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ヤフオクの失敗に学ぶ 今後はアマゾンが主流か?

ヤフオク出品物

先日のことです。

数年ぶりにヤフオクの出品者になってみました。

目的は社内に貯まっているゴミの整理。
ゴミと言っても・・・
試写しただけの新品購入のデシタル一眼レフのレンズ。
古いデジカメに装着するフィッシュアイレンズ。
使用頻度の低いラジコンパーツなどです。

ちなみに・・・
会社の創立直前にはヤフオクにてネット通販サイトの立ち上げに携わっていました。
毎日、ヤフオクに出品していした。
システムの裏を探す(合法的に)のが仕事です。
確実に、IDはヤフオク側にチェックされていました。
私が何かを行うと、ヤフオクが対策。
まだ、使用料の徴収前。
とにかく、ヤフオクでは商品が売れていた時期でした。
懐かしい思い出です。

さて、本題に戻ります。
数年ぶりに出品して、ヤフオクの異変に直ぐ気が付きました。

出品物がまったくと言って良いほど売れません。

落札されないのは良いとして、ウォッチリストなどに入る数も数年前の半分どころか、1/5といいったイメージです。
最盛期の1/10でしょうか?

出品が終わってから考えてみると・・・
明確な理由が見えてました。

「そう言えば、ヤフオクで落札していないな・・・」

考えてみれば、当たり前の事なんですね。
自分も、最近は落札していなのですから・・・
他の人もヤフオクを利用していないということですよね。

ならば、他の人はどこかのネットオークションに移動したかと言うと・・・
それも、違うんですね。
やっぱり、ネットオークションのシュア的にはヤフオクの様です。
他のネットオークションも覗いてみましたが・・・
ヤフオク以上に酷いことになっています。
完全に「楽天化」しています。

以下は2年ほど前に書いているページです。
'08/01/25 Amazon プライム山梨にはその日に届きます

そう言えば、この頃にはヤフオクからアマゾンに移行していました。

到着に日数が必要だったり取引が面倒なヤフオクよりはアマゾンを選んでしまっています。

何故、ヤフオクは墜ちていったか?

これは明確に原因がわかります。

ストア出品の存在です。

何かを買おうとして、ヤフオクを覗くと・・・
同じ出品者の商品がページを埋め尽くしています。
複数のストアがいると・・・3ページ程度で本来なら一杯となるカテゴリも、100ページなどと言うことになっています。
増え続けるページ対策に新カテゴリを制作。
さらに、ストアが出品というデススパイラルに入っています。

昔のヤフオクはこの様な事がありませんでした。
ユーザーには選ぶ楽しみがありました。
今のヤフオクは眺めても楽しくありません。
苦痛とも言えます。

私もそうですがこれならアマゾンに行ってしまいます。
決して、アマゾンの見せ方がベストとは思えません。
しかし、ヤフオクよりは、「マシ」です。

重要なので、もう一度書きます。
アマゾンが魅力的ではなく、ヤフオクが墜ちたのです。

ヤフオク再生は可能か?

現在のデススパイラルは企画の当初に予想可能です。
一時的に収入は増えても、将来の発展は望めなくなる予想は立てられます。
少なくとも、私が関係者の一人なら強い反対意見を述べているところです。
もっとも全てを予測して、多額のボーナスを手に離れるというのがベストだったのかも・・・

仮に、私が現在の決定機構の一人と仮定し再生計画を考えてみます。

1:元に戻しても、ユーザーは戻らない
ストアの出品数に限定をかけて、総出品数を減らしたと仮定しましょう。
(この英断も、現在の決定者は出来ないと推測しますが・・・)
これにより、一時的にストアからの収入は減。
正常なオークションは微増。
ヤフオクの収入は減となります。

実はこの英断を行ってもヤフオクを少しばかり延命するだけなのです。
一度離れたユーザーは少しばかり魅力がもどってもヤフオクには戻りません。
10年先に、過去の栄光に近づこうと思っているなら・・・
元に戻す以上の大胆な舵取りしかありません。

2:出品料の大幅引き下げとストア出品数の制限
これが現実的な着地点です。
短期的にはヤフオクの売上は大幅に落ちます。
しかし、離れたユーザーを少しでも戻し、将来の売上を確保出来る唯一の方法と思います。
この方法を採用すると、ストアの商品であふれかえった現状を整理できます。
不要な出品物が減ることから、少しずつでもストアの販売数は増えていきます。
ストアの出品料を同時に落としているので、ヤフオクの収入は減ります。
しかし・・・楽天やアマゾンの出品料金に不満を抱いている店舗はヤフオクに軸足を移動します。

楽天などは完全に「安さ」のみの勝負しかできません。
ヤフオクなら、「見せ方」で勝負を仕掛けることも可能です。
私なら・・・値下げ後のヤフオクに活路を見出します。

ヤフオクでの詐欺対策などは別の問題です。
現在、ユーザーが去っているのはストア中心のページ構成に他なりません。
これに気が付き、迅速且つ大胆に改革を行わないと、ヤフオクの未来はありません。

ヤフオク撤退後に、完全フリーでネットオークションサイト開設(最低でも5年後)。
ここにビジネスチャンスありと睨みます。
ポイントは完全な個人認証のアイデアと、「これなら」と思える企画。
楽天もアマゾンもヤフオクも追い落とせるのは誰なのでしょう。

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