STOKKE TRIPP TRAPP を購入しました。
今回の物で、3台目となります。
トリップトラップは子供用のダイニングチェアの定番です。
調整しろが広く、丈夫でデザインもされている。
子供をキレイに座らせるのには非常にいいと思います。
孫の代も使用すると確信し、3台目の購入です。
普通に紹介すれば1~2枚の写真を載せればブログもどきの更新は終了・・・のハズだったのですが問題が出てきました。
組み立てを始めるとあることに気が付きました。
品質が良くないぞ・・・
具体的には加工精度や塗装品質が足りない・・・と。これは一般の方や、家具販売店のプロも気が付かないレベルの話です。
高品質な家具つくれる者しか気がつけません。(私は伝統工芸の職人でした)
許容範囲の変化なのですがコストダウンをしたか不慣れな人間がつくっている(機械のセッティングで出ていない)香りがしてきました。
←これはモルダー跡(機械による押しつけ)ではありません。
刃物の回転が遅いのか、切れないのが・・・どちらにしても仕上がりがよくありません。
カマボコ状に木材を削ってから、仕上げ工程を省いているので削った跡が見えるのです。
この工程後に仕上げを入れれば、文句が無くなります。(木材が堅いので、結構な工数が増えます)
左側が2年前に購入したもの。
右側が今回(2007年8月)に購入したもの。
座面は上から2つ目。脚置きは同じくらいの高さになるように付けました。
ご覧のように、溝のピッチが変わっていました。(この溝の工作クオリティは明らかに落ちています)
従来は等間隔のピッチですが実際の使用を想定し最適化した・・・というのがメーカーの言い分と思われます。
その、「スバラシイ」メーカーのデザイナーの方!
並べて使うユーザーは想定してますか?
ユーザーの中には、「定番」であることから、このチェアを選んでいるの人がいます。(私)
この椅子はその性格上、「チビチビと買い増しする」のが特徴のハズです。
列べて使うと・・・美しくありません。(フレームの位置も大きく変わっています)
私の家では大人がイノベータの黒レザーの椅子を使います。それと合わせる為に、濃いめのニス仕上げの左側のトリップトラップを購入しました。定番だから、2台目・3台目も同じ物を揃えられるから・・・と言うことで。
今回はこの濃いめのニス仕上げが廃盤となったため・・・色を変えることになりました。
現行では、「アッシュ」という新色があるので、これにするのが普通なのですが・・・
中途半端な同系色は気になるでしょうと思い、大胆なソリッドカラーに変更しました。
普通の椅子・自動車の椅子も座面の高さ・座奥などの構成要素で疲れや姿勢は大きく変わります。
だからこそ、座奥・座面が調整できるトリップトラップを選んでいます。
定番製品のこんな大切なところに簡単に手を入れるのは大問題です。(私が会議の中の一人なら、断固として反対しています)
余談ですが・・・
座面と便座の調整が出来ないトイレの便座はもの凄いシビアに調整をされています。
特に、日本製の設計者の研究者には感心します。
トリップトラップのベビーガードを初めて購入しました。
これは新型を評価します。
旧型は背もたれがなかったためにガードと背もたれの間隔の調整は出来ませんでした。
新型ではこの背もたれの取り外しにより調整が可能になっています。
改良は大歓迎です。
このページで制作品質が落ちた事は書きましたがそれでもこれを買うしかありません。
依然として、仕上げ品質は高いレベルにあります。
基本設計は優秀のままです。
仮に4つ目・・・となっても、トリップトラップを購入することになります。
スロベニアというと、品質が高いというイメージが私にはあります。
この頃はラジコンの飛行機(非常に大きなグライダー)などは価格の割りに高品質なものが目立ちます。
トリップトラップのスロベニア製は歓迎するべきところです。
品質が落ちている主原因は工程の簡略化に起因しています。
工場で作っている彼らも・・・「仕上げさせてくれ!」と思っている事でしょう。
ユーロ高の影響でしょうか・・・値上げだそうです。
誰が儲かってるんですかね~