著作権の関係から、今回も画像は無しで進みます
今回はDVD発売を記念し?
崖の上のポニョを掘ってみます。
しかも・・・1ページを、「リサカー」だけに振り分けます。
DVDが発売されたことから、リサカーに関する今後の意見は変化が出てくると思います。
私も、二巡程度しか見ていないので、このページも変わる可能性大です。
私は劇場で見た限りは「リサカーはMTと思っていました」
根拠はエンジン音と車の挙動からです。
しかし・・・
ネット上ではATと言う意見の方が圧倒的でした。
これはシフト形状などから述べられています。
ポイントは宗助(そうすけ)が風で飛ばされそうになる直前にあります。
「しっかりと、クラッチペダルが映っています」
ご丁寧に・・・
フロアーマットもMT対応の物が敷かれています。
(クラッチペダルの踵の位置を補強)
(さらに、補足すると・・・クラッチペダルの下のマットは摩耗しないのですが・・・)
いつもながら、確信犯ですね。
津波の前に、アクセルを、「ブオ~ン」と煽っているときのペダルの描写時は・・・
脚踏みの駐車ブレーキ=ATとして描かれています。
ペダルワークも、駐車ブレーキとして描かれています。
これが問題のシーン(そうすけが飛ばされる前の急停止)では異なります。
MTであると、画から指摘できる場所はここしか見つけられませんでした。
一方でATと指摘できる所は・・・
たくさんあります。
ここの作り込みは素敵です。
嵐が来て、リサと宗助がひまわりから帰るシーン。
良く観察すると、「必要以上にATであることが描写されています」
排気音や車の動き出しの挙動。
メーターの動きまでが緻密にAT車として描かれています。
アクセル「ブオ~ン」のシーンでは明らかに引っ掻けとして描かれています。
後で、指摘しますが「この車が実際に販売されたとすると、脚踏み駐車ブレーキとなる可能性は極めて低いのです」
しかし、どうしてもATと思わせたいために、Cペタルを駐車ブレーキとして描いています。
なお、リサカーに関する細かい描写に関してはジブリのミスと言うことはありません。
ATかMTかを惑わすために、細かいフレーミングまで指定しています。
(「Pだけ、チェット描いて・・・」などと指示)
高い可能性で4WDです。
上記のアクセル「ブオーン」のシーン。
大きな舟の後を駆け抜けるシーンです。
この時に、車の下回りが描かれていますが後輪独立懸架と取れます。
このクラスのFF車ならトーションビームが普通でしょう。
ワザワザ独立懸架とするなら、四輪駆動と考えるのが車好きとしては当然です。
4WDの場合も前輪にトルク配分が多いのも確定です。
ただし・・・
スバルの様に、4WD設定がある車種の、FFグレードとすると・・・
FFなんだけど、後輪独立懸架というオチもあります。
(これは高度すぎるオチ)
崖の上のポニョは2008年に公開されています。
この時代から考えると、リサカーは10年くらい前の軽自動車の様に描かれているように感じました。
ネット上でも「三菱車」(トッポ)という意見が多いようです。
私の目からも、初期のトッポの様に見えます。
フロアマットには、「スバル」に近いロゴが書かれていますが・・・
10年以上前に設計された3ドアの軽自動車なら・・・
「MTの設定があって当然」です。
明らかに商業利用がされる車種となるハズなので、MTは用意されます。
(リサカーはATでも)
すると・・・駐車ブレーキが脚踏み式であることにはムリがあります。
つまり・・・
仮にリサカーにモデルがあったとしても、脚踏みパーキングブレーキとなる事は無いと考えます。
なお、ハンドブレーキと確信できるカットは1枚も見つかりませんでした。
例の、宗助(そうすけ)が風で飛ばされそうになる直前のシーンでも車両の後方の上からのぞき込むカメラワークがあるのですが・・・
AT形状のシフトレバーの確認は出来るのですがハンドブレーキは見てとれません。
千と千尋の神隠しではアウディA4という明確なモデル車両がありました。
アウディジャパンから公式にサポートを受けています。
一方で、ポニョでは明確なモデル車両が設定されていません。
これについてはこう睨みます。
リサカーは実車をモデルとすると、いろいろと問題を起こす。
特に、暴走事故などを起こした際に「ポニョのマネをした」などと言われると、計り知れないダメージがある。
また、特定の国産メーカーを持ち上げると、次回以降の作品で問題となることもある。
ATとMTの、「化け」についても、隠しにくい。
アウディでは失敗したし・・・
大人の事情ですね。
誰でも購入することが可能な車は暴走はさせにくい時代です。
千と千尋のアウディは・・・
誰にでも購入できないことと、ある程度の分別が付く方が対象なので問題なし。
なぜ、千と千尋のアウディは失敗と思うのか・・・
この描写はネット上では、「素晴らしい」とするが一般的ですが・・・
「それは違います」
アウディジャパンから提供されたと思われる、「音」と、「アクセルペダルの挙動」はアニメで描かれている路面と明らかに異なります。
「凝った」ハズの描写は車に詳しい者から言わせると、「中途半端な描写」に見えてしまいます。
「MTなのにシフトチェンジの呼吸を感じられない」
これは明らかなミスです。
一方で、MTモードになっているリサカーは・・・
キチンと、シフトチェンジのタイミングを車の挙動として再現出来ています。
(けど、手は動いていない・・・)
これ(アウディA4)だけで、1ページ書けますね。
この話はどこかで別立てのページを設けます。
リサカーページですがポニョについて一度まとめます。
千と千尋では物語の裏側を隠しすぎた様に思えます。
どうにでも受け取れるので、私もページを書きにくい作品です。
なお、ハウルは中途半端な作品ですのでカウントしません。
千と千尋で、「隠しすぎた」事の揺り戻しとして、ポニョでは、「わかりやすく」描かれています。
「リサカーも十分隠しているじゃないか!」という意見もあるかと思いますがそれは違います。
千と千尋では具体的に指摘が出来る、物語の本質が非常に隠蔽されています。
隠されすぎているために、どうにでも受け取れる状態です。
いづれ、千と千尋の、「大当たり~」くらいはページを起こしますが物語の本質には触れられずに書くことになります。
「なぜ、ATとMTが化けるのか・・・」
これがこのページでまとめるべき題材です。
私はこの様に考えます。
「このくらいのお楽しみはあっても良いんじゃないの?」
これが宮崎駿さんからのメッセージと受け取りました。
ここからは高度なツッコミとなります。
車に対する相当以上のスキルと知識。
分野は問いませんがプロの制作現場の現実を知っている方向けです。
リサカーのMTモードは「ポニョの魔力が強い」もしくは「ポニョが近くに来ているとき」に発動すると想定されているのでしょう。
すると一つの矛盾が発生しています。
リサカーの360度ターン(舟の後を駆け抜けるシーン)から、宗助が飛びそうになるまではMTモードに入っているハズです。
MTでないと、低ミュー路で回転中の車を思う方向で止めるという動作はスムーズに出来ません。(スタントのプロは違うのか?)
回転中はクラッチを踏んで動力を切って、方向が決まったところで動力ON!
私なら、これでクリアします。
360度ターン後はMTモードに入っていると仮定すると・・・
急停止直前にATシフトレバーを描いたのは失敗です。
ハンドブレーキを隠蔽することには成功しましたがMTモードに入る条件付けの法則が崩れてしまっています。
MTモードとATモードではリサさんのライン取りの違いまで別けて描いている確信犯の方々です。
「してやったり」なのでしょうが・・・
私が制作チームに入っているなら、「矛盾が発生します~」と現場で意見します。
どちらにしても、一部の、「わかる方」をニヤリとさせるシーンです。
次回作に期待しています。
5歳の子供が乗って、奥さんがMTでバリバリ走る・・・
身近に該当車両がありました。
我が家のファミリカーです。
排気量1.6LでMT
その、偉大なトレッドからロール量は少ないですが走りの傾向はリサカーです。
エンジン音はMTモードとなったリサカーに似ています。(小排気量MTの音)
子供の数は違いますが・・・
リサさんと、ウチのヨメの性格も似ているような・・・
髪型も、服の趣味も近い物がありました。
ついでに・・・
画像の真ん中の子が我が家の、「ポニョ」(普段から、こう呼んでいます)
性格と体格が「ポニョ」です。