質問:
地下室は津波の避難場所になりますか?
回答:
「いいえ」
出入り口が水圧に耐えられないことから、津波の際の避難場所にはなりません。
軽度な浸水でも、地下室は逆に危険なので逃げ込んではいけません。
不用意な浸水被害を避ける為にも、津波が想定される地域の地下室は避けてください。
ハリケーンが発生する地域では地下室を避難場所に用いられる事があります。
強風からの避難場所とするなら、地下室はとても有効です。
同じ事が津波にも言えそうなのですが全く違います。
津波の場合は出入り口に水圧がかかります。
仮に1mの浸水があったとしても、出入り口にはトン単位の圧力が掛かる事になります。
これに対抗するには潜水艦の出入り口と同等な防水対策を必要とします。
つまり、津波からの避難場所としては地下室は全く機能しません。
結論から述べますと、戸建て住宅は津波に対して無力です。
最大の防御は津波が到達する範囲に家をつくらないこと。
これにつきます。
どうしても海岸線に住まなければならない場合は5階建て以上のマンションが唯一の選択肢になります。
地域によってはRC造の3階建てでも、津波への備えは不十分である事がわかっています。
津波に絶えることよりも、速やかに逃げられることに備えるべきです。
一般住宅で津波に備えるとすると、先ずは十分な耐震性能。
本震で、住宅が倒壊せずにケガをしていなければ避難できる可能性を上げることが出来ます。
・家具の固定は全て行う。
・懐中電灯と靴と避難用具の常備。
住宅に出来る備えはここまでです。