質問:
非常時に練炭は使えますか?
回答:
「いいえ」
災害時でも、住宅内での練炭は使用禁止です。
気密性の高い現在の住宅内では非常時でも練炭の使用は禁止。
アウトドアの趣味で慣れている場合でも同様です。
練炭は着火時に一酸化炭素を発生させます。
屋外では問題になりませんが気密性の高い室内では大問題です。
災害時などと限定しても、室内での使用は激禁です。
練炭を日常的に使っている方も多いことでしょう。
確かに取り扱いに慣れている方ならば危険性は無い事は認めます。
問題は取り扱いに慣れている方が留守の時の災害時。
つまり、震災時に家族だけが残っている場合です。
震災時は連絡が付かない状態で何日も自宅に戻れないなどということもあります。
この際に、練炭に慣れていない家族が独自の判断で室内にて練炭を用いるというリスクがあります。
昭和の時代の木造住宅なら、適度に換気されることからリスクは低減されます。(もちろん、危険です)
しかし、気密性の高い現在の住宅で、停電により換気システムが止まっている。
この条件で、室内で練炭に着火したなら、一酸化中毒になるのは当然と言えます。
つまり、住宅内に練炭があるだけで、大きなリスクを背負うことを意味します。
練炭に馴染んでいる方が少なくなっていることから、練炭その物を持たないことがリスクを軽減させます。
薪ストーブは災害時にもっとも威力を発揮します。
雰囲気やランニングコストの安さから採用することが多いのですが災害に対する性能からも積極的に選択するべきです。