてくれません。
とりあえず、パッシングを行い前に割り込んで減速か・・・と計画していました。
すると・・・
「カッツン」大きな音が車内に響きました。
ふらついてたヒモの先端に付いていた金具が外れて、ムルティプラを直撃しました。
場所は恐らく助手席のフロントガラス。
音の大きさから察するに、ガラス交換クラスの音でした。
このままでは困ると・・・
「本気」でテラノの前に入り、身振りで止まれ(ニュアンス的には次のPAに入って!)とやったところ・・・
本線で止まってしまいました。(写真はこのタイミング)
事情を話し、「とりあえず、次の双葉SAで・・・」と話して移動です。(その際に、自転車を再度固定)
SAにつくと、先ずはお話し。
なかなか好印象の若者でした。
少し、動転していたのか・・・駐車時に少しヘマをしています。(彼の名誉の為に伏せます)
フロントガラスを中心にキズを捜しましたが見あたりません。
ヒットした場所と行き着いたのがサイドミラーです。
ソレなりに大きなキズなのです。
テラノのドライバーと話したところ・・・
「修理は保険を使いますので、治してください」との事。
つまり・・・
サイドミラーの全交換と言うことですね。
私が「怖い人・・・」と思っている方も多いと思います。
場合によっては裁判をすることに躊躇しません。
損得も勘定しますが(社員・家族を養わないと・・・)、正義を重んじる古風なタイプです。
「損をするとわかっていても、戦います!」
しかし・・・
誰にでも「怖い人」では無いんです。(相手によっては、「怖い人になります」)
今回は以下の理由から、「怖い人」になりませんでした。
・第一声から謝罪した
・言い訳をしなかった
・ミラーを片側だけ交換すると、他の樹脂部品と色が変わってしまう
・車好きの自転車好き(私も、どちらも好き)
・ムルティプラが稀少車であることを知っていた
確かにキズは付いたのですが気にならないレベルです。
交換により、左右の色が違うことの方が気になります。
そこで・・・「今回の事故は治しません。気をつけて帰ってください」と残し、現金などのやり取りもなく示談としてしまいました。
もちろん、「言い訳をする」など不誠実な態度をとった場合と、ガラスの破損など10万以上の修理がかかるならこの限りではありません。
もしも、ボディーに当たっていたなら・・・修理してもらったと思います。
ミラーの場合でも、新車に近い場合は治してもらいました。
5年落ちのイタ車の未塗装ミラーだからこそ発生した珍事です。
この日は、「少し、良いことしたな~(事故を防いだ)」と思い、若者が車好きのまま成長することを祈っていました。
数日後に、自分が加害者になることを知らずに・・・
事故シリーズ 1/3 完
つづく