「トラックバック」の一種と言えるのですが高さ方向の変化も発生する事から、「引き」として区別します。(0 [Zero]呼称)
人物に寄ってから広大な風景に引くのはドローン空撮の定番と呼べるワークです。
軽量なドローン(概ね2.0kg以下且つ、ガード装着・樹脂プロペラ)なら、圧倒的な人物の寄りから壮大な引きが可能。
実機(ヘリコプター)では寄りの距離に限界がある。
クレーン・ワイヤーでは引きの距離に限界がある。
この物理的な限界の壁を取り払えるのがマルチコプターによる引きのカットです。
どこまで、「寄れるか」「引けるか」は機材のコンセプトやロケ地の条件、パイロットのスキルなどによりマチマチです。
0 [Zero]では搭載カメラ重量を想定し、段階的なポリシーを設定しています。
他社に撮影を依頼する場合はその会社のポリシーを確認し具体的な実績から判断を行う必要があります。
引きのカットでは、「寄った」際の人物接触のリスク。
「引いた」際の飛行エリアの墜落リスク。
多くは逆光方向にフライトすることになることから、太陽に向かって機体を飛ばすこととなります。
パイロットにも十分な経験と才能を求められることになります。
以下のYouTubeサンプルでは2:00から人物への寄り。
2:20から引きのカットが撮影されています。