このページを書いているのは2012年5月8日。
この数週間で記憶に残る重大な交通事故が多発するという異常な状態となっています。
・関越でツアーバス事故:7人死亡
・京都で登校中の児童がはねられる:3人死亡
自動車カテゴリの更新を待って頂いている方にはこの事に関して私がどのように考えているかに興味があると思います。
ここでは繰り返される自己責任がない重大事故について考えます。
なお、新車試乗系の記事更新は当分ありそうもありません。
お財布の中身は空撮関連の投資に湯水のごとく注いでいます。
数年前の大阪で同様な事故があったことを覚えているでしょうか?
事故現場を通る度に、この事故の事を思い出します。
その際に「同じ事故は必ず発生する」と感じていました。
今回と大阪の事故との最大の違いは被害者の数。
ここまで、重大なら・・・さすがに何らかの規制は入るでしょうが根本的な解決策は打たれることはありません。
「消費者が安価なツアーバスを欲している」
この事故後でも、ツアーバスの利用者の多くはバス離れをしないはずです。
・鉄道や飛行機も事故はある
・料金が高くなっても安全率は変わるのか?
色々な理由をつけて、安価なツアーバスを庇護するハズです。
「コストを削れば、安全率は下がる」
こんな当たり前の事を、「見ないふり」をしているのがバスツアーの利用客です。
彼らの認識が変わらない限りは事故の抜本的な解決策は出てくることがありません。
仮に、自分の子供が被害者であったと仮定すると・・・
「そんな物を利用している自分の子供も悪い」と考えます。
2007年に、今回の現場の近くで事故に遭遇しています。
偶然なのかも知れませんが今回のツアーバス事故と同じ様な衝突パターンでした。
防音壁にトラックが衝突。
助手席側を潰されて1名死亡。
こちらは全面的に加害者に問題あり。
加害者の人権など考える必要無しとコメントを残します。
同様なレベルの者が躊躇するレベルの制裁を希望します。
この様な事故を減らすには加害者予備軍に対して明確な、「脅し」をするのが唯一の対抗手段。
「やらかしたら一生終わる・・・」位の強い予防線が必要。
それでも・・・
同様な事故は繰り返します。
しかし・・・確実に数を減らすことは出来ます。
仮に、自分の子供が被害者であったと仮定すると・・・
「加害者次第では私も法を犯す可能性がある」とコメントを残します。
大前提ですのでここから入ります。
「自動車業界が儲かる方法しか可能性は無い」
この問題に限らないのですが自動車業界が潤わない選択肢は基本的に採用されないと考えましょう。
エコも衝突安全も、自動車業界が潤うから採用しているだけ。
本気で、「エコ」も「安全」もトヨタを中心とする自動車メーカーは考えていないがスタートです。
それでは本題へ。
一定数の事故を経験したドライバーには「事故対策特別車限定」とする。
これで、効率良く交通事故は減らせます。
そして、自動車業界も潤います。
もちろん、一般ドライバーにはメリット多数。
損をするのは事故の常習者のみ。
以下で解説します。
◆事故を起こすタイプのドライバー
自己負担=増
事故を起こす可能性=減
※個人的には彼らにもメリット有りと思いますが・・・
◆一般ドライバー
事故渋滞=減
事故に巻き込まれる可能性=減
保険料=減
※移動時間短縮による経済効果は非常に高い。メリットしかない。
◆自動車メーカー
補修向けの売り上げ=減
交通事故で亡くなるハズのドライバーへの売り上げ=微増
事故対策特別車の売り上げ=微増
※均せば売り上げ増となるハズ。補修部門の売り上げ減を納得出来るかがポイント。
「事故対策特別車」とは?
アイサイト(スバル)やヒューマンセーフティ(ボルボ)搭載車。
車が判断し、事故を回避するタイプの車両です。
人身事故や高速道路で事故(物損含む)を2回以上起こしたら、免許証の条件に「事故対策特別車に限る」が入ります。
こうすることにより、事故を頻繁に起こすタイプのドライバーの3回目以降の事故の可能性を大幅に減らせます。
安全対策を全てのドライバーの義務とする事が完璧な対策。
しかし、この方法では、「都合の悪い」事が出てきます。
「古い車両はどうするか?」などが代表的な問題。
後付けが困難なデバイスは規制前の車両は免除となることでしょう。
こうすると、新車が売れなくなる。
ならば、税金でもさわって新車を売りたくなるが高速に乗らないなどという方々からクレーム。
全車義務化では車を擦る台数も減ることから自動車メーカーも賛同しがたい。
事故発生率の高いドライバーに限っての規制。
これが最大のポイントです。
この方法がデメリットとなる業界は石油業界くらいでしょうか?(渋滞が確実に減る)
保険なども増減無し。(売り上げ下がるが払い出しも減)
物流や公共サービスは明らかにメリット有り。
ラジオは視聴時間減。
渋滞対策グッズも売り上げ減。
全体のメリットと比べれば、無視できると思いますがいかがでしょうか?