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DEC・Digital HiNote Ultra

パソコンカテゴリの1ページ目は思い入れのある名機となりました。
DEC(ディジタル・イクイップメント・コーポレーション)のDigital HiNote Ultraシリーズです。

・「デザイン」優秀
・薄型ノートパソコンの完成形
・もの凄く高い

この当時はIBMよりもDECのパソコンが光り輝いていました。
ThinkPadは一台も手元に残しませんでしたがDECは手放す気がありません。
私にとってはこれを超えたパソコンは一台もありません。

その当時('96年頃)のノートパソコン

windows95からwindows98

Windows98です。
皆さん、覚えていますか? Windows98を・・・(私は忘れてました)
このページを書くために、7年ぶりくらいに、電源を入れてみました。
すごい・・・生きてました。
元々はWindows95(たぶん、FD版)何らかの理由でWindows98になっていました。しかも、ThinkPad の・・・(思いっきり、ロゴがシンクパット)

カラカラ~と20世紀の音がしています。(すごく、懐かしい。泣きそうです)
ディスプレイドライバが見つからないようなので、640×480の表示になってます。
TFT液晶・・・当時は高価でした。普及品はDSTN、高級品はTFTという棲み分けが普通にありました。

どうやら、電源の入った方がDigital HiNote Ultraになるようです。
画面が小さい方はDigital HiNote Ultraとなります。
ネット上の情報も少なめです。
購入は恐らく'96年と'97年。
まだ、VAIOも発売されていません。
OSはどちらもWindows95が標準です。CDロムはオプションで設定されていました。
つまり・・・OSはフロッピーで入れていたんです!

初代VAIO505は劣化コピー品なのでした

この形に見覚えがある方・・・
VAIO 505 あの形です。
コンセプトまで含めて、ソニーは真似をしていたのです。
しかも、DECの生産が終わってから狙いまして・・・

やっぱり名機です!

本当に良く、考えられています。
バッテリーはキーボードの脚以外にも移動中に、インターフェイスのカバーの役割もしています。
RS232Cなどが付いているノートパソコンというのも、今の基準で考えると凄い事ですね。
工場で機械直結なんて用途にも使えます。

なお、Ⅰ型ではこの部分が鬼門でした。
ここから、このパソコンは壊れてきました。
何度か、同じヶ所の修理を出した記憶があります。

ノートパソコンの設計者の方々! 「十分にコストをかけてるから~」と逃げないで下さい。
コストも時間も掛けているでしょうがこの当時は技術がありませんでした。
エンジニアとして、こんな物を見せられて黙っていられますか?
スイッチの位置・熱の逃がし方・タッチ感・・・凄いです。このノートは。
この当時の価格で、今の技術で復活したら間違いなく買います!

悲運の名機のその後

DECは今はありません。
'98年にコンパックに買収されました。
'99年頃はDEC色のあるコンパックのパソコンが販売されていました。
そのコンパックも'01年にHPに買収されることになります。
私の過去のノートパソコンの購入履歴を観察すると・・・初代505を買っているところで、このパソコンへの未練が感じ取れます。

購入価格など

それではお値段などを振り返ります。
'96年購入 Digital HiNote Ultra = 60万円(通販)
'97年購入 Digital HiNote Ultra = 38万円(T-ZONE本店にて)

T-ZONEというのも懐かしいですね。
私の買っているパソコンではDigital HiNote Ultraの60万円と言うが最高価格です。
今後もこれを超えることは無いでしょう。
その当時も、ダイナブックにしておけば、同等のスペックで30万円以下で買えたと記憶しています。
今もそうですが・・・その当時から「作りの良い物」に弱すぎです。
60万円のノートパソコンを購入しているときの、私の年は26歳です。

このパソコンの印象が強すぎて、その後に購入した初代505は半年ほどで手放しました。(値段は1/3でしたがそれ以外は酷すぎました)
一般的に、名機とされているThinkPad 600Eも、DECは超えられません。

価格に見合うだけの性能

この一言で締めくくります。

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