質問:
断熱材は何が良いの?
回答:
快適性重視ならセルローズファイバー。
費用対効果ならグラスウール。
Tres Homes +0 [トレスホームズ・プラス・ゼロ]は注文住宅です。
それも、かなり特殊なご要望にも対応出来るハウスメーカーです。
断熱材に関しても、国内で普通に手に入る商品なら何でも使用可能。
この前提で、答えさせて頂きます。
快適性重視ならセルローズファイバー。
費用対効果ならグラスウール。
ハウスメーカーや断熱材のメーカーでは自社商品を褒め称えています。
少しさみしくなるような内容が目立ちます。
Tres Homes +0 [トレスホームズ・プラス・ゼロ]は全ての断熱材が使用可能。
つまり、特定のハウスメーカーや断熱材メーカーよりも偏りが無く、お答えすることができます。
まず、断熱材の情報は無駄が多すぎます。
他との差を無理矢理出す為に、非現実的な部分の競争をしてると感じました。
キチンと理解する為に、不要な情報は頭から消し去ります。
火事の際に「燃えない事」をアピールしている場合があります。
「壁内が500℃でも・・・」などと述べています。
これは無視して良い性能です。
壁内がこの温度に達している。
つまり、家には致命的なダメージです。
普通は建て替える事になるでしょう。
耐火性能で別の性能に注目すると・・・
ガス系でしょうか。確かに一酸化炭素を積極的に出す素材は困ります。
ここも・・・戸建て住宅では否定できる性能です。
これらのガスが出てくる段階では避難が完了していることでしょう。
仮に、これらのガスが出てくる温度に達しているなら、既に命がありません。
以上から、戸建て住宅に用いる断熱材の耐火性能は無視して良いことになります。
※集合住宅では非常に重要な性能です。
この様な深いページをご覧頂いている方には説明不要かと思いますが・・・
室内の空気をどこで止めるか?
如何にして止めるか?
その施工を確実に出来るか?
これで決まります。
結露に関しては、「どの断熱材を用いるか」はそれほど重要ではありません。
・断熱性能
・コスト
・経年変化
・メンテナンス性
発泡プラスチック系 | グラスウール | セルローズファイバー | |
コスト | 少し高い | 安い | 高い |
断熱性能 同じ厚みとすると |
高性能 | 普通 | 普通 |
断熱性能 実用的な厚さなら |
高性能 | 高性能 | 高性能 |
シロアリ食害 | 可能性有り※1 | 無し | 無し |
吸音性能 | 無し | 高い | もっとも高い |
調湿性能 | 無し | 無し | 有り |
日本での実績 | 豊富 | とても豊富 | 少ない |
この表から何を感じるかです。
私は・・・
木造在来なら、「グラスファイバー」
ツーバイフォーなら、「セルローズファイバー」と迷います。
それほど、グラスファイバーの費用対効果は魅力です。
断熱性能が劣るのは困ります。
故に、グラスファイバーをたっぷりと使う事に魅力を感じます。
Tres Homes +0 [トレスホームズ・プラス・ゼロ]の主力商品は輸入住宅。
つまりツーバイフォーとなります。
最終的にはお施主様判断となりますが・・・
快適性重視ならセルローズファイバー。
費用対効果重視ならグラスウール。
この二択になると思います。
ツーバイフォーの魅力の一つはコストパフォーマンス。
断熱材でコストアップは避けたい。
でも快適性も譲りたくない。
なお、このページで紹介していない断熱材に関しては敢えて外しています。
住宅としての実績が少なく、Tres Homes +0 [トレスホームズ・プラス・ゼロ]でも採用検討に値しないと評価しているからです。
事実として訴訟問題も多い。
十分実績があって、コストも納得出来る範囲。
例えば、ツーバイフォー+セルローズファイバーが存在しているのです。
危険を冒して高コストにする意味が私にはわかりません。
セルローズファイバーの、「快適性」とする性能には吸音性能も含まれます。
流通している断熱材の中でも、もっとも優秀な吸音性能を持っています。
グラスウールも、セルローズファイバーよりは劣りますが吸音性能に期待出来る材料です。
ツーバイフォーが主流の欧米で、セルローズファイバーのシュアが大きい事もこれを証明します。
つまり、ツーバイフォー(木造在来でもパネルで囲うような工法)で、繊維系以外の断熱材を用いる。
これは音に関する快適性に無頓着であることを示しています。
音はスペック表では示すことが困難な性能です。
ハウスメーカーや工務店、一部の設計士では触れられることが少ない性能です。
他社のツーバイフォーの新築現場などで、音の響きに注目してください。
新築に引っ越したけど、何となく落ち着かない・・・
この原因がスペックを重視した断熱材選びに起因していることは十分考えられます。
医療関係でも・・・
住宅の断熱材の吸音性能と鬱の関係を調べる・・・
こんな事例は無いと思います。
なお、日本は発泡プラスチック系断熱材のシュアが例外的に多い国。
理由は湿度と木造在来工法とコンパクトであることを好む国民性。
ここでは発泡プラスチック系断熱に不利な事を書いているようですが・・・
ツーバイフォーには向かないと言うだけです。
木造在来のリフォームでは予算さえ合えば一番のおすすめです。
企画担当である0 [Zero]の事務所は築40年の在来木造です。
このリフォーム時に採用したのは発泡プラスチック系断熱(スタイロフォーム)です。
(自身が設計し施工)
3年ほど前に自宅を改築した際に利用したのも、発泡プラスチック系。
こちらは築25年の木造在来工法です。
繰り返します。
ツーバイフォーと発泡プラスチック系は相性が悪いだけ。
検討するメーカーが一点豪華主義に陥っていないかを判断するには面白い比較方法です。