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トーヨーキッチンTall Boyのガタガタ問題

トールボーイ(ホース無)

今度はキッチンの水栓が故障しました。
問題の水栓は、トーヨーキッチンのトールボーイ(ホース無)です。
水栓は2個ついていて、一つはホース無(今回壊れた物)。
もう一つは、ホース付です。

以下が2023年12月の参考価格です。
・トールボーイ(ホース無) 83,820円
・トールボーイ(ホース付) 83,820円

デザインは、ほぼ一緒で価格は同一。
普通に考えれば、トールボーイ(ホース無)を選択する理由はありませんね?
そもそもですが、結構なパーツの違いがあるにもかかわらず、同一価格設定としているトーヨーキッチンに疑問はあるますが・・・

2回目の故障とDIYの理由

故障の内容は水栓の取り付けネジの緩みです。
実は同じ場所の故障は2回目。
最初は、新築から1年目に発生していました。
その時には、普通にサービスマンを呼んで修理をしたのですが・・・

修理は、大変疑問が残る物でした。

ネジの緩みですので、キッチン施工時に何かが間違っていたというの一般的な理由です。
そこで、サービスマンにこの様に問います。

指定トルクはあるのですが?

その解答は、「はい」
当然ですよね、工業製品の品質を安定させるにはトルク管理は大切です。
最初の取り付け時にトルク管理がされてないのは腹立たしいですが受け入れるしかありません。
ここで、「腹が立つ」としたのは、施工費がめちゃくちゃ高かったから。
普通のシステムキッチンなら施工費のみでキッチン一式が購入出来るのかも?という金額を取っています。
それで、このお粗末は無いだろうという気持ちになっています。

話は続きます。
「それでは、指定トルクにてお願いします」としたところ・・・
まさかですが、トルクレンチを持っていないという爆弾発言。
それでは、手持ちの物をお貸ししましょうと提案したところ・・・
これを拒否。
もう、言葉になりません。

今回の故障は2回目。
現在のところ、1年に1回のペースで水栓は壊れていることになります。
これを、その都度サービスを呼ぶとなると・・・こちらのストレスは相当な物です。

そこで、DIYで修理という流れに入ります。
なお、このページから初めてブログもどきに入ったという方向けに簡単に解説。
私は、ドローンのR&Dを仕事としています。
ジャンルは異なりますが、この手の設計や修理は・・・仕事の範囲なのですね。

トールボーイ修理に必要な道具

一般の方でも修理可能

このページに辿り着いた方は、トールボーイホース無の修理をDIYしたいと言う方でしょう。
そんな方向けに必要な情報から。

道具で必要な物。
・ディープソケット(取り付けネジの締め付けに必要)
・オープンエンド(ダブルナット取り付けに必要)
・エクステンションバー(必須)
・トルクレンチ(出来れば)

技術的には、自動車のオイル交換を自分で出来る方なら可能と思います。
作業にはシンク下の引き出しを剥がすことになるので、道具は揃えてから始めて下さい。
まあ、工具店が近くにあるなら・・・現物を見てからでも間に合います。

トールボーイホース無の取付部

ダブルナットで緩み止め

←シンク下から水栓を見上げています。

驚いたのが取付ネジの細さ。
M12の真鍮部材で、背丈が高いトールボーイの水栓を取り付けています。
ハッキリ言って設計の瑕疵です。
そりゃ~緩みますね。

今回は、ダブルナットの緩みではありませんでした。
恐らく合板が痩せてきてガタが出てきたのでしょう。
これならトルク管理をしても、意味は無いですね。
普段使いで確実に合板が痩せてきます。
もしも、私が対策品を設計するなら・・・
合板の下に金属板を入れますね。
新規の設計者も対策品の設計者もゴミです。
本当に、どんなヤツが設計したやら・・・

トールボーイホース付の取付部

水栓の瑕疵について

←トールボーイホース付の取付部

これが普通の設計です。
十分な大きさのナットで取り付けています。
ワッシャーも入っていますね。

パーツの構成的に、ホース付よりも余裕があるホース無。
どうしてあの様な設計にしたのか。
そして、トラブルは頻繁に出ているハズなのに未だに販売しているのか?
全くもって、トーヨーキッチンの仕事が理解出来ません。

まとめ

このページの内容が理解出来る方なら、DIY修理も選択肢に入れましょう。
特に保証が切れた場合は、積極的にDIYをご検討ください。
また、発注前に、このページに入ったなら・・・
ラッキーでしたね。
トールボーイホース無の購入は止めましょう。

もちろん、トーヨーキッチンの誘導の通りに、トールボーイ(ホース付)の2個採用という選択肢もあるでしょう。
では、トールボーイ(ホース付)の欠点を。
こちらは、水栓を全開にした際の水量がトールボーイ(ホース無)に劣ります。
具体的には、2/3程度の水量になるとイメージしてください。
私は、鍋などに水を入れる際の速度を優先して、トールボーイ(ホース無)をひとつ選択しています。

トーヨーキッチン 無駄に大きい配管スペース

おまけ、トーヨーキッチンはステンレスシンクのみしか価値が無い

今回の修理の為に引き出しを外したことから撮影しました。

トーヨーキッチンのiNOは、国産キッチンメーカー標準装備の「無駄な空間を作らない」という設計思考はありません。
個人的には、デザイン優先ならある程度の無駄は妥協するのですが・・・
トーヨーキッチンは無頓着すぎます。

配管スペースを潰しているCFRPなど

画像は、シンク下の一番上の引き出しです。
この一等地と呼べる場所に、配管を逃がすために大きな空間がありました。

幅 350mm
奥 270mm

これを以下にまで狭めています。

幅 180mm
奥 130mm

面積にすると、約1/4まで配管スペースを小さくして、新たな収納スペースを生み出しました。
手近な材料を用いた事からカーポン関係で航空機品質。
ネジなどもチタン合金を用いています。
完全にお仕事クオリティーで設計と製造をしています。
※3DプリンタもDIY用の10倍以上の価格

仮にどうしてもトーヨーキッチンが必要で、ある程度の無駄は無くしたいという場合は参考にしてみてください。
純正と同等品以上の質を望むと難しいと思いますが、「見えない所」という妥協が出来るならDIYも選択肢に入るでしょう。

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