自宅の障子紙を貼り替えました。
生まれて初めてプラスチック障子紙をホームセンターで購入です。
根っからの職人には・・・「こんな偽物つかえるかっ!」という気分なのですが使ってみると・・・良いモンです。
こういう形でも、日本の文化(障子など)が残るのは良いことかな・・・と思っています。
(年を取りました・・・)
子供が3人もいますので・・・障子紙は半年持ちません。。。
コストと風情は従来の障子紙の勝ちです。
プラスチック障子紙といっても10年は持たないでしょう。
2年に一度普通の障子紙を貼り替えると・・・気持ちが良いですよ~
私はプラスチック障子紙に一時的に行きますが子供が大きくなったら普通の障子紙に戻します。
「お正月は新しい障子紙」これは日本人には大切な行事です。
自宅は築20年です。
張り替えた場所は居間の跳ね上げ猫間障子です。(少しだけ高級品)
張り方などは説明書を見れば簡単にできるので・・・ここではプロ視線からポイントを解説します。
古いノリをキレイに剥がしてください。
今までの障子紙や古いノリによって、障子の骨にデコボコがある場合は新しいプラスチック障子紙にしわが寄ります。
古いノリは十分に水分を含ませた後にスクレパーなどで削ぎます。
この際に、木材がケバ立ってきた時には反対の方向から削るようにします。(これを逆目と言います)
十分時間をかけて、丁寧にノリを取って下さい。
従来の障子紙からプラスチック障子紙に張り替える1回目は手間をかけましょう。
今回の張り替えでも、古いノリを剥がすことに作業時間の半分以上を費やしています。
いい加減に剥がしていたところは・・・やはりダメでした。
普通の障子紙よりも厚い事と、強いために新しい問題が発生しました。
印籠(組子部分を建具から抜ける構造=高級品)の場合はプラスチック障子紙の厚さがあるために収まりません。
プラスチック障子紙は溝に掛からないように小さめに切り取る必要があります。
私は・・・失敗しました。
なお、紙の厚さまで攻めきっている超高級品の組子の場合にはプラスチック障子は使うべきではありません。
内外との湿度変化が読めないので・・・最悪の場合は作品を傷めてしまう場合があると想定出来ます。
※マンションや普通の住宅には入っていませんので、問題なしです。